小川新監督就任

プロ野球ヤクルトは5日、来季の新監督に小川淳司シニアディレクター(SD=60)が就任すると発表した。2014年以来の監督復帰となり、契約は2年で背番号80。11月の秋季キャンプは新監督として動くが、12月末まで編成トップのSDも務める。年内は「二刀流」でチームを強化する。
(朝日新聞デジタル引用)

過去記事はこちらから→「小川監督辞意表明」、「真中新監督!」、「真中監督今シーズン限りで退任

ヤクルトは6日、来季のヘッドコーチに球団OBで3度の日本シリーズ制覇を経験した宮本慎也氏(46=日刊スポーツ評論家)が就任すると発表した。13年に現役を引退して以来の現場復帰となる。また、球団編成部の土橋勝征氏(48)が内野守備走塁コーチに就く。
(日刊スポーツ引用)

真中監督の後任は真中監督が就任する前に指揮を取っていた小川SDが就任する事となった。正直真中監督が退任を発表した時点では私の頭の中に小川SDが監督に就任するという考えは全くなかったし、小川SDが新監督に浮上しているという報道を目にした時も「可能性は高くないのでは?」と何となく感じていた。小川監督は真面目で実直な性格であり、2年連続最下位に沈んでしまった2013年シーズン、2014年シーズンの責任を取る形で監督業から退いていたため、このタイミングで監督に復帰するという決断はしないのではないか?と予想していた。しかし上記の通り、新監督に就任する事となった。

このニュースを見て改めて小川監督について考えてみたのだが、今の私の意見としては、新監督に小川SDを起用したことは、「限りなくベストに近いベターな選択」だと感じている。高津2軍監督や監督経験者の古田氏、リーダーシップに優れる宮本氏の名前も新監督候補者として上がっていたのだが、今シーズン球団ワースト記録となるシーズン96敗を喫したチームをすぐに立て直すのは至難の業である。過去記事にも書いたように誰が監督を行っても「火中の栗を拾う」ような状況である。それであれば、監督業から離れてもチーム編成に関わってきた小川SDに白羽の矢を立て、2年間でチームを作りなおすという方法は「あり」だと感じる。

そして昨日は宮本慎也氏をがヘッドコーチに就任すると発表されている。いきなり監督になるよりは、宮本氏のことをよく知る小川新監督の下で現場での経験を積むことは宮本氏にプラスに働くと思うし、宮本氏のような野球に厳しいヘッドコーチが誕生すればチームの雰囲気も変わってくると考えられる。チームにとってもプラスに働く可能性が高いのではないだろうか?

その他にも上記の記事にあるように土橋勝征氏を内野守備・走塁コーチに置く事や、現在広島でコーチを務める石井琢朗打撃コーチ、河田雄祐外野守備走塁コーチ、現在巨人で投手コーチを努める尾花高夫氏の招聘を検討しているとの報道もなされている。
石井コーチも河田コーチも尾花コーチもコーチとしての能力を非常に高く評価されている面々である。ヤクルトというチーム自体が豊富な資金力を基に戦力を補強して行くチームではないために、こういった能力の高いコーチを招聘して現有戦力の底上げを図っていこうとするやり方自体は間違っていないと感じる。
もし本当にこの三氏がヤクルトのコーチとなるようであれば、今シーズン96敗を喫してしまったチームをどのように立て直していくか非常に注目が集まる事になると思う。特にヤクルトの外野守備陣は12球団を見渡してもおそらく最低クラスの守備陣に見えるため河田コーチがどのような指導を行うのか見てみたい。

小川新監督、宮本ヘッドコーチ、尾花投手コーチ、石井打撃コーチ、河田外野守備走塁コーチという布陣は正直楽しみである。小川監督が率いる2年間でチームはどのような方向へ進んでいくのだろうか?

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コメント

  1. k より:

    個人的な憶測になりますが、真中監督がこれだけ負けたチームの現状を数字で結果を見せたせいでフロントが緩いヤクルト体質から脱却するために、ある程度の管理が必要と判断して宮本慎也を招聘するために重い腰を上げたのかなと勘ぐってしまいますね。(私的には宮本慎也のコーチ就任は今年一番のニュースですね)
    いきなり宮本慎也を監督にするには今までの経緯を考えたら出来ないので小川SDを監督にしヘッドコーチ宮本慎也にした方が順番的には理にかなってると感じましたね(高津二軍監督の昇格だと緩い体質は変わらないと思いましたね)
    ただ我慢強い小川監督と厳しい宮本慎也がヘッドコーチになったからと言って急に強くなる訳ではないので、まずは緩すぎる選手の意識改革から始めないと他チームと互角に渡りあえる試合は出来ないので最低でも、今の選手ではまともな野球価値観になるまで丸2年は掛かるでしょうね。
    あと石井氏と河田氏のコーチに関しては外様なので来てくれれば間違いなくチームに新たな風をもたらして力になってくれると思いますが同一リーグからの翌年コーチ就任は広島側がどう思うか気になりますね(日本の球団はこういうの嫌う傾向ですからね)

  2. つばくろまて より:

    今の燕軍団は10年の時よりも更に深刻な状況に陥っているし、相手である鯉、虎、星、兎、竜もパワーアップしているから、監督を引き受けた時は相当の覚悟していたのだと思います。
    普通に考えても来年は優勝いやAクラスいや最下位脱出も厳しいと思います。でも小川さんには何とかチームを建て直して欲しい!燕軍団も小川監督のもと一つになってまたファンに夢を与えるチームになって欲しい!せっかく宮本氏や尾花氏、石井氏、今井氏ら優秀なコーチが来ると思うから、選手達の力もこんなものではない、もっと力を出せるはず!新燕軍団を私たちに見せて下さい!

  3. 中国地方のスワローズファン より:

    宮本慎也氏のヘッドコーチ入閣が決定した事に本当に安堵しています。
    来年は順位云々の前に、まずは真中前監督が作ったぬるま湯体質の改善に着手して欲しいです。
    自主性という名ばかりの責任放棄を繰り返して、指揮系統が完全に破綻していました。
    宮本氏の厳しさはチーム改革の為に絶対に必要です。
    そして、広島を退団すると報道のあった石井琢朗コーチ、河田雄祐コーチの招聘も検討しているとの事で非常に驚いています。
    尾花氏の入閣は消えましたが、個人的には投手コーチは石井一久氏もしくは吉井理人コーチあたりを招聘して欲しいです。
    来年はスワローズ改革元年とするべく、小川監督、宮本ヘッドを中心にチームを根本的に叩き直して貰いたいと思います。
    選手1人1人の意識が変われば、このチームは必ず良い方向に向かうと信じています。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    そうですね。まずは2年掛けて意識改革からスタートでしょうね。小川監督、宮本ヘッドコーチでどんなチームを作っていきますかね?

  5. FIYS より:

    > つばくろまてさんへ

    こういう状況だからこそ小川監督に白羽の矢が立って、小川監督もこういう状況だからこそ監督の要請を受けたように感じます。どんなチームを作っていくのか楽しみですね。

  6. FIYS より:

    > 中国地方のスワローズファンさんへ

    尾花氏の入閣はなくなったようですね。

    まずは意識改革からでしょうね。私も意識改革が行われればチームは良い方向に行くと思います。

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