ド派手なド派手な神宮劇場!とんでもない大逆転ゲーム!

ヤクルト11x-10中日(延長10回)

昨日はあまりにもしょっぱいサヨナラゲームだったのだが、今日は0-10から追い付き、最後は代打大松が今シーズン2本目となるサヨナラホームランを放つというとんでもない大逆転ゲームとなった。「TOKYO燕プロジェクト」で観客にユニフォームがプレゼントされる特別なゲームで大敗は避けたかったのだが、7回以降に奇跡的な展開が待っていた。ファンとしては諦めずに戦ってくれた選手達に感謝したいし、おそらく選手達も最下位でも応援を続けるファンに感謝しているのではないだろうか?神宮球場の雰囲気含めて物凄かった。今シーズンは勝っても負けてもとんでもないゲームが多過ぎる。しかし今日の勝ちに関しては、「信じられない。」というのが正直な感想である。

今日のヒーローは代打サヨナラホームランを放った大松で間違いないのだが、試合展開があまりにも奇跡的過ぎて、大松のサヨナラホームランが逆に霞んでしまうくらいである。5月9日のゲームの12回に大松が代打サヨナラホームランを放ったときは、大松についての記事を中心に書かせてもらったのだが、今日は7回以降をざっと振り返ってみたい。

ヤクルトの先発星は、初回こそ無失点で立ち上がったのだが、2回に山崎とバレンティンのお見合いでランナーを許すと、ここから踏ん張れずにビシエドのタイムリーと藤井のホームランで3点を失ってしまう。その後も立ち直る事が出来ず、4回には3つの四死球で満塁のピンチを招くと京田のタイムリーと守備の乱れで一気に3点を追加されてしまう。5回にもビシエド、藤井、松井にタイムリーを浴び、結局5回を被安打9(被本塁打1)与四死球5の10失点(自責点9)という大炎上でマウンドを降りる事となってしまう。ここ4,5試合は何とか試合を作り、先発として最低限の働きはしてくれていたのだが、今日はいい所なくマウンドを降りる事となってしまった。それでも負けが消えるのだからやはり野球と言うスポーツは不思議だし面白い。
リリーフ陣は6,7回を土肥、8回を山本とつなぎ、大差が付いている中ではあるのだが、両投手共に無失点で中日打線を抑えてみせた。この時点ではこの投球が勝ちにつながるとは思っても見なかったのだが、結果的には土肥、山本の投球が大きな役目を果たす事となった。

打線は7回にここまで抑え込まれていた大野から代打中村のホームランで2点を返す事に成功する。この時点では、神宮球場に詰め掛けたヤクルトファンに少しでも良い場面も見せることが出来て良かったかな?くらいに感じていたのだが、2-10で迎えた8回にとんでもないドラマが待っていた。
昨日に続いてスタメン起用となった山崎が内野安打で出塁するとバレンティンが低めのボールを豪快に救い上げる2ランホームランを放って4-10とすると、ヒットと四球で満塁のチャンスを作り、代打上田が犠牲フライを放ち、5-10とする。正直上田の犠牲フライで2アウトとなってしまったため、これで反撃も終了かな?と感じたのだが、そこから中村、坂口、山崎の3連続タイムリーで8-10まで追い上げると、バレンティンが四球で繋ぎ、2アウト満塁で山田に打席が回る。その山田は「やまーだてつと!」の大歓声に応えるように三遊間を破る同点2点タイムリーヒットを放ってみせた。昨日は5タコながらサヨナラ押し出しを選んでヒーローとなったのだが、今日は大事な場面でバットで結果を残してみせた。1塁ベース上で宮出コーチと喜びを分かち合ってからベンチに向かって笑顔でガッツポーズを決める山田の姿を見て、ヤクルトがチームとしては崩壊していない事を感じる事が出来た。5位中日にも大きく引き離されており、チーム状況は最悪なのだが、それでもチーム一丸となって戦う姿を見る事が出来て、個人的には嬉しい気持ちになった。
一気に逆転してしまいたかったのだが、逆転までは至らず、9回以降試合がどう転ぶかは分からなかったのだが、9回ルーキ、10回石山と2人が気迫の投球で完璧に抑えると、10回裏1アウトから代打大松にサヨナラホームランが飛び出した。中日伊藤の初球のストレートを完璧に捉えた打球はヤクルトファンで埋まる右中間スタンドに飛び込んだ。ヤクルトファンとしては、最高のエンディングとなった。今シーズンはファンとしても堪える衝撃的な敗戦が多いのだが、その反面サヨナラ勝ちも7度目と言う事でとんでもないゲームが非常に多い。こういう勝ち方が出来るシーズンは大体優勝争いに絡みそうなものなのだが、今シーズンのヤクルトは優勝争いからはすでに大きく脱落している。それでもこういったゲームが頻発しているのはやはり神宮球場に多くのヤクルトファンが足を運んで声援を送っているからではないだろうか?数字には表れないのだが、やはりファンの声援は選手達に力を与えていると感じる。

