ヤクルト6-5中日
雨も降る中でのゲームということもあってか両チームともにミスが目立つゲームとなってしまった。エラーや四死球が絡んだ中で試合が落ち着かず、日本最高峰であるNPBのゲームとしては、物足りない内容のゲームとなってしまった。この3連戦、ヤクルトは2勝1敗と勝ち越したのだが、試合内容は良くなかったと言わざるを得ない。しかし、そんな内容の中でも2勝1敗で勝ち越せたということは、前半戦よりは確実に相手チームと勝負出来るだけの戦力になっていることを示している。おそらく前半戦にこの3連戦のような内容のゲームをしていたら3連敗していた可能性が高いと思われる。
ヤクルトの先発吉村は、今日も初回に崩れてしまった。岡林、田中に連打を浴びると上林の内野ゴロの間に先制点を与えてしまい、その後細川、ボスラーに連打を浴びると山本の内野ゴロの間にもう1点追加されてしまった。もう今シーズン何度も同じことを書いているのだが、個人的にはこれまで吉村に関しては、立ち上がりが安定している投手という印象があったのだが、今シーズンはその初回に先制点を許してしまうゲームが非常に多い。もちろん吉村もそのことは分かっていると思うのだが、同じような投球を繰り返してしまっている。それでも初回の失点を引きずって大崩れしてしまう試合が少ないのが今シーズンの吉村の特徴でもある。今日も2回以降は立ち直り、7回で102球を投げ、被安打9、無四球の2失点で勝ち投手になってみせた。難しいコンディションの中でも7回を無四球で投げ切り、球数も102球に抑えた辺りは吉村の長所である。どうしても初回の失点に目が行ってしまうのだが、それでも試合を作れる先発投手という意味ではやはり頼れる存在である。
リリーフ陣では久々に1軍に戻って来た田口が8回のマウンドに上がったのだが、アンラッキーなヒットや村上、太田のエラーも重なってしまい、1アウトを取ったのみで大西のリリーフを仰ぐこととなってしまった。その大西も打たれてしまい、1点差にまで詰め寄られてしまったのだが、その後のピンチは荘司が岡林を打ち取り、リードを守ってみせた。
9回を任された星は、今日もピンチを招く劇場型の投球となってしまったのだが、最後はボスラーをダブルプレーに打ち取り、試合を締め括ってみせた。星に関してはピンチを招いてもしっかり試合を締め括る頻度が増えており、クローザーとしての役割が板についてきている。
リリーフ陣のヒーローはピンチで当たっている岡林を抑えた荘司であることに違いはないのだが、田口も離脱前に比べてストレートの出力が戻ってきており、もう少し1軍で投げている姿を見てみたいと思わせるボールを投げ込むことが出来ていた。残り試合は少ないが、ここから結果を残してもらいたい。
打線は、3回まで中日先発涌井の前に抑え込まれてしまい、4回は相手のエラーで0アウト1,2塁のチャンスを作ったのだが、北村恵がダブルプレーに倒れ、2アウト3塁と一旦はチャンスが萎んだようにも見えたのだが、村上、オスナが連続四球で歩くと、今日6番ライトで先発出場となった太田がライト前へタイムリーヒットを放ち、1点を返してみせた。相手の2つのエラーと2つの四球がありながら無得点に終わってしまうと、試合の流れが悪くなる可能性が高かったため、太田のタイムリーは見た目以上に大きな意味を持ちタイムリーヒットになったのではないだろうか?
続く5回は、1アウトから吉村が四球で歩くと、2アウト1,3塁から北村恵、村上の連続死球で同点に追い付いてみせた。ベテラン涌井にしては珍しい連続死球となった。続くオスナは、大きなファールを2回打った後にフルカウントから内角のストレートを捉えると打球はレフトスタンドに飛び込む満塁ホームランとなった。打ち直しの打ち直しでの満塁ホームランというものは中々見れるものではない。「三振前のバカ当たり」などという言葉があるように、どんなに惜しい打球を放っても、ファールではストライクカウントが1つ増えるだけであり、投手と打者のメンタル面にも影響が出ると思われるため、打ち直しでホームランを打つことは難しいことだと感じる。今日のオスナの場合は打ち直しの打ち直しでのホームランということで非常に貴重なホームランになったのではないだろうか?涌井のボールとタイミングが合っていた事、涌井が制球に苦しむ中で投げるボールが無くなってしまったことが打ち直しの打ち直しでのホームランに繋がったのではないだろうか?試合の流れを大きく変えるオスナの満塁ホームランとなった。
残り19試合、ファンのためにも最後まで勝利を目指して頑張ってもらいたい。
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