小川力投、打線もつながる

ヤクルト8-3広島

連勝が7で止まった後のゲームという、大事なシチュエーションでのゲームとなった今日の試合だが、小川が力投し、打線が援護するという理想的なゲームで勝利をものにしてみせた。

先発の小川は、初回から力強いストレートを軸に広島打線と対峙していった。小川の原点に帰ったような力強い投球だった。欲を言えばもう1イニングは投げてもらいたかったのだが、球数も多かったため仕方ない所だろう。6回を被安打7与四死球3の2失点(自責点1)という数字が残ったのだが、三振を8つ奪っているところに小川のボールのキレを感じる。ストレートで空振りを奪えるということは調子の良さを表しているのではないだろうか?これだけ攻めの投球が出来るということは完全復調も近いのではないだろうか?
7回からは秋吉をマウンドに送り逃げ切りを図ったのだが、結局秋吉は、1アウト2,3塁のピンチを招いたところでロマンにマウンドを譲ることになってしまった。ロマン、オンドルセク、バーネットの助っ人外国人3人衆の登板過多が心配されているのだが、秋吉も様々なシチュエーションでの登板を重ねており、これまでオンドルセクに次ぐ44試合に登板している。昨シーズンもフル回転しただけに勤続疲労が心配される。少し起用法を考えたほうが良いのかもしれない。
その後は打線の援護もあり、8回9回を松岡、久古の2人で投げ切れたことは明日に繋がると思う。この2人に関しては、実績もあるだけに状況によっては秋吉の代わりを務められるようになってくれれば嬉しいのだが…明日以降の継投にも要注目である。

打線は今日もつながった。先制点となった2回の2得点は素晴らしい攻撃だったと思う。雄平がヒットで出ると大引の打席でエンドランが見事に決まり、相手のミスも絡んで0アウト2,3塁とチャンスを広げるとデニングの犠牲フライで1点、中村のショートゴロで1点を奪うことに成功した。大引の見事な右打ち、中村のショートゴロでの見事な走塁と大引の良さが際立った2回の攻撃シーンだった。その後は比屋根、川端、山田のホームランや畠山のタイムリーなど最近のヤクルトらしい派手な攻撃が見られたのだが、2回の一昔前のヤクルトを思わせるような攻撃にも魅力を感じた。
そして何と言っても山田である。オールスター明けは大爆発である。今日も4打数3安打1ホームラン1盗塁と素晴らしい数字を残してくれた。チャンスメーカーにもポイントゲッターにもなれる山田の存在は好調ヤクルト打線の中でも際立っている。最高の3番打者が誕生したと言って良いのではないだろうか?山田に関してはとにかく怪我だけには注意してもらいたい。私のようなマイナス思考のファンは、「好事魔多し」という言葉が頭をよぎることもあるのではないだろうか?明日の広島先発の薮田は荒れ球な部分もあるだけに注意してもらいたい。

以前の記事で中日、広島との神宮での6試合を何とか4勝2敗か5勝1敗で乗り切ってもらいたいということを書いたのだが、今日の勝利でとりあえず4勝に到達した。しかし金曜日から甲子園での阪神戦が控えていることを考えると明日もどうしても勝っておきたい。石川の踏ん張りに期待したい。

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コメント

  1. sabo より:

    小川は復活近しですね!
    少々制球に苦労しましたが多彩な球種がどれも威力あり緩急も効きました。
    そして何よりメンタル面が本当の小川っぽかった。何かつかめたのか吹っ切れたのか顔つきから以前の自信に満ちた小川に戻ってました。
    今日は初回から全力で飛ばしまくってたので6イニング交代は仕方ないかなと。次は貧打巨人ですから力を抜ける所は上手くぬきながらも打ち取れるところは打ち取るピッチングで7イニング以上狙っていきたいです。

    キャッチャー中村も良かったです。小川がサインに首振ってストレートを要求して打たれたり四球出しても不満な顔を見せず簡単にマウンドに近づかないことで小川を盛り立てるまさに女房役でした。

  2. k より:

    今日は広島打線の打順変更もラッキーでしたね(緒方監督は野間に相当期待してますね)。小川は神宮のマウンドが合うみたいで(東京ドームでは全然勝てないですけど)ヒットは打たれましたが要所は抑えて星も五分に戻しましたので8月は神宮中心のローテーションで貯金して欲しいですね。
    この試合も守備で畠山がファールフライ落球と無死1、2塁でセカンド投げずに併殺を取らなかったり昨日も打球を後ろにそらすエラーやミスを連発してるのを見ると足の状態が悪いのか踏ん張りが利かなくなっているのか気になりますね、終盤リードしている場面はエラーは命取りになるので守備固めの武内を早めに守らしてといいかもしれませんね。
    山田に関しては高木豊が谷繁監督に聞いたところ今はリーグで一番の打者で、どんな攻め方でも抑えられないとの事、9月さえ上手く乗り越えればトリプルスリーは達成しそうですね。
    確かに週末の相性の悪い甲子園での阪神戦を考えると今日の試合は取りたいですね、幸い広島の中継ぎ陣は、この二試合でほとんど投げてますし永川・戸田・一岡あたりは今日投げれれないと思いますので荒れ球の薮田には球数を放らせて早めに降板させればヤクルトペースで試合出来そうですね(オンドルセク・バーネットも2日間は休めてまし)
    あと捕手は会沢より石原の方が嫌なので今日も会沢がスタメンでいてほしいですね。リード面も上手さがありますが当たり損ねがヒットになったりする事がヤクルト戦には多くラッキーボーイ的になるので。

  3. ケマル より:

    山田が絶好調で本当に嬉しいです!

    ですが、山田だけではなくヤクルト打線全体が好調を維持してるように感じますね。

    比屋根が一番でどれだけ頑張れるかに注目しています。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    小川は戻ってきていますよね。中村のリードも良かったのですね?

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    今日の敗戦は痛かったですね。

    山田は現在セリーグ№1の打者でしょうね。トリプルスリー、三冠王も狙ってもらいたいですね。目立ちませんが守備も格段に上手くなりましたよね。

  6. trefoglinefan より:

     真中監督は7回からの継投は秋吉、松岡、そして点差に応じて9回誰かと考えていたと思います。それはそれで分かるのですが、どうして秋吉が先だったのでしょうか。前の日に投げていない松岡を先に使うべきです。展開によっては秋吉は休ませるこしができる可能性があるのですから。案の定秋吉はロマンの火消しを頼らなくてはいけない展開になってしまいました。
     こういうこと、ベンチは誰も気付かないのでしょうか。こうした細かい配慮があるかどうかで、優勝するチームとそうでないチームが決まっていくと思います。

  7. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    比屋根は頑張っていますよね。これからも期待したいですね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    リリーフ陣の起用法がより一層難しくなってきそうですね。 

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