山中VSスリヤン

王者山中慎介(32=帝拳)が、同級1位の指名挑戦者スリヤン・ソールンビサイ(25=タイ)を3-0の判定で下し、7度目の防衛に成功した。

左ストレートなどで7、8、9回と連続でダウンを奪ったが、KOはならず。具志堅用高の持つ日本記録の世界戦6連続KOに並ぶことはできず、約2年半ぶりの判定決着となった。

防衛回数は日本歴代5位タイとなり、通算戦績を22勝(16KO)2分けとした。(日刊スポーツ引用)

今日は書くつもりはなかったのだが、手に汗握る素晴らしいボクシングだったため少しだけ書きたいと思う。スリヤンのノーモーションの右やクリンチワークの上手さ、スピード感あふれるボクシングに山中は大いに苦しめられた。しかし山中には「神の左」と呼ばれる強烈な左ストレートがあった。7,8,9回とダウンを奪い形勢を逆転させるとそのまま判定で7度目の防衛に成功した。

おそらくスリヤンはサウスポーの山中対策を万全に行い、今日の試合でもやれることは全てやりきったのではないだろうか?このスリヤンに山中はいいパンチをもらってしまっていた。パンチ力はそれほどでもないということだったが、何度ももらってしまうとダメージは蓄積していく。打たれても表情を崩さない山中だが、今日は流石に終盤動きが鈍っているように感じた。それでも山中が凄いのは、これだけ苦戦しても自分の武器である左のストレートをきっちり当てることが出来ることである。正直ディフェンスという部分では1度目の防衛戦となったダルチニアン戦のようなキレのある動きは影を潜めてしまったが、左のパンチ力と当て勘に関しては世界最高級のものを持っているのではないだろうか?ここまで来たら帝拳ジムの先輩西岡利晃氏のような海外でのビッグマッチを是非見てみたい。
今日の試合は山中、スリヤンともに素晴らしいファイトを見せてくれた。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村







コメント

タイトルとURLをコピーしました