オンドルセク退団

ヤクルトは21日、ローガン・オンドルセク投手(31)の退団が決まったことを発表した。代理人を通じて退団の申し入れがあり受理した。即日、ウェーバー公示の手続きを行った。

オンドルセクは6月26日の中日戦に3点リードの9回から登板。味方の失策も絡み3点を奪われ降板した後、ベンチに戻ると真中監督やコーチ、チームメートに悪態をつき暴言を吐いた。翌日から謹慎処分となり30日から2軍に合流していたが、今月17日に家族の帰省に同行し米国に帰国していた。今季は30試合に登板し、防御率2・45の成績を残した。

その後は代理人側から相談を受け、球団内でも対応を検討してきた。ベンチ内の様子が映されたこともあり、両者に入った亀裂の修復は困難だったようだ。奥村政之編成部国際グループ部長は「代理人側から、立て直しは精神的に困難という話があった。表面上は頑張ると言っていたが、実際の心の中では葛藤があったのだろう。海外で仕事をするのは大変なこと」と、話した。
(日刊スポーツ引用)

今回の退団のきっかけになったゲームの記事はこちらから→「三輪が全てを帳消しにするサヨナラ打!

家族とともに帰国してしまった段階で退団になる可能性が高いのかな?と感じていたのだが、やはり退団となってしまった。6月26日のゲーム以降オンドルセクがチームメイト、首脳陣に対して反抗的な態度を取った。チームの和を乱すような行動があったとの報道がなされたのだが、オンドルセクサイドからの情報がほぼ入ってきていないため、実際にはどのような状況だったかは不明である。それだけにオンドルセク退団に関してどんなことを書いてよいのか戸惑っている状況である。

これまでの報道が事実だとすればオンドルセクの行った行為を擁護することは出来ない。それでも昨シーズンのリーグ優勝に大きく貢献し、今シーズンも投手陣が崩壊する中で奮闘してくれた事も事実である。一ヤクルトファンとしてはまずは「ありがとう」という言葉を送りたいと思う。
本当はクールダウンすることによってチームとの関係も修復し、1軍のマウンドに戻ってきてくれることを期待していたのだが、それは叶わなかった。オンドルセク自身のことを考えればわだかまりを持ったままヤクルトに残ってプレーするよりも他球団でプレーした方が良いのかもしれない。

私がヤクルトを応援し始めてから28年が経つが、その間助っ人外国人選手に恵まれていた印象が強い。スカウティングの素晴らしさも大きかったと思うのだが、それと同じくらいに助っ人外国人選手が働きやすい環境を作れていたことも大きかったのではないかと感じる。それだけに今回のオンドルセクの件は残念である。これで昨シーズンの優勝の立役者バーネット、ロマン、オンドルセクが全員チームを去ってしまった。寂しい限りである。

最後になるが、6月26日の中日戦。比屋根のミスも重なって3点差を追いつかれてしまったのだが、メンタルがガタガタの状況でその後のピンチで勝ち越し点を許さなかったオンドルセクはやっぱり「野球人」なのだと思う。

オンドルセク退団。チームにとっては非常に痛い出来事である。

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コメント

  1. sabo より:

    助っ人獲得の上手いヤクルトと言われてきましたがここ数年少し失敗気味(特に投手)だったと思うのです
    バレ、ミレッジ、バーネットが入団したのはもう大分前ですし、穴である投手として新加入した選手はちょっと期待はずれが多かった
    そんな中、オンドルセクは見事に期待通りの即戦力で優勝に導いてくれて大喜びしたので、今回の退団は残念でなりません

    傭兵であるから色々な事情で退団は仕方ないという気もしますがシーズン途中はなんとも、、、

  2. k より:

    オンドルセク退団で期待していたAクラスは無くなりましたね。この騒動での選手達の本音はどうなんでしょうね?(私が選手なら頼れるクローザーがケガ以外でいなくなるのはヤル気を無くしますが)選手と首脳陣・球団に考え方に温度差があるのかなと察しますね。
    これで支配下枠が空いたので来週までに新外国人の獲得をして欲しいですけど・・・・時間的に無理ですね。これだけの選手ですしウェーバーですから、他のチームが獲得することもありそうですかね?さすがに日本ではもうやらないですね。

  3. 久保田 より:

    基本的には、オンドルセク投手のワガママであり、不謹慎な姿勢から退団に至ったものと言えます。ですが、オンドルセク投手を本当に抑えの要と位置づけていたのなら、4点差以上の場面で何度も起用するなどというバカげた使い方をするべきではなかったとも言えます。比屋根選手のエラーでブチ切れたというだけではない、それまで伏線があったのは確実でしょう。ブチ切れたから二軍落ち、そして退団…。それだけを見ればオンドルセク投手が悪いです。ですが、オンドルセク投手がブチ切れるまでの過程を首脳陣も冷静に反省しないと、今年のヤクルトからは第二のオンドルセク投手的な選手が出てしまうと思います。広岡監督時代も優勝の翌年はチームがバラバラになりました。今の燕は、あの時に少し似ている気がしてなりません。

  4. 井野ファン より:

    個人的にはあの長身からの迫力は魅力的でしたし、なんといっても会った人しかわからないかも知れませんが、オンドルセクはファン想いですごく優しい選手でいつも良くしていただいたので、今回の退団はなってほしくありませんでした。

  5. FIYS より:

    > saboさんへ

    そうですね。シーズン途中での退団は切ないですね。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    日本ではもうやらないのではないでしょうか?オンドルセクがチームメイトや首脳陣にどういった態度を取っていたのか詳細は分かりませんが、報道が事実だとすると他球団も手を出しづらいのではないでしょうか?

  7. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    私は生まれていませんが、初優勝時の翌年は最下位だったんですよね。本当にチームがばらばらにならなければ良いですよね。

  8. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    そうでしたか。貴重なコメントありがとうございます。そう考えると非常に残念な今回の退団ですね。

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