石山と荒木

ヤクルト1-2阪神

負けゲームだったが、石山と荒木が結果を残した。

石山は良かったのではないだろうか?7回2/3を被安打7(被本塁打1)与四死球3の2失点という数字が残った。5回に代打の伊藤隼に同点ホームランを打たれてしまったり、7回8回にアップアップになってしまったりと課題もあったのだが、先発としてこれだけ投げてくれれば十分だろう。
このブログで何度も同じことを書いていると思うのだが、私は昨シーズンの石山の投げっぷりからリリーフが向いているのでは?と思っていたのだが、先発すれば先発なりの投球を見せてくれている。役割に応じてピッチングを変えることが出来たり、牽制などの小技が意外と上手かったりと私が想像していたよりもだいぶ器用な投手だということが分かってきた。ヤクルトスカウト陣が評価したのは、おそらく今シーズンの先発での姿なのではないだろうか?
リリーフ時代は140キロ後半のストレートとフォークを軸に気合を全面に押し出しながら攻撃的な投球をする印象があったが、先発ではストレートだけでなくカーブやスライダーをカウント球として上手く使うことが出来ている。リリーフ時は多少不安定だったコントロールも先発となればそれなりに安定している。先発時はクレバーな投球を見せてくれる。
今シーズンは3勝8敗で防御率も4.53ということで数字だけを見れば2年目のジンクスと言われてしまっても仕方ないような成績なのだが、先発に転向してからの投球を見ているとドラフト1位投手の片鱗を見せてくれている。
先発用の準備をしっかりすればスタミナの課題も解消されてくるように感じる。個人的には来シーズン先発として大きな飛躍を遂げてくれるのではないか?と期待している。私の想像を越えた姿を見せてくれている。

野手陣では久々に1軍登録された荒木が2番レフトで先発出場すると2安打を放ってみせた。昨シーズン2軍で首位打者を獲得し、今シーズンは1軍でも打撃で結果を出してみせた。しかし守備の安定感と「これ。」と言った武器に欠けてしまい、レギュラーを獲得するまでは至らなかった。非常に惜しいシーズンとなってしまった。
大卒5年目のシーズンだったのだが、開幕スタメンを勝ち取ったルーキーイヤーに比べて打撃面では本当に成長した姿を見せてくれた。非力感が無くなり、打席でも粘れるようになってきた。おそらくシーズン通してスタメン出場すれば3割近い数字を残せるくらいの打撃技術が備わってきていると思う。しかし今のヤクルトのチーム事情を考えると荒木は使い辛い選手であることも間違いないと思う。巧打者であることは間違いないが、長距離打者ではなく、足もそこまで速いわけではない。小技もプロのレベルで上手いと言えるだけのレベルには達していない。そしてショートの守備には大きな課題がある。これでは首脳陣もレギュラーを与える気にはならないだろう。
それでもせっかく打撃面が伸びてきているだけに来シーズンはしっかり1軍での自分の居場所を見つけ出してもらいたい。内野に見切りをつけて、外野に転向するのか?チャンスが多そうなショート一本で行くのか?それともユーティリティープレーヤーを目指すのか?来シーズンは、腹を括ってチャレンジするシーズンにしてもらいたい。

試合としては、8回のピンチで登板した中澤が福留に勝ち越しタイムリーを浴びてしまった。スライダーが少し高めに入ってしまったが、あれは福留のバッティングを誉めるべきなのだろう。それでも来シーズンセットアッパーのポジションや左殺しのポジションを狙うのであれば絶対打たれてはならない場面だったことに変わりはない。敢えて厳しい言葉を贈りたいと思う。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村







コメント

  1. より:

    昨日の試合は惜しい内容でしたが負けて借金20は負けすぎですよね、負けても何で負けたかを正確に分析できる人が上にいないと来年以降も立て直すのには数年かかるでしょうね。(ミューティングも、かなりやらないと選手の意識改革が必要と思います)

    今年の荒木をテレビで見ていると打撃は反対方向にも打てるので記事の通り、出続けていれば3割近く打てる選手だと思います、ただ守備や走塁に関しては同じ感想で反応が悪く動きが遅く感じます。来年以降は外野かファーストで争うしかないと思うのでDHがあるパリーグの方が向いているかもしれません、球団も荒木と話し合いをしてトレードで投手を取るとか模索した方が本人の為かなと思います。

  2. FIYS より:

    > Kさんへ

    荒木は打撃が成長しているだけにもったいないですよね。確かにトレード要員になってしまう可能性もあるかもしれませんね。それでもシーズンオフに守備を鍛え直して来シーズンに繋げてもらいたいと思います。

タイトルとURLをコピーしました