山中プロ入り初完封!黒田相手に完勝!

ヤクルト5-0広島

山中がまたチームのピンチを救ってくれた。しかもプロ入り初完封である。前回の阪神戦での好投も予想を上回るようなピッチングだったのだが、今日の投球はそれ以上である。山中自身は今日の勝利で今シーズンの成績は無傷の6連勝となった。

まずは山中の今日の数字を見てみよう。9回で96球を投げ被安打5与四死球1の無失点という素晴らしい数字が並んでいる。初回、2回とダブルプレーでピンチを脱したことによって波に乗ることが出来ただろうか?今シーズン初対戦となった広島打線が完全に山中の術中にハマっていた。広島打線の淡泊さにも助けられた面もあると思うが、それにしてもこの夏真っ盛りの時期の完封勝利は非常に大きい。
今日の山中もテンポの良い投球を見せてくれた。前回の登板時には山中の軸となるボールはあくまでもストレートなのではないか?ということを書いたのだが、今日はそのストレートだけではなく、スライダー、カーブといった緩いボールとストレートと球速自体はそんなに変わらないが、少し沈ませるシンカーを満遍なく使い、広島打線を抑え込んでいった。相手打者からすると山中のボールはどのように映っただろうか?上記の通り広島打線のバッティングには工夫を感じず、あまりに淡泊なように感じた。ということは一見山中のボールは捉えられると感じさせるようなボールだったのだろうか?相手打者にそう感じさせながらも得点を許さないという山中の真骨頂のような投球だったのではないだろうか?27個のアウトの内訳は、三振2、ゴロアウト9(併殺打2)、フライアウト14というものだった。アンダースロー投手らしくフライアウトが多いのだが、そんな中でも欲しい場面でしっかりダブルプレーを奪うことが出来たのが素晴らしい。中村のリードも冴えていたのではないだろうか?広島打線をバッテリーで翻弄して見せた。
それにしても去年までの山中と今年の山中は何が変わったのだろうか?私はサイドスローやアンダースローの投手は好きなため、この山中に関してもルーキーイヤーからそこそこ数字を残せると見立てていたのだが、プロ入りから3シーズンは鳴かず飛ばずの状態であり、今シーズン結果を残せなければ自由契約候補に名前が挙がっても仕方ないような状況に追い込まれていた。プロ入りした年齢も高齢だったこともあり、正直もう伸びしろもないのでは?と感じていたのだが、今シーズンはシーズン途中から1軍のゲームで先発起用されるとそこから無傷の6連勝という想像を絶する成績を残してくれている。セリーグの打者がアンダースローの投手に慣れていないという意見も耳にするのだが、昨シーズンはセリーグ相手にも全く通用していなかったので打者の慣れという言葉だけで片付けることは出来ない。もしここが変わったのではないか?という意見を持っている方がいれば是非伺いたい所である。
山中の好投はヤクルトファンだけでなくソフトバンクファン、アンダースローファンの方々も喜んでくれているのではないだろうか?
ナイスピッチング!である。

打線はシーズン序盤はやられっ放しだった黒田から5回までに5点を奪い、しっかり借りを返してみせた。8月に入ってからスランプ気味だった山田が今日はチャンスメークにポイントゲッターにと大活躍してくれた。
初回は内野安打で出塁するとすかさず盗塁に成功する。相手にミスもあり3塁にまで進むと畠山のタイムリー内野安打で先制点を奪ってみせた。山田の足がなければ生まれなかった先制点である。
2回は大引が黒田の甘く入ったツーシームかストレートをライトスタンドに叩き込んでみせた。少し甘目のボールではあったが、完璧に捉えた素晴らしいホームランだった。
そして止めは5回に訪れた。2アウトランナーなしから比屋根がセーフティーバントを決め出塁すると盗塁後川端が四球を選んでチャンスを広げる。ここで山田が黒田が投じたインコースのツーシーム気味のボールを狙っていたかのようなバッティングで捉え、レフトスタンド上段に飛び込む3ランホームランを放ってみせた。
結局山田はその後もヒットを放ち、4打数4安打1ホームラン3打点2盗塁と山田の魅力を全て見せてくれたようなゲームとなった。ちょっとスランプに陥っているのかな?と感じたところでの今日の活躍ぶりはやはり山田の凄さを表していると思う。打てなくても守備、走塁でチームに貢献できることによって精神的に大きく落ち込むことなくゲームに臨めているのかもしれない。脅威の23歳である。

今日のゲームは山中と山田が投打のヒーローだった。こうなるとこの3連戦はきっちり勝ち越しておきたい所である。今日の山中の好投に小川も続いてもらいたい。まだまだ優勝争いを楽しみたい所である。

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コメント

  1. k より:

    山田が打って走ると勝ちますね(本塁打王と盗塁王ならタイカップですね)
    疲れから調子が落ちていましたが技術的には全く問題ないのでシーズン終了まで、波はあってもこんな感じで勝手に復調するんでしょうね。(40代の黒田は蒸し暑いマツダでの試合ばかりの登板は少し可哀想でしたね)
    山中は広島には相性がいいかもですね、チームで攻略する打撃ではないので緩急で術中にハマる典型的な内容ですね、初対戦はなかなか攻略するのは難しいのでもう少し連勝も伸ばせそうですね(来年は背番号も小さくなるでしょうね)
    投?打の中心選手の山田と山中で連勝ですから流れが来てますね、広島は涼しい東京ドームの後に暑いマツダでの試合は疲れると思うので、この広島三連戦は連勝するかもですね。 
    明日は九里ですが久しぶりの1軍で新しい球種を覚えたりフォームの修正とかで変わってると足元を救われるかもしれないので小川の出来次第ですね(山中みたいに考え過ぎずにポンポン投げて欲しいですね)
    あとバレンティンは今年は治療に専念し欲しいですね、9月に戻ってきても長いシーズン闘った総決算にポッと出てきて、すぐに試合に出られても必死に頑張ってきたチームの士気に影響を与えるので真中監督は冷静に判断して欲しいですね(ミレッジはケガもありましたが帰国してませんから2軍で結果を出せばデニングと入れ替え有りですけど)

  2. 久保田 より:

    山中投手、プロ初完封、おめでとうございます。感動しました!今や燕の先発陣のトップ的な存在ですね。本当に、誰が、あるいは何が山中投手を変えたのでしょうか?二軍のコーチが優秀だということなら、ほかの投手も覚醒しそうですから、山中投手自身に変化があった、ということなのでしょうね。そして、もう一人、誰か二軍の投手から出てきてくれませんからね。

  3. sabo より:

    記憶が間違ってるかもしれませんが高津コーチ自身が山中をトレード候補から指名したんじゃなかったですっけ?仕上げる自信があったのかもしれませんね。
    去年どんな球を投げていたか覚えてないのですが、アンダースローにタイミングが合わないというより山中のタイミングに打者が合わない気がします。足を上げて下ろすタイミングとか毎回違うようにも思えるし、クイックは早いですね。
    あとお尻とモモが意外に太い。かなりウエイトで鍛えてるのでは?

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    山田は「宝」ですね。

    このまま首位争いに留まってもらいたいですね。

  5. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    山中は見事な投球でしたね。

    高津コーチとの相性もありますかね?

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    高津コーチとの相性もあるのですかね?

    無傷の6連勝というのは凄いですよね。

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