原樹理ー西田の若さなのか?阪神の分析力の高さなのか?

ヤクルト1-3阪神

先日の原樹理登板時にはこのような記事を書かせてもらった。→「頑張れ西田君
しかし今日も同じような投球となってしまった。力強いボールが投げれていただけに非常にもったいない投球となってしまった。

今日も原樹理ー西田のバッテリーの若さだったり脆さだったりが出てしまっただろうか?ストレートは140キロ台後半を記録し、シュート、カットボールもボール自体は悪くなかったと思う。多少球審との相性は良くなかったかもしれないが、それでも4回3失点で降板となってしまうようなボールではなかったと思う。
力強いボールが投げれていたからこそファストボール系の球種を中心に押していったと思うのだが、ボールが走っていたからこそ多少投球が雑になった部分はなかっただろうか?3回の1アウト2,3塁のピンチでは4番福留をカットボールで三振に仕留め、2アウトとし、今日のゲームで5番に入ったドラ1ルーキー大山と勝負したのだが、2球目のストレートが甘く入ってしまい、プロ入り初ヒット、初ホームランとなる3ランホームランを許してしまった。大山は確かに長打力を持った打者ではあるのだが、現段階では穴が多く、攻め辛いバッターではないはずなのだが、ストレートをレフトスタンドに運ばれてしまった。3回裏スコアは0-0、2アウト2,3塁というシチュエーションが頭に入っていれば、もう少し慎重な投球、配球があっても良かった場面だと思う。もちろん1塁が空いていたとはいえ、次打者高山で勝負するよりも大山と勝負した方が組し易いという考えもあったと思うし、それだけに「カウントを悪くしたくない。」という気持ちが働いたのかもしれないが、それでもあの一球は軽率な部分もあったのではないだろうか?球が走っていたとは言え、原樹理は元々力で抑え込むタイプの投手ではない。打ち気にはやる大山相手に外角のカットボールで様子を見たり、今日のゲームであまり使わなかったカーブでカウントを整えるなどの工夫があっても良い場面だったと思う。
確かにセオリー通りでいけば大山勝負で間違っていないのだが、歩かせてしまっても意図のある四球であれば問題ない場面だった事も確かだと思う。それだけに悔やんでも悔やみ切れない一球となってしまった。

もう1つ気になるのが、ここ4,5年感じている事なのだが、阪神打線がヤクルト投手陣のボールに迷いなくスイングしているように感じる事である。投手の癖なのか捕手の配球なのかその他のことなのか分からないのだが、阪神スコアラーに何か掴まれているのではないか?と感じてしまう場面がある。今日も原樹理のボールは悪くなかったはずなのだが、その割りに阪神打線に捉えられてしまっていた。原樹理だけでなく他の投手についても同じように感じさせられる場面があるため、何か引っかかってしまうことがある。
おそらく原樹理ー西田のバッテリーの若さが出てしまったという可能性の方が高いと思うのだが、後者だった場合には何かしらの対策が必要になってきそうである。バッテリーが阪神打線のプレッシャーに晒されているのは間違いない。

打線は今日も繋がりに欠けてしまった。阪神先発能見の調子は「まずまず」くらいだったと思うのだが、ヤクルト打線から得点の気配は漂ってこなかった。というよりも今のヤクルト打線は兎に角打って繋いで行くか、相手の四球やエラーなどのミスを待たなければ中々得点に繋がらない状況である。機動力を使えるようなメンバーも少ないため、バレンティン、グリーンと並べるしかないのだが、守備、走塁面を考えるとマイナス面もあるのが現実である。今日もグリーンの走塁でチャンスを逃す場面があった。雄平の離脱もあり、中々難しい状況が続いている。

そんな中で少しずつ山田に当たりが戻ってきているのがわずかながらの光明である。先日の大竹からのホームランも山田らしいホームランだったのだが、今日の能見のチェンジアップをポール際に運んだ一撃も山田らしいホームランだった。もっと言えばその一球前のインコースのストレートを捉えた大きなファールに「山田復調」の気配を感じた。決して簡単なボールではなかったのだが、あのコースのボールをレフトスタンドに運べるのが調子良いときの山田である。今日はファールとなってしまったため、やはり本調子ではないと思うのだが、打球に角度が付き始めたのは間違いない。精神的な部分での恐怖心などを取り除く事が出来ればもう少し数字が上がって来る可能性もあるのだろうか?ほんのわずかな光ではあるが、スランプ脱出の気配が漂い始めた。明日の阪神の先発は因縁の岩貞だけに打ち崩す事が出来れば、また一歩前進できるのではないだろうか?

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コメント

  1. k より:

    原樹理はもったないですよね、今日に限ってはカーブが少なかったので緩急を使えてませんでしたね。西田のリードも悪く打撃の方でも全く期待できないので完投したときの井野とバッテリー組ませた方が相性いいと思うのですが・・・・おそらく西田に経験を積ませてるのが首脳陣の方針だと思うと仕方なしですかね(大山へのホームランは真っ直ぐしか待ってないのに真っ直ぐでストライクを取りに行くのはお粗末ですね)
    山田に関しては少しは良くなってきてますがホームランはチェンジアップとかカーブとか変化球ばかりなのが引っ掛かりますね、私的にはインサイドの速い真っ直ぐに軸回転でレフトスタンドに持っていったら復調かなと思ってます。
    それと阪神戦でのスタッツはホームランをよく打たれてる印象ですね、配球の傾向を読まれてるのか?単なる相性なのか分かりませんが阪神打者がストレート系にしっかりスイング出来てるのかもしれませんね。
    次は石川ですが阪神に相性悪いので期待薄いのですが打撃陣が岩貞から先制点を取るのが重要ですね(攻撃面でもう少し動いてもいいと思うのですが)
    最後にグリーンは今のままだと今季限りになってしまいますね、同一リーグ相手に期待されてるホームランを打てないようでは使いどころなくなってきてますね(オールスターまで結果出さないと出番はなくなるでしょう)

  2. sabo より:

    勿体無い失点の仕方が多いのは直さないといけないですよね
    歩かせるのは無いとしてももう少し厳しくいくか変化球をうまく使うべきでした

    山田は遂に戻ってきたきがしますね
    バレンティンも含めていい感じです

  3. FIYS より:

    > kさんへ

    西田はどうしてしまいましたかね?自身のストロングポイントである打撃で全く数字が残せず、リードにも影響してしまっていますかね?

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    山田は徐々に戻ってきていますかね?山田、バレンティンが2人とも復調すると大きいのですが…

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