ライネル・エスピナルを獲得

ヤクルトは5日、前米大リーグ、レッズのライネル・エスピナル投手(31)の獲得を発表した。1年契約で年俸65万ドル(約8710万円、推定)、背番号は「58」。
ドミニカ共和国出身で190センチの長身右腕。メジャー通算219勝右腕、ペドロ・マルティネス(元レッドソックス)に似たスリークオーター投法で、奪三振率が魅力。2021年にレッドソックスでメジャーデビューし、通算3試合の登板だが、マイナーリーグでは通算189試合の登板のうち72試合に先発し、40勝34敗、防御率3・75。21年は21試合に先発し、11勝4敗と好成績を残している。
(サンケイスポーツ引用)

上記の通り、ライネル・エスピナル投手の獲得が発表された。190センチの長身なのだが、長身を活かした角度というよりは、かなり腕を下げたスリークォーターという印象で、日本人投手にはあまりいないタイプの投球フォームだと感じる。個人的には、外国人投手を獲得する際に、日本人投手にはあまりいないタイプの投手を獲得するということは、一つのポイントになると思っているため、そういう意味ではプラスポイントになると思っている。投球フォームは多少違うがインステップしない藤浪のようなイメージだろうか?
私が、これまで新外国人選手の獲得が発表された際に、動画を見て、好印象を抱いた投手としては、ブキャナン、ハフ、イノーア、アンドリュー・スアレス辺りが挙げられるのだが、実際にイメージ通りの活躍をしてくれたのは、ブキャナンくらいである(ハフは先発として十分通用すると思っていました。)。イノーア、アンドリュー・スアレスに関しては、全く戦力にならなかった。そのため、動画を見た第一印象のみで記事を書いても皆さんの参考にはならないのだが、それでもエスピナルについても第一印象を記しておきたい。
ストレートに関しては、MAXで153キロ程のようなのだが、打者の反応を見ていると球速表示以上に伸びてきているように感じる。いいストレートを持っていると感じる。変化球はスライダー、チェンジアップが軸になるようだが、スライダーは曲がり幅の大きなものと小さなものと2種類ほど投げているだろうか?チェンジアップについては、いわゆる「抜けの良いチェンジアップ」という印象はなく、ハードシンカー系のある程度スピードがあって、シュート気味に沈む軌道を描いているように感じる。パッと見ではNPBで通用するのか不透明な投手に感じてしまうのだが、奪三振率の高さは注目ポイントである。正直動画を見た限りでは、球種的にはどちらかというとゴロボールピッチャーっぽく感じるのだが、それでいて奪三振率が高いということはやはり、ストレートの質が良いということなのだろうか?それ程緩急を使う投手には見えず、打者のバットの芯を外すスタイルのように見えるので、この奪三振率の高さは意外である。そして投球フォーム的にはストレートが抜けそう(シュート回転しそう)な雰囲気もあるのだが、それでいて数字的にはコントロールも安定しているとのことで、この辺りがエスピナルの特徴なのかもしれない。インステップしない分右打者でも藤浪程の怖さは感じないと思うのだが、腕がだいぶ身体から離れているようなフォームであるため、右打者からすると身体の近くにボールが向かってきそうな感覚には陥るのかもしれない。この辺りがプラスにもマイナスにもなる部分だろうか?
投げ終わった後に身体が左方向へ流れるため、フィールディングという部分には不安を感じるし、クイックもあまり速そうではない。この辺りがNPBで先発として投げられるだけのスキルに達しているか?という部分に不安も感じる。それでも冒頭に書いたように、日本人投手にはあまりいないタイプの投球フォームだけに上手くハマれば、活躍のチャンスはあると感じる。

P.S 「カリブのドクターK」という異名には妙に惹かれてしまいます。まあこれは、インパクトのある記事を書くためにマスコミが考えた異名であると思われるため、実際の投球を見てから本当に「カリブのドクターK」なのか判断してみたいと思います。

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