やはり「ボール」が気になる。投手有利なシーズンとなるのか?

ヤクルト1-2巨人

今日は巨人の高卒2年目田口にいいようにやられてしまったのだが、個人的にはそのことよりもやはり「ボール」が明らかに飛んでいないことのほうが気になってしまった。昨日saboさんに今シーズンの「ボール」のレギュレーションについてのコメントをもらったのだが、検査結果の発表はまだのようですね。個人的には「ボール」に関しては、やはりできる限り統一するべきだと考えているので、いわゆる「飛ばないボール」についても容認派である。しかしシーズン中にいつの間にか反発係数が変更されるという事態だけはもう勘弁してもらいたい。「低反発球」というものが使われ始めた2011シーズン以降「ボール」に振り回されてしまっている選手たちを見ていると何とも言えない気持ちになってしまう。

ヤクルトの先発石川は、その「飛ばないボール」のアドバンテージを活かす投球が出来ていなかった。昨日の小川の失点シーンも同じ印象を持ったのだが、もっと大胆な投球をしてもらっても良かったのではないだろうか?「東京ドームでの巨人戦」という意識が強すぎたのではないだろうか?出来が悪かったというところまではいかないと思うのだが、非常に慎重な投球となってしまい、カウントを悪くする場面が目立っていた。打ち込まれているわけではないのだが、序盤から球数が増えてしまい数字以上に苦しいピッチングとなってしまった。
そして4回には2アウトランナーなしから井端、村田、實松、田口に4連打を浴びてしまい、逆転を許してしまった。連打とワイルドピッチでピンチを招き、實松、田口という打たれてはいけない打者にタイムリーを浴びてしまったのは頂けなかった。おそらく石川は、1点勝負になることが分かっていたからこそ慎重になってしまったと思うのだが、今日はその慎重さが裏目に出てしまった。

リリーフ陣は今日も古野、中澤、徳山と無失点でしのいで見せた。ここまではリリーフ陣の好投についても称賛する記事を書いてきたのだが、やはり「飛ばないボール」の恩恵を受けている可能性は否定できないと思う。防御率などの数字を見て簡単に「この選手は昨シーズンに比べて成長した。」と安易に考えることは止めたいと思う。それでもこれだけ結果が出ているのだから今後もどんどん強気に攻めていってもらいたい。今シーズンのようなロースコアの接戦で一番怖いのはホームランだと思うのだが、そのホームランを恐れて慎重になり過ぎ、四球などでランナーを溜めてしまうことも同じくらい怖いことである。結果が出ている間は大胆に攻めのピッチングをしてもらいたい。

打線はプロ入り初先発となった田口の前にいいように抑え込まれてしまった。初回からいいボールを投げる投手だと感じていたが、2回に田中浩のタイムリー2ベースで先制できたため、このまま優位に試合を進められると思ったのだが、そこからはほとんどチャンスさえ作ることが出来なかった。田口ー實松の攻めの投球の前になす術がなかったと言っても良いくらいの惨敗である。
田口は高校時代から評価の高いサウスポーだったのだが、噂されていた通り、楽天の松井裕に投球スタイルが似ていると感じた。ストレートにも変化球にも松井裕並みの破壊力は感じなかったが、その分コントロールがまとまっており、常に投手優位なカウントを作りながらの投球となっていた。これなら十分先発としてもやっていけるだろう。ヤクルト以外の選手にこんなことを言うのもおかしいのだが、今後もシーズンごとに変更されるであろう「ボール」に振り回されないようにしてほしい(昨シーズンもイースタンで素晴らしい数字を残していたようなので心配ないとは思うが…)。今日の7回1失点に満足することなく高みを目指すべきだと考える。

今シーズンの負けゲームでは毎回同じようなことを書いているのだが、今日も田口にあれだけのピッチングをされてしまっては中々得点することは難しいと思う。そしてとにかくボールが飛ばないため、野手陣にも焦りのようなものが出てきているのではないだろうか?昨シーズンキャリアハイの数字を残した選手が多いだけに少し心配である。こういうシーズンだからこそ個人成績のことはいったん頭から外し、あくまでもチームの勝利というものを最優先してもらいたい。勝つために何をすべきか?どういった戦略で戦うのか?今一度チーム内で意思統一を図っていく必要がありそうだ。

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コメント

  1. sabo より:

    私もここのところ映像を見れていない時も多いのですが、
    今年は高さとコースのどちらかさえ厳しい場所をついていければそうそう長打はなさそうですし。四球が一番もったいないですよね。
    リリーフ陣の成績は(ボールのおかげも大きいとは思いますが)、コントロールが去年よりはるかに良くなっているのが大きいと感じてます。

    田口には球数を増やさせる作戦だったのか、中村や大引はかなり待球やカットで粘ったようですね。それでも無四球とは、田口はなかなかやりますね。

  2. k より:

    去年よりホームランの数も明らかに減っていて数字に表れてきましたからボールに関しては無視できなくなってきましたね。ヤクルトにとっては2011年と2012年は、その影響でAクラスでしたから今年は良い結果を残しそうですね、中日も飛ばないボールの方が調子いいですから順位に大きく変動ありそうですね。
    でもボールで成績が変わるのは何かスッキリしない部分もありますけど・・・・阪神や広島は飛ばないボールだと成績が悪い傾向ですしね。

  3. trefoglinefan より:

     小川にしても石川にしても他の回はほぼ完ぺきなのに、1つの回だけに安打や四死球を集中されて複数失点しています。こういうのが良くないと思います。下位打線は多少気を抜かないと持たないのかも知れませんが、それにしても勿体ないと思いました。

  4. 巨人ファン より:

    巨人ファンではありますが、コメントさせて頂きます。
    巨人投手に対して過分なお褒めの言葉を頂き有難う御座います。
    今後巨人の杉内2世のようになって貰えればいいなと思ってます。
    試合を見てこれだけは言えそうです。ヤクルトと巨人の打者のスイングスピードが全然違うな・・と。巨人は皆球に当てようとする、いわゆるコスリバッティングが多く見られ、特にクリーンナップは悲惨な状況ですが、ヤクルトの各打者は全員のように振り切っていますね。これに外国人2人が加われば相当脅威だなと感じております。例年ヤクルトとはいい勝負を展開していますが、今年はこれから先一方的にやられそうで憂鬱ですw
    長文失礼します。

  5. FIYS より:

    > saboさんへ

    結局今日の試合は、その四球が勝負を分けてしまいましたね。ヤクルトと巨人のチーム力の差を思い知らされるゲームとなってしまいました。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    私はこのボールで1年間通すのであれば文句は言わないつもりでいます。しかし真中監督はやろうとして野球を軌道修正しないといけないかもしれませんね。

  7. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    ここまで防御率が非常に良いですが、数字ほどの安定感はないと見て良いでしょうね。

  8. FIYS より:

    > 巨人ファンさんへ

    コメントありがとうございます。ヤクルトの打者に魅力を感じて頂きありがとうございます。しかし巨人の選手達はチームの為にどうすればよいかよく分かっている選手ばかりでやはり戦い辛い相手です。

    今年もいい勝負が出来れば良いですね。

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