西武から山野辺を金銭トレードで獲得したことが発表された。長岡が長期離脱となってしまい、山田のコンディションも整わない中で、どう考えても二遊間で起用できる選手が足りなくなっていると感じていたため、トレードでの選手獲得はあり得ると思っていた。現実的なラインで考えれば、今回の山野辺の金銭トレードでの獲得は、ほぼベストに近いベターな補強だと感じている。
現在のヤクルトの内野陣は、ファーストオスナ、セカンド山田、サード茂木、ショート武岡というメンバーが基本となっている。山田は下半身のコンディションが中々整わず、茂木もここ数年コンディション不良に悩まされてきた経緯がある。武岡も1軍のレギュラーを張るにはまだまだ実績不足な面があり、もしも山田や茂木にアクシデントが起きてしまった場合に、選手のやり繰りが相当厳しくなってしまうことが予想されていた。選手を補強するにもシーズン中のトレードは獲得できる選手が限られ、交換トレードとなると、ヤクルト側から出せる選手がいない状況だったと想像する。そうなると金銭トレードを飲んでくれる球団、選手を探す必要があったと思われる。その条件に一致したのが山野辺ということになるのではないだろうか?
山野辺は、桐蔭学園ー桜美林大ー三菱重工岡崎という球歴があり、2018年のドラフト3位で西武に指名され、入団している。当時3位という順位で指名されたことに驚いた選手なのだが、走、守という部分で高い能力を持ち合わせ、パンチ力のある打撃にも特徴があり、実戦で輝くタイプの選手だと感じていた。しかし、プロの世界では完全に1軍の壁に跳ね返されてしまっており、ここまでのプロ野球生活で思ったような数字を残すことが出来ていない。今回のトレード報道で改めて山野辺の通算成績を見た時にホームランを1本も放っていないことに驚いたし、打率も思った以上に低かった。年齢も今シーズン中に31歳になるため、伸びしろという部分も決して多くはないと思われる。それでもスピード感あふれるプレーと堅実な守備は、今のヤクルトに必要である。
おそらく今の山野辺が最も輝けるチームがヤクルトスワローズなのだと思う。スタメンでも代打でも守備固めでも代走でも様々なシチュエーションで様々な役割を与えられそうなプレーヤーである。外野も守れるということで、選手をやり繰りしながら戦わなければならない今のヤクルトには打ってつけの選手である。
山野辺に期待したいのは、シーズン終了までいつでも試合に出場できるコンディションを維持し続けることである。プロ野球選手にとって怪我やアクシデントは付きものであるため、試合に出場し続けられるだけのコンディションを維持し続けるということも決して簡単なことではないのだが、山野辺には、そういった役割が求められる。是非ヤクルトを支える縁の下の力持ち的存在になってもらいたい。
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