毎日が綱渡り(汗)

ヤクルト9-6中日

粘って何とか試合を作った山中に勝ちを付けて欲しかったのだが、今日はルーキ、オンドルセクが崩れて延長戦にもつれ込んでしまった。それでも11回に中村の勝ち越し2点タイムリー2ベースと比屋根のタイムリー3ベースで勝負を決めて見せた。まだシーズン前半の5月とは思えないような綱渡り状態である。

山中は今日も山中らしく、ストライクゾーンを広く使いながら中日打線を抑え込んで行った。3回は0アウト1,3塁、4回は0アウト満塁と大ピンチを招きながらも後続をしっかり打ち取り、先制点を許さなかった。冷静さを失わず、低めにボールを集めて注文通りゴロアウトを重ねてみせた。守備陣もよく守ったと思う。
結局山中は先制点を貰った後の6回に掴まり、平田に同点タイムリー2ベース、亀澤に勝ち越し2点タイムリーヒットを浴び、6回を被安打7与四死球2の3失点という数字が残ってしまい、先発の役目を果たしきったとは言えないのだが、今の先発陣の状況を考えると先制点を許さず、良く粘ってくれたと思う。

7回表に味方打線が逆転したため、7回からは秋吉ールーキーオンドルセクとヤクルトの勝ちパターンの継投に持ち込んだのだが、これまで無理して投げてきたルーキとオンドルセクが今日は掴まってしまった。ルーキは8回に平田に追撃を許すホームランを浴びてしまい、オンドルセクは2点のリードを守りきれなかった。久々に先発投手に勝ちが付く展開だったのだが、上手く行かないものである。特にルーキはここ数試合目に見えて打たれ始めているだけに心配である。秋吉、ルーキ、オンドルセクを投入しても逆転を喰らってしまうようなら今シーズンは相当厳しい。

その3人を使い切ってしまったため10回からは村中をマウンドに上げざるを得なかった。先日の記事にも書いたのだが、今の村中は制球も不安定であり、今日のような展開での登板は相当怖い。今日もヒット四球でいきなり0アウト1,2塁とサヨナラのピンチを招くなど心臓に悪い投球となった。投手がいないので2軍に落とせないということだと思うのだが、明らかに調子は悪いと感じる。それでも今日はその直後に味方打線が勝ち越してくれたため、村中に勝ちが転がり込んできた。660日ぶりの勝利ということである。それでも接戦のゲームでの起用は厳しいと言わざるを得ない。
11回のマウンドに上がった久古は3点のリードを貰ったということもあり、落ち着いて投球出来ていたように感じる。他の投手のリリーフを仰ぐことなく締めくくれただけでも良かったと感じる。

打線は昨日のバルデスに続いて今日も助っ人左腕のジョーダンに苦戦してしまった。バルデスは見るからに打ちづらそうな厄介な投手なのだが、このジョーダンはテレビで見ていても何が良いのか素人目には分かり辛い掴みどころのない投手である。今シーズン安定した成績を残しているのはスライダーとムービングケイノボールを上手く使えているということなのだろうか?
山中の好投に応えたい打線は、6回に山田のヒットと盗塁、川端の四球などで1アウト1,3塁のチャンスを作ると畠山がライトフェンス最上部に直撃する先制タイムリー2ベースを放ってみせた。今シーズンまだ畠山にホームランが出ていないだけに正直入ってくれれば本人的にも楽になったと思うのだが、後数センチ届かなかった。
逆転された直後の7回は、先頭の代打比屋根が2ベースで出塁すると大引が四球でチャンスを広げ、坂口のタイムリーで1点を返すと2アウト後川端が同点タイムリー、畠山に勝ち越しタイムリーが飛び出し、試合をひっくり返すと、今浪のセカンドゴロが相手のエラーを誘い、この回一挙4得点を上げてみせた。
9回には追いすがる中日を突き放す中村のタイムリー2ベースも飛び出したのだが、これでも逃げ切ることが出来ず、嫌な雰囲気が立ち込める中延長戦に突入してしまう。延長戦に入っても押され気味だったのだが、11回に2アウトランナーなしから中日ルーキーの福からチャンスを作り、9回にタイムリーを放った中村に再び勝ち越し2点タイムリー2ベースが飛び出し、続く比屋根にもタイムリー3ベースが飛び出し、ようやく試合を決めてみせた。5月に大スランプに陥ってしまった中村が今日は勝負強いバッティングを披露してくれた。打率の割りに今シーズンは終盤の大事な場面で良い仕事をしてくれている。

