「菅野だから仕方ない。」と言う訳にはいかない。

ヤクルト0-5巨人

神宮での巨人とのゲームが雨で流れ、今日はそのまま東京ドームでの巨人戦となったのだが、初回のミスも絡んだ中での3失点でゲームの行方はほぼ決まってしまった。球界を代表するエース菅野の前にこの展開ではどうする事も出来なかった。CSに2位で進出できたとしても1位の広島とは大きな差が付いており、1stステージはどのチームが勝ち上がってきても思いっきり戦うだけだと考えていたのだが、「そういえば巨人には菅野がいた。」ということを今日のゲームでしっかりと思い出させてくれた。巨人とCSで戦うことになった場合、この菅野は難敵となりそうである。だからこそ今は「菅野だから仕方ない。」という言葉は使えない。

タイトルは『「菅野だから仕方ない。」と言う訳にはいかない。』としたのだが、今日のゲームを首脳陣がどういった意図で戦っていたのか?という部分は気になる。先日の神宮での広島戦でも多少感じたのだが、少しCSも睨んだ中で色んなことを試しながら戦っているようにも見えなくはない。今日のゲームで敗れて巨人とのゲーム差は4.5となったのだが、まだ多少余裕がある事は確かである。その中で先発を原ではなくカラシティーにしたり、村上を6番サードでフル出場させたりというのはやはり首脳陣に何らかの意図があることを感じる。カラシティーは立ち上がりの不安定さを露呈し、村上も守備面ではまだまだ厳しいことを再確認できたのだが、その反面カラシティーは巨人相手であればある程度投げられる事を確認できたし、村上は菅野相手に4打席経験を積む事が出来た。まだまだ一戦必勝で戦わなければならない状況ではあるのだが、現状のアドバンテージを上手く使って戦ったように感じるゲームでもあった。
首脳陣は今日のゲームについてどのような本音を持っているのだろうか?「菅野攻略の困難さ。」を感じているのか?「菅野攻略の為のヒントを得た。」と感じているのか?「CS進出に向けてまだまだ険しい道。」だと感じているのか?「CS進出、突破に向けてのある程度の青写真が描け始めている。」のか?この辺りは気になるところである。

今日のゲーム自体はそれ程書くことはないのだが、初回の守備、西浦の送球ミスや村上の送球難と判断力、カラシティーのワイルドピッチなどはある意味ではヤクルトの現状の力を示しているのかな?と感じた。昨シーズンの歴史的大敗からV字回復で立て直しが図られてきているのだが、2位にいるとは言え、貯金は2つだけだし、首位広島とは10ゲーム差以上引き離され、直接対決でも大きく負け越している。ぶっちゃけ「強くない。」のである。それでも戦えていると言うことは広島以外の他のセリーグチームの低迷というものが大きな要因である事は間違いないと思う。もちろんそれだけではなく、執念を持って戦う姿やベテランの全力プレー、若手の底上げなども進んでいるのだが、チームとしての完成度はまだまだこれから高めていかなければならない。

菅野に関してはやはり超一流の投手だと感じる事が出来る試合となった。あれだけ質の高いストレート変化球を内外角、高低に出し入れされたら簡単に攻略なんて出来るはずがない。それでも坂口の2ベースから始まった6回に関しては、絶対に1点を奪わなければならない場面だった。青木、山田哲、バレンティン、雄平辺りは相手が菅野であろうと結果が求められる。

村上はこの時期に1軍でスタメンとして経験を積めている事は大きい。スイングも選球眼も悪くない。後は村上がスタメン出場した試合で早く勝ちゲームが見てみたい。それが村上自身にもチームにも新たな好循環を生む気がしてならない。

明日からのナゴヤドームでの中日との3連戦も厳しいゲームが予想される。それでもしっかり勝利を重ねてもらいたい。同一カード3連敗だけは絶対に避けなければならない。

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コメント

  1. 南国燕 より:

    お疲れ様です。
    昨年から思うのですがチャンスに強い打者が少ないですよね。今シーズンも雄平の打点の少なさが気になります。
    昨年の今頃、菅野がヤクルト戦でのヒーローインタビューで「CSに向け省エネ投球を心掛けましたが、なかなか打者が前に飛ばすことが出来ず思ったより球数投げてしまいました」の悔しい発言を思い出しました。(結局巨人もCS出れませんでしたが…)
    CSで巨人と対戦するならば1戦目は菅野が投げる確率が高いので昨日のゲームの6回での中軸は何とかして欲しい場面ではあり2.3点取れれば、巨人も継投策に出る確率が上がるので何とかなるかなと思いましたが0点では完投完封されますよね。

    今日かの中日戦で村上からのヒットと打点に期待したいですね。

  2. k より:

    初回の西浦の悪送球が全てでしたかね。
    打撃も二桁本塁打と守備も安定してきてるのですが、たまに併殺の場面でやらかす事が多いので首脳陣の信頼はまだ得られないでしょうね(個人的には意外性の選手でレギュラー安泰という訳にはいかないので来年も競争ですね)
    カラシティーは自責点1なのでCSでもロングリリーフ要因で使えるでしょうね。
    気になるのは山田とバレンティンですね本当に打てなく集中力もないので九連戦でも打点を稼げないと二位は厳しいかもしれませんね、バレンティンは9月に入ってホームランが出てませんし山田はトリプルスリーも打率が危険な内容になってますから、打てないなら打席での粘りや後ろに繋ぐ打撃をして欲しいですね。
    菅野に完封されたので九連戦で打線の下降していくのが心配ですね、どこかで打てる投手が出てくればいいのですが。
    次は苦手ガルシアなので球数を投げさせてリリーフ勝負に持ち込まないとですね、ガルシアは立ちあがり悪いので四球から先制点が取れれば勝機はあるかなと。
    あとは好調の原がガルシアより先に降板しないことですね(7回1失点じゃないと厳しいですかね)

  3. FIYS より:

    > 南国燕さんへ

    対菅野に関しては、昨シーズンに比べればだいぶ粘れるようになってきている印象ではあるのですが、CSを考えると不安もよぎりますよね。6回の場面は1点でも奪いたかったですよね。

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    相手が菅野という事を考えると初回の3失点は痛すぎましたよね。西浦の悪送球、村上のジャックルと判断ミス、カラシティーの暴投と悪い部分が重なってしまいましたね。

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