苦しいシーズンとなっていますが、今日くらいファンの皆さんもお祭り騒ぎしてみませんか?ド派手なド派手な神宮劇場でしたね。

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コメント

  1. 井野ファン より:

    みんなの力を出し切った勝ち方でしたね。
    勝敗に関係なく、こういう試合が一番です。

    最後に決めた大松、見事でした。しかもまたサヨナラアーチが見れるなんて。

  2. k より:

    あまり誉められた試合ではないですけどスタメンを若手と新外国人いれてから打線は繋がるようになりましたし、若手が多いので走塁面でも動きが出てきてチームとしては勢いは出てきましたね。
    気になるのは西田のスタメンですかね、中村のケガではないと思うのですが打撃・キャッチング・リード全ての面でスランプに陥ってますね、これだと来年以降で捕手に不安が出てしまいますね(山川も星野も伸びてませんし、大村を支配下にしてもいいと思いますね)
    あと大松は若手に譲った方がいいと思ったのですが、精神的支柱にもなってるみたいで落とせない理由も分かりましたね、ただランナーいない先頭打者で起用した方が結果いいかもしれませんね。
    それと山田の同点打は甘い初球の変化球を積極的にいってましたね、今年の山田は初球のストライク取りに来てる変化球をことごとく見逃す傾向なのでゾーン上げて積極的に甘い変化球を狙った方がいいですね(攻め方が真っ直ぐはボール球で変化球でストライク取る傾向ですかね)
    最後に土肥が落とされましたがリリーフが1枚足りない気がするので屋宣を試す機会かなと、ダメなら中島・風張・土肥をまた上げて欲しいですね。

  3. つばくろまて より:

    すたぁ君…10点取られて負け投手にならなかったから今回は打撃陣に感謝だね(笑)次回はしっかり頼むよ!
    ドイヒー、ヤマテツ…大逆転劇を生んだ二人の陰の頑張りピッチングに拍手♪だけど何故ドイヒーを落としたのかなぁ?
    るぅ木…一昨日回跨ぎで素晴らしかったのに、昨日も良く投げてくれました♪
    たいち…あの流れからだと思うけど、久しぶりに気合い入っていたね♪これからも頼むぜ!
    サカロー…やっぱり一番という打順が合うんでしょうね(笑)
    ザキヤマ…八回の場面は良く打った!ただ守備はもうちょっとしっかりしてね(笑)
    バレ…ホームランはもちろん、あの場面でよく四球選んでくれましたね!アッパレ♪
    テット…同点タイムリーは見事でした♪でもそれ以上にあの時の大やまだてつとコールが打たせたんだろうね、きっと(笑)
    ツヨシ…最低限の犠牲フライでも結果的にはオーライ(笑)ザキヤマに追い越されないように気をつけろよ!りべろ、オックン…ザキヤマもそうだけど、彼らがスタメン入りしてから燕軍団変わったかもね(笑)
    アラポン…昨日は空気?
    にしだ…昨日は本当良い場面無し(涙)
    悠平…ホームラン出た時はまさに焼け石に水かと思ったけどまさかねぇ(笑)まあそのあともタイムリー出たし、昨日はまさしくラッキーボーイだったね♪
    ふじ~…元はといえば君のヒットから打撃陣は目を覚ましたのかな?
    たいまつ…最近全然打てんかったから、正直期待していなかった(笑)でもゴメン、そしてありがとう(涙)
    連夜のサヨナラ勝ちだったけど、嬉しい度は全然違うね!しかも高校野球なら5回コールド負けだったのに、これがプロ野球の面白いところなんだよね(笑)
    でも昨日は燕軍団みんなが頑張ったね♪本当に最高な試合してくれてありがとう(笑)やっぱり自分燕ファンで良かったよ(涙)
    と言ってもまだまだダントツの最下位であることを忘れずにこれからも真剣に諦めず戦ってくらさい!

  4. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    今シーズンのヤクルトは弱いですが、勝っても負けても凄まじいゲームが多いですよね。このゲームは、よく諦めずに戦ってくれましたよね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    まあ内容的には誉められた内容ではありませんが、今は内容を求めるのも中々難しいので、劇的な勝利や若手の活躍を喜びましょう。西田は打ってナンボの捕手なのでそういった意味ではちょっと気になりますね。
    大松は今シーズン2本のサヨナラホームランということでそれだけで獲得した価値があったと感じます。

  6. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    ダントツの最下位でもこういったゲームが出来るのはおそらくファンと一体となって戦えているからなんでしょうね。こういったゲームはやはりテンションが上がりますよね。

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