原ーハフー梅野ー近藤ー石山で完封

ヤクルト2-0中日

2-0というスコアは、原ーガルシアの先発と言う事を考えれば想定内ではあったのだが、私の中では好調の原が7回~8回を投げてのロースコアのゲームを予想していたため、そういった意味では予想外の部分もあった。本調子ではなかった原が良く粘り、リリーフ陣もプレッシャーのかかる僅差のゲームで良く投げてくれた。

原は、中8日での先発と言う事だったのだが、ストレートが走らず、球速自体も出ていなかった。1つのアウトを取るのに苦戦している印象であり、このところの好調時の投球とは程遠い姿だった。本来であれば前日の巨人戦で菅野と投げ合ってもおかしくないローテだったため、敢えて中日戦に持っていったのは原自身に何かしらのアクシデントが合ったのではないか?と疑ってしまうような投球内容だった。しかしシュートとスライダー、ストレートを内外角に散らす投球は今日も変わらず、ランナーを出してもダブルプレーでピンチを脱する場面が目立った。5回で降板となるのだが、それまでに4つのダブルプレーを奪うという原らしさは見せてくれた。結局5回で92球を投げ、被安打8与四死球3の無失点という数字で降板となった。三振も1つしか奪えず、苦しい投球となったのだが、それでも無失点でまとめたことが原の成長という事なのだろうか?
それにしてもボールの走りが悪かったため、やはり何かしら身体に問題があったのではないかと疑ってしまうのだが…次回の登板を待ちたいと思う。

リリーフ陣はここに来て安定感が増してきている。これはCSに向けてプラス材料になりそうである。原が苦戦した中日打線に対してハフ、梅野、近藤は、ノーヒットで抑え込み、最後は石山がしっかり締めくくり、石山は30セーブ目を記録してみせた。ヤクルトの日本人投手の30セーブ以上は05年の石井弘寿以来との事でそれだけ日本人の抑え投手が固定できなかった事を感じさせてくれた。今シーズンはカラシティーの不調により、クローザーに配置転換されたのだが、本当に良い仕事をしてくれている。夏場に一旦は調子を崩し、このままズルズル行ってしまうのかな?と感じることもあったのだが、そこから再度立て直し、秋に入ってから安定した投球を続けてくれている。今シーズンのヤクルトを語る上で外せないのがこの石山と8回を任されている近藤である。本当によく投げてくれている。

打線は、好投手ガルシアから初回にチャンスを作ったのだが、雄平がダブルプレーに倒れてしまい、嫌な雰囲気も漂ったのだが、3回に2アウトランナーなしから青木の2ベースと山田哲のタイムリーで先制点を奪う事に成功すると、4回には井野にタイムリーが飛び出し、2点目を奪ってみせた。3回の先制点は青木、山田哲が存在感を見せてくれたし、4回の追加点は井野が高校球児のようにガルシアのボールに喰らい付き、変化球をセンターへ弾き返してみせた。
先発が原ーガルシアということでどうしても早めに先取点が欲しかったのだが、青木、山田哲ともに逆方向へ上手く弾き返してくれたし、井野も何とかしなければという思いが伝わるタイムリーヒットとなった。まだまだ打線の調子は上がってきていないが、こういうゲームをものにすることで徐々に状態が上がって来る事を期待したいと思う。

P.S 今シーズンは様々な選手が印象に残る活躍を見せてくれていますが、今日の5投手での完封リレーを演出した井野捕手のことも忘れてはいけないですよね。プロ13年目の34歳なのだが、キャリアハイの成績を残してくれている。中村がリードでも打撃でも迷いが生じている中で、この井野の存在は大きいですよね。

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コメント

  1. k より:

    原は悪い中での4併殺と無失点は評価できますよね、本当に井野と組んでから別人で以前なら早々とKOされていた内容ですから勝てる投手になりつつありますね。
    CSでは先発1番手でもいいかなというくらいの変わりようですね。
    それと夏場の猛暑を乗りきり涼しくなってリリーフ陣に球威が戻り安定してきてチーム防御率も下がり始めてるのは良い傾向ですね、ただ守備のミスが増えていて特に2遊間が気になるところですね。
    (中日は試合間隔も空いてDeNAに連敗して勢いが止まった感じですね)
    次は小川がアクシデントで緊急登板の大下ですがシュート回転して真ん中に入ってくる球がなくなれば試合は作れるかなと思いますし広いナゴヤドームなので期待はしたいですね(小川は軽症であることを願いますね、次は10月1日の巨人ですかね)
    相手はナゴヤでの吉見なので多くは得点できないので大下の出来次第ですね。

  2. FIYS より:

    > kさんへ

    悪くても4つのダブルプレーを奪い、勝ち投手になれた事を評価するべきですかね。原にはこのまま勝てる投手になってもらいたい、いつか通算成績での借金も返済してもらいたいですよね。

  3. sabo より:

    井野はもう「ヤクルトの井野」ですね。去年までは弱肩で貧打というイメージでしたけど、今年は盗塁刺も多いしバッティングも鋭いスイングでヒットが出る。ものすごく練習したのだな、とひしひし感じます

    野村監督の「立場が人を育てる(作る)」という言葉を思い起こします。チームに本当の意味で必要とされたことが井野に火をつけたのではないでしょうか

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    本当に「ヤクルトの井野」になりましたね。打席でも粘ったりセーフティーバントを狙ったりとよく考えていますよね。

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