大記録を語ろう

今日は書きたくても書く時間がなくて書けなかった大記録についての記事を書きたい。

ヤクルトファンの私からすると今シーズンの大記録と言えばバレンティンのシーズンホームラン記録更新なるか?というのが一番の注目ポイントなのだが、今年はその他にも大きな記録が達成されている。

今日触れたいのは、楽天の田中将大の「開幕19連勝、昨シーズンから数えると23連勝」とヤンキースのイチローの「日米通算4000本安打」である。

田中の連勝記録に関しては、今までの記録としては、開幕からの連勝記録は日本ハムの間柴茂有投手とソフトバンクの斉藤和己投手が記録した15連勝だった。また通算の連勝記録は、西鉄の稲尾和久投手と巨人の松田清投手が記録した20連勝だった。これらの記録もとんでもない記録なのだが、田中はこれらの記録を破り現在も更新中なのである。現在開幕からの連勝記録は19まで伸び、通算連勝記録は23まで伸びている。
もちろん田中は日本プロ野球界を代表する投手なのだが、今シーズンここまでの活躍を予想した人はいただろうか?正直言って驚いている人もいるのではないだろうか?
私は、ヤクルトファンのため、田中の登板した試合を見ることはほとんどないのだが、これだけ圧倒的な数字を残せるということは、現在の日本プロ野球界の中では実力が突出していると考えて良いだろう。スポーツニュースなどを見ているとピンチの場面でギアを上げ、得点を許さない。勝てる投手のピッチングが出来ていると感じる。ピンチでギアを上げる投球というのは、実力差がある相手にしか使えない投球スタイルなのではないだろうか?田中はすでに7~8分の力でゲームを作れる投手になっているということなのだろう。
それにしてもいつの間にこんなに凄い投手に成長していたのだろうか?もちろん駒大苫小牧時代から世代を代表する投手であり、力強いストレートと高校レベルでは魔球と言って良いようなスライダーを当時から投げていたのだが、同じく高卒1年目から活躍した松坂のような安定感はまだなかったように感じていた。コントロールが不安定な部分もあり、調子の良い時は良いのだが、悪い時は意外と簡単に崩れてしまうイメージがあった。しかし毎年成長を続け、今では四球が少なく三振が多い難攻不落の投手に成長した。
田中が楽天に入団してからのパリーグには素晴らしい投手が多数存在した。ダルビッシュはもちろんのこと、涌井、岸、成瀬、和田、杉内、金子などとの投げ合いの中で投手としての嗅覚が磨かれてきた部分はあるのではないだろうか?そしてチームメイトには当時の楽天のエース岩隈がいた。もしかすると最高の環境の中で育ってきた投手なのかもしれない。
そんな田中が開幕20連勝を掛けて明日先発のマウンドに立つ。そして相手の日本ハムの先発は二刀流ルーキー大谷である。おそらく大谷が打席に立つわけではないと思うので、田中VS大谷というよりは田中VS日本ハム打線という見方をしたいのだが、それでも注目のカードに違いない。パリーグは、エースがエースを育てる環境が出来上がってきているような気がする。

続いてイチローの「日米通算4000本安打」に触れてみたい。イチローに関しては以前ヤンキースへの電撃移籍の際にも記事を書いているのだが、改めてイチローの凄さに触れてみたい。
オリックス、マリナーズ、ヤンキースでの22年のシーズンの中での4000本安打。信じられない記録である。オリックスでの3年目のシーズンにシーズン210安打で首位打者を獲得するとここから日本では7年連続首位打者を獲得する。完全に抜けた存在になっていた。打撃だけではなく守備、走塁も一級品であり、野球ファンの概念を変える選手だった。イチローの活躍によってイチロータイプの選手が一気に増加した印象がある。高校野球でも何とプロ野球界でも当時は振り子打法を取り入れる選手が急増したのを覚えている。
そして満を持して2001年にメジャーリーグに活躍の場を移す。確かメジャー挑戦1年目は評論家の中でも日本時代のような活躍は難しいのではないか?という声も多く聞かれていたように記憶しているのだが、イチローはそんな予想を覆すようにメジャーリーグのグランドの上でも超一流の活躍を見せてくれた。いきなり首位打者、盗塁王、新人王、そしてMVPを獲得し、日本のプロ野球ファンがイチロー登場時に感じたような感覚をアメリカのプロ野球ファンも感じたのではないろうか?その後もイチローの活躍は止まらず、04年のシーズンの262安打の世界記録達成や2010年まで続いた10年連続シーズン200本安打などの記録を達成し続けた。ここ3年のシーズンではさすがに衰えも見え始めたが、それでもレギュラーとして出場し続けている。
イチローの言葉の中に「夢や目標を達成するためには小さな積み重ねが大切。」といった主旨の言葉があったと思うのだが、この小さな積み重ねをずうっと続けることが非常に難しいことである。イチローには様々な名言があるが、イチローの活躍を見ていると説得力があるものばかりである。
以前も書いたのだが、イチローの活躍した時代を見続けられているプロ野球ファンは幸せ者である。

田中とイチローどちらも物凄い記録なのだが、今年はもう一つ我らがヤクルトスワローズ、バレンティンにも大記録を達成してもらいたいと願っている。

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