杉浦ようやく1勝!今浪1号3ラン!山田通算100号!

ヤクルト8-3中日

2週間前と同じ先発カードとなったのだが、今日も序盤にホームランで吉見を崩して試合を優位に進めて見せた。先制3ランの今浪、試合を作って今シーズン初勝利を上げた杉浦、ダメ押しの通算100号となる今シーズン第29号2ランホームランを放った山田がヒーローである。由規復帰ゲームを落とした中で今日は負けたくないゲームだったのが、しっかり勝利してみせた。

先発の杉浦は6回1/3を被安打7(被本塁打1)与四死球2の3失点でようやく今シーズン初勝利を上げて見せた。私は杉浦の潜在能力を高く買っているだけにこれくらいの投球は当たり前のように見せてもらいたいと感じるのだが、それでも厳しい言い方をすると今日も一歩間違えば危ないと感じる部分があったように感じる。3回は2つの四球が絡んで2アウト満塁でビシエドを迎えるというピンチがあった。3点リードの場面だったのだが、2アウト3塁から堂上には粘られて四球を与えてしまい、平田には力を入れて抑え込みに行ったのだが、四球を与えてしまった。これが余計である。ビシエドを抑えられたから良かったものの致命傷になってもおかしくないような3回のピッチングだった。
杉浦の課題の1つにスタミナ面というものがあるのだが、その割りに球数が多くなってしまうため試合中盤にストレートの球威が落ちてしまい、相手打線に掴まってしまう。イニングを喰えていないだけに首脳陣も継投のタイミングに苦慮することとなっている。今日は6点というリードがあったから良かったものの試合展開によっては森野の3ランも3回のピッチング同様致命傷になりかねないものだったと感じる。
それでも開幕直後の杉浦の状態を考えると6月後半から7月に掛けて先発ローテでしっかりと試合を作れていることを評価しても良いのかもしれない。ルーキーイヤー、2年目のシーズンと怪我で離脱してしまい、初勝利がシーズン終盤となっていたことを考えれば7月上旬に初勝利をあげられたことは「まずまず」と捉えた方が良いのだろうか?後半戦は何とか勝ち星を積み上げて行ってもらいたい。

リリーフ陣はルーキ、平井、秋吉と磐石の投球を見せ、しっかりと逃げ切って見せた。ルーキは3点差、平井、秋吉は5点のリードがあり、普段よりはプレッシャーの少ない場面だったと思うのだが、こういうゲームでも確実に勝つためにはこの3人に投げてもらわなければ困るチーム事情である。オンドルセクを欠く中で平井が救世主的存在になってくれていることは大きいと感じる。

打線は昨日の拙攻とは打って変わって効果的に得点を重ねて見せた。2回は先頭の山田がヒットで出塁したのだが、盗塁に失敗してしまい、昨日の拙攻が蘇ってくるような雰囲気になったと思うのだが、その後雄平の2ベース、バレンティンの四球で1アウト1,2塁となった中で今日7番ファーストでスタメン出場となった今浪が吉見の甘めのストレートを完璧に捉える3ランホームランを放って見せた。見事なバッティングだったし、吉見ー杉山の計算を狂わすという意味でも大きな一発だった。結局今日の今浪は3打数3安打1本塁打3打点に1四球と真中監督の期待に応えてみせた。ポスト畠山ということを考えれば西田に経験を積ませながら成長を促して行く方向に舵を切ってもおかしくないと思うのだが、真中監督はベテラン吉見の投球術に対抗できるのは西田よりも今浪と読んで起用したのだろう。その起用法が見事に的中した。それにしても今浪は30歳を超えてからヤクルトに移籍してから間違いなく打撃面が成長してきている。相手から嫌がられるような打者になっていると感じる。
5回は2アウトランナーなしから川端がヒットで出塁すると山田、雄平、バレンティンに3連続タイムリー2ベースが飛び出し、3点を追加してみせた。プロ野球のような高いレベルとなると連打はそんなには期待できないのだが、今日の川端からの4連打での3得点はヤクルトらしい個の力でもぎ取った3得点だったのではないだろうか?
そして最後は山田に通算100号となる2ランホームランが飛び出し、試合を決めてみせた。それにしても山田のホームランはほれぼれするような打球ばかりである。今日のホームランは滞空時間の長いいかにもホームランバッターの打球だったのではないだろうか?打率も.353まで上げてきている。ミスをしたり打てなかったりすることがニュースになってしまうような選手になってきている。

DeNAに3連敗してしまった中で中日との神宮3連戦は絶対に勝ち越したかっただけに勝ち越せてホッとしているのではないだろうか?

P.S 広島はホームでの強さが語られることが多かったのですが、今日阪神に大勝し、甲子園で3タテということでいよいよどうにも止まらなくなってきた印象である。

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コメント

  1. k より:

    杉浦は6、7回を乗り越えるようにならないと勝てる投手にはならないですよね、私も杉浦に関してはソフトバンクと外れ1位競合で獲得した投手ですから私もボテンシャルは高いと見てます、課題は気持ちが弱いのかなと感じてるので自信と思い切りをもって欲しいのとフォークが簡単に見切られてるので(クセがあるなかな?)スライダーをもっと使って欲しいですね。
    この展開で平井の登板は避けて欲しかったですね、オンドルセクも反省してる報道もあるようなのでオールスター明けに戻して平井の負担が大きくならないようにしてもらいたいですね。それと秋吉はクローザーになってからストライク先行で球威もあって気持ちも相手に向かっていってるので性格的に合ってるかもしれませんね。
    あと山田は前回のDeNA戦でタッチアップの時に足を痛めたみたいですね、夏場に足に疲れがくるので心配です。今年は盗塁を控えて打撃に専念の方がいいですね。
    来週からは打てない阪神ですので先制点を取れれば優位に進められるので序盤の攻めが鍵ですね。

  2. 久保田 より:

    先発投手が頑張り、打線が先に点を獲るという理想的な試合でした。DeNAとの3連敗後を2勝1敗で終えられて良かったです。阪神戦は2連勝しましょう。なんとか最下位だけは免れたいです。
    杉浦投手は、これから勝ち続けてほしいです。小川投手・石川投手の離脱が思っていた以上に長いので、ローテーションを守るだけでなく、確実に勝てる投手になってほしいです。

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    杉浦は潜在能力は高いと感じますが、まだまだ課題もありますよね。

    山田は足の怪我ですか?盗塁に関しては、数よりも成功率の高さにこだわってもらいたいというのが私の気持ちです。

  4. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    杉浦はまだまだ課題が多いですが、いつかは勝てる投手になってもらいたいですね。その素質はあると思うのですが。

  5. sabo より:

    真中監督の打順組み方はすごく当たります
    左に弱くムラっ気ある雄平、同じくムラっ気ありのバレ、好調だが経験浅い西田、スタメンだと成績落ちる今浪を上手く5から7番に当てはめてる
    相手投手との相性なんかのデータから決めてるんでしょうけど、上手いです

    杉浦はとりあえず今年は後半戦ローテ守り切ってもらえれば

  6. FIYS より:

    > saboさんへ

    真中監督は頑固そうな雰囲気があるのですが、意外と柔軟な部分も目立ちますよね。

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