山中慎介と粟生隆寛

 世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトルマッチ各12回戦が6日、東京国際フォーラムで行われた。バンタム級は王者の山中慎介(29)=帝拳=が、同級4位で元世界スーパーフライ級統一王者のビック・ダルチニャン(36)=オーストラリア=に3-0で勝ちし、初防衛に成功した。ダルチニャンは世界3階級制覇に失敗した。スーパーフェザー級も王者の粟生隆寛(28)=帝拳=が、WBCの指名挑戦者で同級1位のターサク・ゴーキャットジム(30)=タイ=に3-0で判定勝ちし、同級で3度目の防衛に成功した。日本の現役世界王者(男子)は8人のままで変わらなかった。

今日は、ボクシングのダブルタイトルマッチが行われた。2試合とも楽しみな一戦だったのだが、特にバンタム級王者の山中慎介選手に注目していた。
約1年前の日本タイトルマッチで最強の挑戦者と言われた岩佐亮佑選手との激闘を10回TKOで勝利した試合を見て一気にファンになってしまった。正直この試合は岩佐を応援していたのだが、山中の精神力と最大の武器である左ストレートに魅せられてしまった。その後世界王座決定戦でタイトルを獲得した。今日は初防衛戦だったのだが、相手は元2階級制覇を成し遂げているダルチニアン選手というボクシングファンには有名な強豪との対戦となった。多少衰えてきているとの評価もあったのだが、初防衛戦から非常に厳しい相手を選んだ印象であった。しかし今日の試合では、山中の良さばかりが目立つ試合となった。ダルチニアンはいつも通り接近戦に持ち込み左右のフックを当てようとしているように感じたが、山中はそれを許さなかった。ジャブとフットワークがこれほどまでに良い選手だとは思わなかったので驚いた。要所要所で左ストレートもヒットさせ世界的に名のあるダルチニアンに完勝した。今後のビッグマッチと大いなる飛躍が期待できそうである。
フェザー級王者の粟生選手もタイのターサク選手を判定で下し3度目の防衛に成功した。前回ボスキエロの変則でテクニカルなボクシングの前に負けと言われても仕方ない大苦戦を演じてしまったのだが、今日は、タフで強打が売りののターサク相手に明確な判定勝利を飾った。
以前にも書いたのだが、現在の日本ボクシング界には素晴らしいチャンピオンが多数君臨している。ボクシング界が盛り上がっているかと言われると微妙なところなのだが、様々なタイプの選手が活躍しファンを喜ばせている。現在の日本人選手の中でパウンドフォーパウンドを選べと言われた場合票は大きく割れるのではないだろうか?
私の中では…
1位 内山 高志
2位 西岡 利晃
3位 長谷川 穂積
4位 井岡 一翔
5位 山中 慎介、粟生 隆寛
としてみた。実績から行くと1位西岡が妥当かとも思うのだが、内山の強さはまだまだ底が知れない。期待も込めて1位としてみた。3位長谷川穂積はチャンピオンではないのだが、今までの実績と今後の復活を期待して3位としてみた。その他にも激闘の末世界チャンピオンに輝いた八重樫選手や先日チャンピオンになったばかりの佐藤選手など面白い選手が沢山いる。
今後内山対粟生、井岡対八重樫などの日本人対決も噂されている。非常に楽しみである。

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