数字に表れない弱さ。7回表の2失点で詰んでいたのかもしれない…

ヤクルト4-6巨人(延長11回)

このブログで何回か書いているように私は毎日ヤクルト戦を視聴できる環境にないのだが、毎日のように観戦しているヤクルトファンの方々は今日のような思いを何度もしているのですね。一言で言ってしまえば「弱い」。特に野村監督時代からファンになった方々にとっては今のヤクルトの戦い方は非常に不甲斐なく映るのではないだろうか?

2回に村田とバレンティンのホームランで1点ずつを取り合い、その後は村中と杉内の投げ合いとなっていたのだが、6回に村中が阿部の打球を足に当ててしまい、結局6回を投げ終えた時点で降板となってしまった。
そして7回を任せられたのは松岡だったのだが、ここで原監督がここぞとばかりに仕掛けてきた。7番矢野から始まる打順だったのだが、まず代打にセぺタを送る。そのセぺタを歩かしてしまうと代走に鈴木を起用する。小林送りバント、杉内セカンドゴロで2アウト3塁という場面が出来上がった。ここを抑えれば流れがヤクルトに傾くかな?という場面だったのだが、ここで松岡は長野にタイムリーを浴びてしまう。直後に盗塁を決められると橋本にもタイムリーを浴びてしまい、結局この回2点を勝ち越されてしまう。
結局このイニングに最下位のチームと首位のチームの実力差が凝縮されていたと感じた。積極的に仕掛けて2点を奪った巨人と数字には表れづらいミスで2点を失ったヤクルト。松岡は余計な四球を与えてしまったし、長野のタイムリーもフルカウントからボールでも良いはずのフォークボールが甘く入ってしまった。その後の長野の盗塁もケアしてほしかったし、橋本のタイムリーは飯原にしっかり捕球してほしかった。ミスに付け込める巨人も素晴らしいのかもしれないが、ヤクルトもあまりにも隙を見せ過ぎである。
その裏に畠山の3ランホームランが飛び出し、一旦は試合をひっくり返すのだが、結局は7回の2失点でほぼ試合は決まっていたのかもしれない。畠山の殊勲打がふいになったという意味では4月末の東京ドームでのサヨナラ負けを思い出した。
9回の同点に追いつかれた場面にしてもあの当たりで1塁ランナーを返してしまうとは思わなかった。畠山の逆転3ランもあり、もしかするとこのまま逃げ切れるのでは?という形に持って行けていただけに9回表も非常に残念なイニングとなってしまった。しかも今日のバーネットのボールはキレていた。この状態のバーネットから同点に追いつく巨人はやはり勝負強いのだが、それにしてもバレンティンの守備はもう少し何とかならなかったのだろうか?(一応ホーム神宮球場なのだし…)

今日のゲームは7回に2点を勝ち越された時点で勝機はほとんどなかったと思う。勝つとしたら7回の1アウト1,3塁の場面で畠山にホームランを打ってもらうしかなかったと思う。そして現実として畠山は逆転3ランホームランを打ってみせた。畠山の大仕事だったと思う。しかし…それでも勝てなかった。9回に追いつかれてからは防戦一方となってしまった。巨人(巨人以外でも同じかな?)に勝つには序盤から得点を重ねて圧倒するような展開にしないと厳しいことがよく分かった。接戦ではあまりに分が悪い。

今年のヤクルト打線は確かに数字上は素晴らしい成績を残しているが、「史上最強打線」ではない。史上最強打線なら終盤でひっくり返すようなゲームがもっとあっても良いはずだ。(投手陣の不甲斐なさも原因の一つではあるのだが…)

P.S いつもと違った文章になってしまったのだが、本当にリリーフ陣は秋吉とバーネット以外は1イニングを任せられる投手もいませんね。正直8回の場面は阿部にワンポイントで江村もしくは久古を使ってから秋吉投入かな?と思っていたのだが、ワンポイントよりも秋吉の方が信頼されているということなのですね。(実際中澤、久古と阿部を抑えられませんでしたからね…)そして江村の状態が気になります。この展開で中澤、久古の方が先に使われるということは相当調子が悪いかもしかすると身体にトラブルが発生しているのではないか?心配である。

そしてバレンティン、9回の守備は100歩譲って仕方ないとしてもその裏の打席での態度は改めてほしい。マシソンの顔面近くのボールにキレてしまった。今シーズン色々とあった2人なのだが、4-4の同点の場面である。個人的な感情が悪い方向で出てしまったのではないだろうか?またベンチもプロ野球の試合ではあまりないのだが、マシソンに顔面近くのボールを投げられた後にタイムを取ってバレンティンに一声かけても良かったかな?と感じた。
第1打席でバレンティンらしい素晴らしいホームランを放っていただけに残念だった。

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コメント

  1. 匿名 より:

    とても残念です
    同点に追いつかれた後、ベンチでバレとバネが殴りあい寸前の喧嘩をしていました

    バネが何か言ったようですが、まぁ守備の事でしょう…

  2. 本当に悔しい負けです。今年はこういう負けが多いですね。今年のヤクルトは「ここでホームランだけは打たれてはいけない」という場面でホームランをよく打たれますし、今日の試合もレフトに打球が飛ばなければ勝っていたかもしれません。
    想定する最悪のケースがことごとく発生しています。野球の神様はヤクルトを見放してしまったのでしょうか?
    それと江村投手ですが左肘を痛めていると言っているヤクルトブロガーさんがいましたけど、大丈夫なんですかね?本当になんでこの球団はけが人ばっかり集めるんだって思いますよ。ケガが少なければ上位にいけるという考えを捨て、けが人が出てても優勝を狙えるチームをつくってほしいです。

  3. パンダ より:

    悔しすぎますね。秋吉投手とバーネット投手以外はこわごわ投げてる気がします メンタルかな?村中投手も大丈夫かな?心配ばかりですね。畠山選手の試合後のコメントだけが救いですね。

  4. でぶちゃん より:

    でぶちゃんが今のスワローズに言いたい事
    1、五輪では打てない4番、1年限りレギュラーだったヘッドコーチ
    2、最初と最後にホームラン打っただけのインサイドワークとか関係無かった捕手がバッテリーコーチ
    3、ルーキー前半に神懸かりなピッチング、現役の殆んどがケガに泣き、先発に転向したら独り相撲で満塁弾撃たれ、勝手にキレてマウンドをおりた投手コーチ
    4、現役時代は敗戦処理もまともに出来ず、ヒョロヒョロ球でガンガン撃たれた投手がスカウト、チーム現状も知らず相変わらず高卒の選手を上位で獲ろうとする。
    5、たまにホームラン撃つがタテ変化にカラシキだめ、半レギュラー(今の飯原がそっくりだ)選手が監督
    これじゃ、勝てないわ・・・・1から5誰だか解かるかな?

  5. FIYS より:

    > -さんへ

    私はこの場面を見逃してしまったため昨日の記事には書かなかったのですが、とても残念なゲームとなってしまいましたね。

  6. FIYS より:

    > スワローズ大好きさんへ

    本当に悔しいゲームでしたね。

    江村は左肘の故障ですか。せっかく今シーズンはキレの良いボールを投げ込んでいたのに…本当だとすると残念です。

  7. FIYS より:

    > パンダさんへ

    悔しいゲームとなってしまいましたね。
    投手陣に関してはメンタルと言うよりも単純に実力不足なのでは?と感じています。

  8. FIYS より:

    > でぶちゃんさんへ

    1~5は何となく誰だか分かりますが、監督、コーチ、スカウトなどは選手時代の成績はあてにならないと考えている人間なためコメントは控えさせていただきます。

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