ヤクルト2-4巨人
タイトルの通りである。今のヤクルトのチーム状態からするとこういったゲームに持ち込むこと自体がまずは大切なことになってくると思っている。そして1つでも勝ちを拾いたいのだが、他球団との戦力差を考えると1つの勝ちを拾うことも容易ではない状況である。残念ながらこれが今の実力である。サンタナも欠場となってしまった中で、ある程度実力を出した中での惜敗という見方になってしまう。
先発の吉村は、初回に山田のエラーからいきなりピンチを招いてしまうのだが、後続を断ち、何とか無失点で立ち上がってみせた。ボールの威力、キレはまずまずであり、徐々に状態を上げていってくれることを期待したのだが、3回に吉川、4回に泉口と2本のソロホームランを浴びてしまい、2点を失ってしまった。最終的に吉村は、6回2失点でまとめているため、先発としての役割はある程度果たしてくれたと言って良いのだが、今のヤクルト打線の状態、今日のグリフィンの状態の良さを考えると、ソロホームラン2本での2失点も重くのしかかってしまった。吉川にも泉口にも上手く打たれてしまった部分はあるのだが、痛い2発になってしまったのは間違いないだろう。
それでもオープン戦、開幕2戦目の頃の吉村に比べれば、ボールの威力、キレ、制球力共に本来の吉村の状態に近付いていると感じる。このままローテをしっかり守っていってもらいたい。
打線が7回に同点に追い付いた後にマウンドに上がったのは、星だった。同点に追い付いたとは言え、ヤクルトと巨人のリリーフ陣の質、量は明確に巨人が上回っており、この時点でも不利な状況に変わりはなかった。7回こそ星が何とか無失点で抑えたのだが、8回にマウンドに上がった田口は、2アウト1,2塁のピンチを招き、ここで今日ホームランを放っている泉口に左中間を破られる勝ち越し2点タイムリー2ベースを浴びてしまい、試合の大勢は決してしまった。
田口に関しても精一杯の投球だったと思うが、後1アウトを取ることが出来なかった。「1点取れば勝てる」という心持ちで攻める巨人と「1点でも取られてしまえば負ける。」という心持ちで守るヤクルトとのメンタル面の差も勝敗を決する一つの要素になってしまっただろうか?
打線は、サンタナを欠く中で1番岩田、2番伊藤、3番北村拓、4番オスナ、5番山田、6番増田、7番内山、8番中村、9番吉村という布陣となり、これまで以上に厳しいゲームとなった。序盤はグリフィンの前にノーヒットに抑えられ、5回に内山のチーム初ヒットからチャンスを作ったのだが、得点には至らなかった。それでも吉村が粘り強い投球を続ける中で、7回からマウンドに上がった田中瑛から先頭の増田がライト線への3ベースヒットで出塁すると1アウト後、代打西川にタイムリーヒットが飛び出し、1点を返すことに成功する。その後相手チームのミスも絡んで、1アウト2塁という場面を作ると、ここでも代打宮本がタイムリーヒットを放ち、同点に追い付いてみせた。私が今のヤクルトに期待するゲームはこういった試合展開だけに、7回の代打攻勢での2得点は明日以降に繋げてもらいたいと感じている。
実力差はあったとしても先発投手が粘って試合を作れば、勝つチャンスはあることを示している。ここで得点を奪えなければ、この試合に勝利することが非常に難しくなるプレッシャーの掛かる場面で代打で結果を残すことは簡単なことではない。おそらく西川と宮本のタイムリーは、チームの雰囲気を良くする効果があったはずである。3割打てば一流と言われる野球というゲームに置いて、代打攻勢が成功する確率は決して高くない。そんな中で起用に応えた西川、宮本の打撃は見事なものだった。
しかし、今のヤクルトが勝つのであれば、このイニングで逆転まで持っていく必要があった。1アウト1塁からもう1点追加することは簡単ではないのだが、それでも今日の試合展開で勝つとしたら、ここでもう1点が必要だった。2アウト2塁で打席に入った伊藤に期待したのだが、一本出すことが出来なかった。
このブログで開幕直後から言い続けているのだが、今のヤクルトに期待したいゲームは、今日のようなロースコアのゲームである。こういった展開に持ち込んで初めて勝負論を語ることが出来るようなチーム状態である。正直今日のようなゲーム展開に持ち込んだとしてもリリーフ陣の差、得点力の差で厳しい戦いを強いられるのだが、それでも何とか1つの勝ちを拾ってもらいたい。今日に関しては、悪くないゲームだったと思う。それでも勝てないのが今のヤクルトの現実である。
P.S 岩田は踏ん張りどころですね。グリフィンが先発でも1番センターで起用されたということは、少しずつ序列が上がっているということなのだと思いますが、疲れも溜まってくるであろう今の時期を耐え抜くことが出来ますかね?
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