ヤクルト投手陣についても考えてみよう

今日は2月1日ということでプロ野球のキャンプがスタートした。キャンプのポイントについては、「2014年キャンプのポイント」で、野手陣に関しては、「レギュラー争いを考える」で触れているのだが、投手陣に関してはほとんど触れていなかったのでここで触れてみたい。

先発 小川石川八木館山村中木谷ナーブソン松岡赤川ロマン、古野、杉浦、増渕、秋吉、岩橋、石山、日高、由規、徳山、中澤

リリーフ 山本哲石山バーネットカーペンター久古秋吉押本ロマン、松岡、阿部、木谷、岩橋、真田、増渕、七條、江村、大場、古野、徳山、日高、平井

ざっくりしすぎているかもしれないが、こんな所だろうか?名前だけならいくらでも挙げられる。問題はしっかりとした戦力になるかどうかである。まずは先発争いから考えてみよう。

太字にした小川、石川に関しては怪我さえなければ開幕時の先発ローテーション入りは確実だと思う。残りの4つの枠を多くの投手で競い合うことが考えられる。

小川、石川以外で先発ローテ入りが最有力と見るのは八木である。元々怪我で苦しんでおり、1年間ローテを守った後で身体の状態は心配なのだが、昨年の実績からすると3番手には名前を挙げられる投手だと思う。
そしてその後には館山の名前を挙げたい。正直太字にするか迷ったのだが、昨年1年間ほぼ登板していない投手に大きな期待をかけるわけにはいかない。まずはキャンプ、オープン戦の様子を見たいと思う。
次に村中の名前を挙げてみた。これは個人的な思いも入っているのだが、投手としてのポテンシャルは間違いなく高いものを持っている。本来の姿を取り戻すことが出来ればエース候補であることに違いはない。是非開幕ローテーションに食い込んでほしい。
正直言うとこの八木、館山、村中は先発ローテに入ってもらわなければ困る存在である。小川、石川に次ぐ存在なのは間違いない。小川、石川、八木、館山、村中が順調に開幕を迎えることになると(そう上手くは行かないだろうが…)実際は残り1つないし2つの枠を多くの投手で奪い合うことになりそうである。

木谷、ナーブソン、松岡、赤川、ロマン、この5人は中字にさせてもらった。
木谷は昨シーズン終盤の安定した投球もあり、投手としての伸びしろもありそうなため面白い存在となりそうだ。
ナーブソンはメジャーでの実績もあり、可能性はあるのだが、チーム事情を考えるとリリーフに外国人投手を使いたいというのが私の考えである。カーペンターが使い物にならない場合は、このナーブソン起用も良いが、カーペンターがそこそこ使えそうな場合は、カーペンターが有利になるのではないだろうか?
松岡は、昨シーズン最後の登板で完封勝利を挙げるなど元々あったと思われる先発適性を発揮してきている。今シーズンは先発一本に賭けてみてほしい。ダメだったからリリーフに回すという起用法もあるかもしれないが、個人的には好きになれない。
赤川は完全に先発タイプの投手である。2011シーズン終盤に活躍した姿はどこに行ってしまったのだろうか?何とか復調してもらいたい。
ロマンは、先発でもリリーフでもチーム状態によって様々な起用法が考えられる。しかし先発に回っている場合はあまりチーム状態が良くない状況と考えて良いのではないだろうか?それでも何でもこなせるだけに貴重な戦力だと考える。

その他にもルーキーをはじめチャンスがありそうだが、個人的には①小川②石川③八木④館山⑤村中⑥木谷orナーブソンor松岡or赤川orロマンというメンバーにしてみたいと思う。

そして長いシーズンを戦うために非常に重要となってくるリリーフ陣についても考えてみたい。

僅差の勝ちゲームもしくは同点の場面で起用したいのは、山本哲、石山、バーネット、カーペンター、秋吉辺りかな?というのが私の考えである。もちろん多分に希望的観測が入っている。それでもこの5人が1イニングくらいなら安心して任せられる存在になれば…優勝も狙える!(これも希望的観測ですが…)キャンプ、オープン戦ではカーペンターと秋吉がどの程度やれるのか注目してみたい。

