ヤクルト増渕⇔日本ハム今浪

ヤクルト・増渕竜義投手(25)と、日本ハム・今浪隆博内野手(29)との交換トレードが両球団で合意に達したことが30日、分かった。ヤクルトはこの日、増渕にトレードを通告し、日本ハムも今浪に内示を済ませた。31日に正式発表される。
(日刊スポーツ引用)

開幕直後の緊急トレード劇となった。驚きであるとともに増渕には大きな期待を寄せていた時期もあっただけに何とも複雑な気持ちになるトレードとなった。
昨シーズン最下位に沈んだものの静かなシーズンオフを過ごしたスワローズ。「ヤクルトのストーブリーグに違和感が…」という記事の中でもしかすると大きなトレードがあるのでは?という内容の事を書いたのだが、まさか投手を出して内野手を獲得するというトレードを行うとは思わなかった。しかも放出されるのが増渕とは…

それでもこのトレードは増渕の為には良かったのではないかと思う。プロ入り後完全に投球フォームを見失い、正直手の打ちようがないくらいにスランプに陥ってしまっていた増渕の潜在能力を開花させるには、もう環境を変えることくらいしか方法がなかったのかもしれない。(ヤクルト目線から言うと育成の失敗ということになるのかもしれない。)個人的にも潜在能力を高く買っていただけに残念ではあるが、是非その潜在能力を日本ハムで開花させてもらいたい。

以前増渕について書いた記事を貼りつけておきたい。

キャンプ前半の収穫」→2012年キャンプ時の記事

増渕竜義VS田中将大」→同期の対決を前に書いた記事

元高校ドラフト1巡目の25歳の投手と元大社ドラフト7巡目の29歳の内野手とのトレードと言うことでこれだけ見ると日本ハムの方に旨味のあるトレードに感じるのだが実際にはどうなのだろう?

ヤクルトの野手陣の課題の一つに遊撃手が決まらないというものがある。しかも川島と谷内が怪我で離脱してしまっているため2軍の試合にもショートが揃わない状況にある。そこで今浪獲得ということになったのだろう。ここで日本ハムファン、パリーグファンの方々に聞きたいのは今浪の遊撃手としての守備力である。私の中の今浪のイメージはどこでも守れるユーティリティープレーヤーと言う印象である。しかし今のヤクルトに必要なのは「守れる遊撃手」である。今浪に期待する部分はやはり遊撃手としての活躍だと思われる。西浦や森岡と比べてどうなのだろう?ネームバリューという意味では西浦、森岡に軍配が上がると思うのだが…もし西浦や森岡より安定した守備力を持っているのだとしたら、今浪の出場機会は日本ハム時代より増えるはずである。どうなのだろう?
まあこんなことを言ってはならないのだが、怪我による選手不足(2軍の試合でも内野手が足りない。)が今回のトレードの大きな決め手になったのは間違いないのではないだろうか?

今回のトレード劇は、増渕がいなくなってしまう寂しさが大きいが、お互い望まれた球団に行くのだから心機一転頑張ってほしい。特に増渕には日本ハムのエースになるくらいの気持ちで発奮してもらいたい。日本ハムファンの皆様よろしくお願いします。

P.S ヤクルトは以前に鬼崎をトレードで西武へ放出しているが、今浪と比べるとどうなのだろう?鬼崎も守備が評価されてのプロ入りだったと思うのだが、宮本と比べられてしまうこともあって守備でも中々高い評価を得られなかった印象があるのだが…

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コメント

  1. ハムゥ より:

    守備、かなり良い(小谷野以上、飯山以下)
    肩、普通(小谷野並み)
    足、速くない(小谷野並み)
    バント、普通(小谷野以下)
    打撃、お察し(小谷野以下)
    見た目、良い(小谷野以上)
    声、低い(小谷野以下)
    代打、よく粘ってチャンスメークしてる印象(小谷野以上)

  2. ファン歴40年オヤジ より:

    まず、このブログの主宰者さまに謝意を伝えたいです。私みたいな50歳代半ばのオヤジに、いつもご丁寧な返信を下さり、ありがとうございます。また、主宰者さまのどの文章からも燕を応援する一生懸命さが伝わってくるのが古くからの燕ファンとしては本当に嬉しいです!さて、トレードは決まってしまったことですから、当該選手本人はもとより、ファンの私たちも受け入れなければイケナイことです…。ただ、燕というチームは「トレードは消極的。選手の補充は、他チームを解雇された、あるいはそのチームに残りづらくなった選手を再生・復活させる(古くは大杉さん、田畑投手、辻選手などあまりにも多数)。また巨人に行きたい選手(古くは金田、その後は広沢・ハウエル・ペタジーニ・ラミレスらの阿呆ども)は、どうぞ出て行って下さいな。またメジャー挑戦も邪魔しませんよ!」というスタンスに魅力があるチームなんです。ですので、私は「一時的にチーム力をアップさせるためだけのトレード」は、燕には行ってほしくはなかったです。だいたい、増渕投手のお母さんはヤクルトレディーですよ。増渕投手はだからこそ、「ヤクルト入団を願っていた!」とあんなに喜んでいたのに…。決まってしまったことは仕方のないことです…。増渕投手には宮出コーチのように、いつかは燕に戻ってくることを願っております!…今回のトレード、金銭でしたら文句なしでしたね…。

  3. FIYS より:

    > ハムゥさんへ

    コメントありがとうございます。今浪の特徴がよく分かりました。守備がかなり良いという評価になっているので楽しみです。今最も必要なのは守れる遊撃手だと思われますので。

    おそらく森岡と似たタイプなのかと思うのですが、守備では今浪の方が上、打撃は森岡の方が上といった感じでしょうか。
    見た目が良い!というのも非常に重要な要素だと思います。(笑)

  4. FIYS より:

    > ファン歴40年オヤジ さんへ

    嬉しいコメントをありがとうございます。長年ヤクルトファンを続けている方に認めてもらえたようで光栄です。

    増渕のツイッターでのヤクルトへの感謝のあいさつは泣けますね。元々ヤクルトが好きだった増渕がチームを去るというのはファンからすると寂しいですよね。しかし自分の投球を見失ってしまっている増渕にとっては良いタイミングでのトレードなのではないでしょうか?

    私はあえて「戻ってきてほしい。」という言葉は使いません。是非日本ハムの増渕として飛躍してもらいたいと思います。

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