先発陣もリリーフ陣も火の車状態であり、出鱈目な試合ばかりなのだが、それでも何とか踏ん張っている。昨シーズン、チームとして「勝つ喜び」を感じることが出来たことがゲーム終盤の諦めない気持ちに繋がっているのかもしれない。それでもこんなゲームばかりでは上位に進出するのは難しい。

明日は原樹理の快投(完投勝利)に期待したいと思う。甘いマスクをしているが、逆境に燃える男だと感じている。

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コメント

  1. K より:

    本当に5月の試合とは思えないですね、綱渡りでも細い紐を渡っていていつ切れてもおかしくない状態ですよね、これでは7月か8月には大型連敗が待ち構えてますね。
    正直DeNAのように最下位から上昇する要素が見当たらないです。
    試合は山中がQSだったので勝てた要因でしたがリリーフの勝ちパターンが日に日に状態が落ちているのが目に見えてわかりますし、村中もWHIPが1.63では毎回スコアリングポジションでの投球になるのでこちらも綱渡りですね、早く石山が戻ってきて欲しいですがケガ明けなので無理は禁物ですね。(中継ぎが1枚足りないので新垣がチームの為に中継ぎやってくれると助かるんですけどね)
    打線は畠山・中村が打つと勝つという典型でしたね、彼ら2人が去年並に打てばダメな投手陣をカバーできるキーマンになりそうですけど・・・打順を変更してから得点が入るようになっていますよね。ちなみにソフトバンクの打順はいいなと感じるので参考にして欲しいですかね(7番中村と1番2番に足のある選手を起用するのは打線として繋がりを感じますね)
    ナゴヤで1つ勝ったのは大きいですが明日は原樹理がどこまで立ち直っているかですが球場が広いのでインサイドを徹底的にいって欲しいですね。

  2. 久保田 より:

    意外な勝ち試合でした。ルーキ投手・オンドルセク投手をつぎ込んで打たれたので投手リレーに関しては仕方のない結果だと思います。とはいえ、バレンティン選手・畠山選手を変えるのが早すぎませんかね?3点差の9回なら守備固めの布陣にするのも分かりますが…。特にバレンティン選手に関しては、常に変えるのが早すぎると私は感じています。

  3. 久保田 より:

    PS・由規投手がファームで良かったようですね。交流戦も6連戦ですし、上げてきますかね?

  4. スワローズ愛が止まらない より:

    ここ最近元気のなかったムーチョがやりましたね!!この試合を機に打撃の調子も上げてきて欲しいのですが…でも捕手なので、リードもしっかり調子を上げてきて下さいよ~!!(1番調子を上げなきゃいけないのは先発投手なんですけどね…)
    それにしても…ヤクルトは延長戦が多いですね(^_^;)ヤクルトの選手達も、相手チームも、両チームのファンも、正直精神的・体力的にかなり疲れます(笑)
    点差が10点くらいないと、安心して観戦出来ない日が続いております(笑)

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    先発もリリーフも足りないので石山をどう使うかは気になりますね。個人的にはkさん同様新垣はリリーフに挑戦してもらえないかな?という気持ちはあります。

  6. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    バレンティンは身体の状態もあるので難しいですよね。必要不可欠な選手ですが使い辛さもありますよね。

  7. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    1試合であれば何とか投げられる状態かと思います。2軍でしっかり予定通りの登板を重ねなければ支配下登録は難しいのではないでしょうか?

  8. FIYS より:

    > スワローズ愛が止まらないさんへ

    中村は調子が悪い中でもよく打ってくれましたね。少しでも気分的に乗って行ってもらえたらと思います。

  9. trefoglinefan より:

     9回に同点に追いつかれた時点で本来なら負け試合だったと思います。相手は右打者ばかり並んでいるのに、右投手を使い切っていましたから。打線も交代の具合とは言え左ばかり並んでいるところに、左投手をいいように使われましたし、本当に運が良かったとしか言いようがありません。
     ここ数日の戦い方を見てブルペン、特に右投手が手薄なのは明らかなのに、何の手も打たないのでしょうか。中澤は敗戦処理にすら使わないならベンチに置いておく必要もないですし、誰か右投手と最低限入れ替えるべきかと思います。

  10. FIYS より:

    >  trefoglinefanさんへ

    そうですね。このチーム状況ですから中澤も左打者、右打者に関わらず使わなければならない状況ですよね。

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