そして今シーズンも数が足りないのがサウスポーである。久古は絶対に外せない選手である。久古が1軍に残れないようだとリリーフ左腕は壊滅的な状態になってしまうだろう。ここぞという場面での左殺しという役割に期待したい。
その他のサウスポーは、岩橋、江村、日高くらいである。非常に心細いメンバーとなっている。日高に関しては、「日高亮の将来性と起用法」という記事でも書かせてもらったように決してリリーフタイプの投手ではないと思う。そうなると岩橋、江村のどちらか1人が1軍に残るとありがたいのだが、実力的にどうだろうか?ルーキー岩橋については楽しみではあるが…

そして忘れてはならないのが押本だろう。5年連続50試合登板を果たすなどそのタフネスでチームに貢献してきたのだが、昨シーズンは不本意な成績に終わってしまった。年齢的にはまだ30代前半であり、身体の状態が戻るようなら貴重な戦力になりそうなのだが…どこまで戻すことができるだろうか?流石に全盛期のような球速表示の割に空振りを奪えるストレートの復活は難しいと思うのだが、経験を活かした巧さのあるピッチングに切り替えることができればまだまだやれるはずである。

その他にも先発争いに敗れた投手がリリーフに回ってくる可能性もあるので1軍枠争いは混沌としている。

個人的にはいわゆる「勝利の方程式」として起用したいのは、山本哲、石山、バーネット、カーペンター、秋吉である。一応抑え候補を挙げるとしたら石山と秋吉である。2年目とルーキーと言うことで非常にリスキーな配置となるが、ボールの勢いと気持ちの強さを考えるとこの2人のうちのどちらかがクローザーに収まれば面白いと思っている。

上記の5人に久古、押本、岩橋辺りが入ってくるのが最も理想的な形だろうか?

まあどちらにしても投手陣は疲れや怪我もあり最も入れ替えが頻繁なポジションであることに変わりはない。理想通りに行かなくても次々と選手が飛び出して来れば良いのだが…(そんなチームだったら優勝確実ですね…)

長い文章にお付き合いいただきありがとうございました。

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コメント

  1. パイン より:

    人材難といいながら、名前だけはいくらでも上がってきますね。
    こういうのをドングリのなんとか、というのかも知れません。

    決め球があること。
    球威なのか、コントロールなのか、特長といえるもの。
    アピール出来るものを身につけて欲しいですね。

    その意味では、実績のある復活組に期待したいのですが、
    以前の力が戻っているのか?
    その難しさがわかっているから、若手に期待するんですよね。

    後ろに石山、秋吉というのは面白いですね。
    岩橋にも使いどころがあるようなら、チーム成績は別にして、
    今年の補強は大成功といえます。
    将来に繋がるものが見えてくるでしょう。期待しています。

  2. 久保田 より:

    あくまで個人的な考えですけれども…、先発ワクは小川・石川・館山・ナーブソン投手を軸に、木谷・八木・杉浦・松岡投手の4人が残り2ワクを競うような気がします。村中投手が先発ワクに入ってくるだけの安定感を取り戻してくれれば、嬉しい誤算ですけれども…。

  3. FIYS より:

    > パインさんへ

    そうですね。どんぐりの背比べ状態ですね。まあどのチームもそんな感じなのかもしれませんけどね。

    抑えは、基本的にはバーネットかな?とは思うのですが、やはり9回を任されるというのは大きな負担になるのは間違いないため、精神的にも脆さのある外国人投手に委ねるのは少し難しいのかな?と感じることがあります。(最多セーブのタイトルを獲得している投手に対して失礼ですが…)

    そこで勢いのある若手に託してみるという方法もありかと思っています。個人的には秋吉をかなり高く買っているのですが、どうなりますかね。
    岩橋は、チーム事情を考えるとチャンスは多く与えられるはずなので期待したいと思います。

  4. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    村中を外しましたね。まあ昨シーズンの投球を見ているとそういう予想を立てるファンの方も多いのではないでしょうか?戻ってきてほしいんですけどね。

    久保田さんの先発ローテ予想は非常に興味深いです。ルーキーの杉浦が入ってくるようなら面白いですね。

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