ヤクルト3-6中日
昨日も今日もヤクルトの試合内容の悪さが目立ってしまった。守備の時間が長くなり、攻撃の時間は短く、終始中日ペースで試合が進んでしまった。村上の2ランホームラン、7回の北村恵、古賀、岩田の3連打で1点差に詰め寄った時には、このまま一気に同点、逆転まで持っていけるか?という空気感もあったのだが、7回のチャンスを逃すと8回に山本がミスミス2点を失ってしまいある程度勝負が決してしまった。来シーズン以降という部分を見据えてみても課題が大きいゲームとなってしまった。
8月中頃までは、多少制球にバラつきがあったとしてもボールの威力と粘り強い投球で何とか試合を作ってきたランバートは、8月中旬以降相手打線に使ってしまう機会が増えてしまった。今日も初回からコントロールの乱れもある中で、球数が多くなってしまい、自分のペースに引き込むことが出来なかった。2回に岡林に先制2ランホームランを浴びると4回にはまたもや岡林に2点タイムリーヒットを許し、結局4回で97球を投げ、被安打6(被本塁打1)、与四球3の4失点で降板となってしまった。ランバートはおそらくタフな投手であり、投げるスタミナに関してもある程度は持ち合わせていると思うのだが、コントロールが乱れ、中々空振りも奪えないとなると1つのアウトを奪うのにかなり苦労してしまう。8月頭には2試合連続2桁奪三振を記録したようにボールが走れば、相手打者を差し込めるだけのボールは持っているはずなのだが、今日は各打者にしっかり対応されてしまった。ある程度イニングを投げてもらいたい投手が4回で降板してしまうと、その後の継投が難しくなってしまう。それにしてもここ数試合精彩を欠いてしまっていることが気になる。ストレートの球速自体は出ており、素人目にはそこまでボールが走っていないようには見えないのだが、これだけ各打者に対応されてしまうということは、ボールが走っていないということなのだろうか?それとも研究された中で何かしらの癖を掴まれてしまっているのだろうか?気になる所である。
リリーフ陣では、1点差に詰め寄った後の8回にマウンドに上がった山本が誤算だった。23年シーズン、24年シーズンとリリーフで40試合以上登板を重ね、リリーフ陣を支えたサウスポーなのだが、今シーズンはコンディション不良も重なる中で大幅に登板数を減らしてしまっている。ここに来てようやく1軍の舞台に戻ってきたのだが、球威、コントロールともに昨シーズンと比べると劣っており、非常に苦しい投球に終始してしまった。取らなければならないアウトを取ることが出来ず、結局2点を失ってしまった。23年シーズン、24年シーズンのようなボールを取り戻さない限りは、苦しいマウンドが続きそうである。
打線は、中日先発のゴールデンルーキー金丸の前に序盤は抑え込まれてしまった。今日の金丸の状態は良く、ボールのキレ、コントロールともに金丸の本来の姿に近かったのではないだろうか?そんな中で4点ビハインドの展開になってしまい、追いかけるのが難しくなってしまった。それでも4回に村上に第19号となる2ランホームランが飛び出し、球場の空気を一旦は変えてみせた。カウント1-2と追い込まれた後のアウトローへの150キロのストレートをちょこんと合わせたようにも見えた打球は、そのままレフトスタンドに飛び込む2ランホームランとなった。おそらく見送っていれば「このボールは誰も打てませんよ。」と解説されても不思議ではなかった金丸のストレートだったと思うのだが、そのストレートを村上はレフトスタンドへのホームランにしてしまった。「他の選手とはレベルが違う。」と感じさせる一発となった。
村上は続く打席でも金丸のスプリットを捉えるとあと僅かでバックスクリーンへ飛び込む打球を放ってみせた。金丸のスプリットは多少甘めのコースに入ってきたのだが、今日のストレートの威力とコントロールを考えるとこのスプリットにタイミングを合わせてしっかりスイングし、ボールを捉えること自体が凄いことだと思う。他の打者が苦戦した金丸のボールにこれだけアジャスト出来ることが驚異的である。
7回には金丸から代わった藤嶋相手に北村恵、古賀、岩田の3連打で1点差に詰め寄り、尚も0アウト1,3塁と押せ押せの形を作ったのだが、ここでマウンドに上がった斎藤の前に代打宮本がサードフライ、濱田がサードゴロダブルプレーに倒れてしまい、同点、勝ち越しのチャンスを逸してしまった。正直この流れで宮本、濱田、長岡と続く打順であれば、どう転んでも追い付くことは出来ると思っていたのだが、代打宮本が初球で打ち取られてしまったことによって、流れが変わってしまった。相手の斎藤を褒めるべきなのかもしれないが、宮本、濱田には何とかしてもらいたい場面だった。
勝つチャンスはなくはなかったのだが、全体的に重苦しいゲームとなってしまった。
P.S 来シーズン村上が居ないことを考えると新監督はかなり厳しい状態のチームを指揮しなければならなくなりますよね。近年この汚れ仕事を監督として担ったのは小川現GMなのですが、来シーズンは誰が指揮を執ることになりますかね。
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