小川、甲子園で完全復調!

ヤクルト4-2阪神

昨日に続いて先発投手がしっかり試合を作って甲子園で連勝して見せた。特に先発小川のストレートの威力は抜群だった。怪我から復帰後もたついた印象もあり心配したが、ほぼ完全復調と見て良いのではないだろうか?
昨日今日としぶとく勝ちを拾ってくれた。もう少しこういうゲームを増やせればもっと戦えたと思うのだが…来シーズンに向けての課題である。

上記にも書いたのだが、今日の小川はストレートの威力が抜群だった。序盤はボールが高めに浮いており危なっかしいと感じるボールも多く感じたが、ストレートの威力で打者を圧倒していった。3回くらいからは打者の内外角、高低、緩急全てを駆使して打者を翻弄して見せた。昨シーズンは中村とのコンビが多く、この2人の相性が合っているのかな?とも感じていたが、相川とのコンビも全く問題がない。これはもう小川が充分自立した投手であることを示していると思う。(もちろん相川のリードも誉めたいのだが…)
7回にゴメスにホームランを浴びてから、ピンチもあったがしっかり三振で切り抜けてみせた。終盤になってもストレートの威力に衰えはなかった。「これぞエース!」の投球である。
結局8回で105球を投げ、被安打6(被本塁打1)与四死球2奪三振9の1失点というほぼ完璧な投球を披露し、4月に鳥谷のライナーが直撃し、戦線離脱へと追い込まれた甲子園の地で完全復活の狼煙を上げてみせた。球数を抑えながらもここぞという場面で三振が奪えるピッチングは非常に魅力的である。ギリギリのラインではあるがまだ2ケタ勝利は狙える位置にいる。是非狙って欲しい。
9回は3点差がある中でバーネットが登板したのだが、何だかんだで3本のヒットを浴びて1点を失ってしまった。投げるボールは素晴らしいのだが、どうしても危ない場面を作ってしまう。解説の宮本氏が言うには「完璧主義者。」ということだが、何とかならないものだろうか?本当にストレートも変化球も物凄いボールを投げ込んでいると思うのだが…それでも今日はしっかり逃げ切れたので良しとしたい。

打線は今日もバレンティンを先発メンバーから欠いた中でのゲームだったのだが、しぶとく4得点を上げてみせた。
阪神先発のルーキー岩貞に初回からプレッシャーを掛けることに成功した。先頭の山田がヒットで出ると畠山、雄平の四球で満塁とし、今日6番レフトで先発出場となった飯原がセンター前に2点タイムリーヒットを放ち、先制に成功する。雄平の四球は非常に微妙な判定だったのだが、立ち上がりの落ち着かない中で岩貞からしっかり先制点を奪えたのは大きかった。
4回と6回の得点は山田が一流打者になったことを感じさせるイニングとなった。4回は相手のミスも絡んで2アウト満塁で山田を迎えたのだが、岩貞はストライクを投げることが出来なかった。山田も際どいボールに全く手を出さず、しっかり押し出し四球を選んでみせた。
そして6回には2アウト2,3塁と言う場面で打席が回ってきたのだが、ここも鶴を相手にしっかりボールを選んで四球をもぎ取って見せた。続く代打バレンティンも押し出し四球を選んで、1点を追加したのだが、ここも山田の四球が大きかった。鶴は決してコントロールの悪い投手ではない。この山田の打席もかなりくさい所を突いてきていた印象だが、山田はしっかり見送ることが出来ていた。22歳の若武者のこの落ち着きっぷりは何なのだろう?打席での貫録に満ち溢れていた。打席に立つだけで投手にプレッシャーを与えられる存在になったのだと改めて感じることが出来た。シーズン200安打という目安もあるのだが、そこにこだわってバッティング崩してしまっては本末転倒である。今日のようにチームの為のバッティングが出来れば激戦の首位打者争いも最後までもつれるのではないだろうか?マートンやルナに競り勝つようなこともあるのだろうか?本当にワクワクする選手が登場したものだ。

P.S 8月はしっかり勝ち越すことに成功しましたね。先発投手陣が粘れば今月のように勝ちを積み重ねることもできそうである。9月に入ってもこの勢いを保っていってもらいたい。

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