凍てつく神宮で大野の前に完封負け

ヤクルト0-1中日

先週日曜日のDeNA戦に続いて凍てつく雨の中でのゲームとなった。厳しい環境でのゲームは、神宮でのヤクルトー中日戦らしくない投手戦となった。結果的には大野の前に完封負けを喫し、中日の勢いを止めることが出来なかった。

オープン戦から批判するような記事ばかりになっていた先発の成瀬が今日は素晴らしいピッチングを披露してくれた。厳しい環境でのゲームではあったが、前回の登板に比べてもストレートは走っていたのではないだろうか?球速自体も数キロ速くなっていた。この数キロが打者にとっては厄介なのではないだろうか?6回を被安打2与四死球3の1失点という内容は先発投手として十分合格点を与えられる数字だと思う。しかし点の獲られ方は良くなかった。今シーズンのヤクルト先発陣はよく頑張ってくれているが投手戦の中で非常にもったいない点の獲られ方をしている。
今日の成瀬は5回に7番藤井、8番武山という下位打線に二者連続で死球を与えてしまうと大野にきっちり送られた後、大島に先制タイムリーを浴びてしまった。たかが1失点ではあるが僅差の投手戦では致命傷となる1失点だった。
それでもこれだけの投球が出来ることを証明してくれた今日の成瀬の投球はチームにとっては大きかったのではないだろうか?(昨シーズンも時々好投することがあったため今日1回の好投で手放しで喜ぶことは出来ないが…)
そしてリリーフ陣は今日はこまめに徳山ー中澤ー古野ーオンドルセクとつないで、無失点で凌いで見せた。この粘りの投球が勝利に繋がらないのがもどかしい。4人ともにまだまだ不安定な部分があり、首脳陣からの信頼を得るまでには至っていないと思うのだが、それでも防御率は4人ともにまだ0.00である。また低反発球に戻っているのではないかと疑いたくなるほどの成績を残してくれている。
先発陣にしろリリーフ陣しろここまでよく踏ん張ってくれている。


打線は中日先発大野の前に沈黙してしまった。序盤はチャンスらしいチャンスを作ることが出来ず、中盤からは6,7,9回とランナーを2塁までは進めたもののチャンスで一本が出なかった。先週の日曜日はDeNA三嶋を称賛する内容の記事を書いたのだが、今日も大野が素晴らしかった。それでも若手先発投手に2試合続けてここまで抑え込まれてしまっては話しにならない。初回に山田が牽制球で刺されてしまったこともあってか攻撃にも積極性が足りなかったように感じる。打てないなら打てないなりに工夫してほしかった。これで今シーズン2度目の「0-1」での敗戦である。ここら辺がやはり2年連続最下位のチームなのかなと感じさせる。波に乗れそうで乗れず、接戦を落としてしまう。上位に進出するためにはこういったゲームを一つでも拾っていきたいところである。まだまだチームが勝ち方を知らないということなのだろう。
それでも今日は大野を誉めるべきなのかな?と感じた。昨シーズンに比べてシュートとフォークを上手く使うことで投球の幅が大きく広がった気がする。大野自身もモデルチェンジに手応えを感じているのではないだろうか?力強いストレートとスライダーで抑え込んで行く本格派のイメージが強かったのだが、力任せに陥るときもあり、そんなに厄介な投手という印象は持っていなかった。しかし今日の投球内容を見ると今後は戦い辛い相手になりそうな予感がした。

明日の中日の先発はバルデスである。変則的なフォームから投げ込まれるストレートとスライダーは非常に打ちづらそうな印象がある。正直難敵だと思うが何とか打ち崩してもらいたい。

P.S どうやらいつの間にか1000記事を更新していたようです。2011年シーズンの終盤からスタートしたこのブログも3年半ほどコンスタントに更新することが出来ました。皆様からのコメントも多く頂けるようになりブログ継続の活力になっています。今後ともよろしくお願いします。

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コメント

  1. k より:

    去年もありましたが雨の試合は勝てませんね、苦手意識がありそうです。
    大野は全体的には良かったですけどヤクルト打線が淡白で早打ちだったので球数も少なく助けた部分もありました、DeNA戦の三嶋といいファールで粘って四球とかなく簡単に併殺打で終わるという嫌らしさがないので真中監督には攻撃面で動いて欲しかったですね(今シーズンの試合を見てるとエンドランを見たことない)
    それと負けは全て1点差なので接戦が弱いですね、2年間最下位で大味な試合展開が多かったですから慣れてないかもしれないですね。バレンティンとミレッジが戻ってこないと本当のヤクルトの戦い方が見えてこないですね。

  2. sabo より:

    数字上では0-1ですけど、実質的には0-4くらい差があったように感じます。
    特に後半の中日打線は拙攻が目立って1失点で済んでるのはラッキーだったかと。
    ヤクルト打線は内野安打ばかりじゃ点は入りませんね。終盤球威が落ち球が高くなってきた大野でも打てないのは…きつい。

    とはいえ前回神宮で全然だった成瀬と中澤の球速とコントロールがちゃんと出てたのは良かった。やはり最低でも130キロ中盤は欲しい。
    オンドルセクも低めにコントロールされてさえいればまず長打は無いし、勝ちパターンでもいいかも。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    今日も嫌な流れの試合でしたが、森岡、田中浩が良い場面で打ってくれましたね。打線が淡泊に感じるのは昨シーズンとあまり変わらない印象ですが、今後どうなっていきますかね。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    打線もこれだけ打てないと少し心配になりますが、三嶋、大野、バルデスとここ3試合相手投手の調子が良かったという見方もできるかもしれません。

    オンドルセクは個人的にはまだ信用しきれない部分もあるのですが、しっかり抑えてくれていますね。

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