投手陣の踏ん張りがシブい勝利を呼び込む

ヤクルト3-1ロッテ

「シブい」というのはいい意味で使わせてもらっている。戦前の私の予想は、ロッテ先発のルーキー渡邉を早めに打ち崩した中で勝利に繋げられれば…と考えていたのだが、渡邉には抑え込まれてしまい、私の予想とは全く違う試合展開となったが、山中、カラシティー、中尾、近藤、石山と粘り強いピッチングを披露し、「シブい」勝利を演出してみせた。やはり野球において投手の存在は重要である。
今日もハイライト映像を見ただけなので短めに。

先発の山中は、1軍では久々の登板となったのだが、ランナーを得点圏に背負いながらもよく粘ってくれたのではないだろうか?3回にダブルプレー崩れの間に1点を失った以外は、丁寧な投球を続け、ロッテ打線に得点を許さなかった。5回で94球を投げ、被安打6与四死球2の1失点ということで、求められていた役割は全うする事が出来たのではないだろうか?もしかするとロッテ打線の迫力の無さに助けられた部分もあるのかもしれないが、球数が増えても粘り強く打者と対峙し、根負けせずに投げる事が出来ていた。
0-1とリードを許した状態で6回から継投に入ったのだが、今日はここからリリーフ陣がよく頑張ってくれた。開幕前からずっと駒不足を指摘し続けているのだが、その割には各投手が奮起してくれている印象はある。このゲームではカラシティーー中尾ー近藤ー石山と無失点でリレーしてみせた。山中同様ロッテ打線の淡白さに助けられた部分もあったかもしれないが、しっかり結果を残してくれた。中尾、近藤、石山の3枚がどこまで調子を維持出来るか分からないため、誰かが調子を落としたときにカラシティー辺りが代役に名乗りを上げられる状況になれば理想的なのだが…そう上手くは行かないはずである。どこまで勝ちパターンの3枚を固定し続ける事ができるだろうか?

打線は昨日の有吉、今日の渡邉とフレッシュな先発投手に苦しむ事となってしまった。渡邉に関しては、一球速報を追っているだけでは良さも特徴も見えてこないタイプの投手ではあるのだが、5回に大引にヒットが飛び出すまでノーヒットに抑え込まれてしまった。これは私の中では想定外だった。打者が打ち損じているのか渡邉の術中にはまっているのかは、観戦出来ていないため分からないのだが、苦しい展開になってしまったのは間違いないだろう。
それでも投手陣が最小失点で粘っていた事で、6回に逆転に成功した。苦しんでいた渡邉から青木、坂口の連打でチャンスを作ると1アウトから雄平が微妙なタイミングの内野安打で続き、西浦の犠牲フライで同点に追いつくと、続く大引が左中間へのタイムリー2ベースを放ち、試合をひっくり返してみせた。打線も「シブい」つなぎを見せてくれた。雄平の内野安打に関しては、ロッテ側がリクエストし、ビデオ判定となったのだが、ビデオで見ても非常に微妙な判定であり、本当にどちらに転んでもおかしくないプレーだったのだが、審判団の判定はセーフだった(ちなみに私はアウトっぽいな。という感想でした。)。このプレーも試合の流れを考えると非常に大きなプレーだったのだが、その後の満塁のチャンスでまず西浦がきっちり犠牲フライを放てた事も大きかった。前日のゲームでは満塁のチャンスをことごとく潰してしまっていただけに、西浦が凡退してしまうと「またか」という雰囲気が漂う可能性が強かった。そんな中でこのゲームでは西浦が最低限の役割を果たし、大引の勝ち越し2点タイムリーに繋げてみせた。西浦、大引の法大コンビがいい仕事をしてくれた。

投手陣が粘る事が出来れば、今日のようなゲームも可能になってくる。今日からの楽天戦もロッテ戦同様何としてでも勝ち越したいところである。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    初戦の感じから、カード勝越しどころか、また大型連敗に突入してしまうのではと危惧してましたが、見事勝越しましたね!初戦から西浦、大引は当たってましたので、このコンビの貢献は大きいような気がします。無論投手陣の踏ん張りあってこそですが。

    続いては楽天にもなんとか勝越したいですね。
    今日はブキャナン。前回は大崩れしてしまいましたが、ここが踏ん張りどころです。

  2. k より:

    少しずつですが勝ちパターンが確率してきて終盤に逆転できる雰囲気が漂ってきましたかね。今までは負けが多かったので石山の登坂も少なかったですが連投になってるのが心配ですね(ちょっと球威が落ちて始めてるので技術でカバーしてもらいですね)リリーフ陣もずっとこのまま良いとはならないので今日のカラシティーと秋吉がカギですね(カラシティーは右打者に真っ直ぐは減ってカットボールを多投し始めて良くなりそうな感じはありますかね)
    久しぶりの山中は何とか粘ってとロッテの拙攻に助けられた印象ですね(状態は普通かなと)
    ここにきて課題の6番7番が機能し始めてるので得点に繋がってますが西浦の打撃にかかる期待は大きくなりそうですね、大引は今は状態いいですが腰痛持ちなので首脳陣は休養日を絶対に設けないとダメでしょうね、彼がシーズン通して3割打つことは無いので(明後日の則本は藤井スタメンにして欲しいですね)
    交流戦の初戦カードでの勝ち越しは久しぶりですかね?勝ちかたの内容が良いので次の楽天は状態悪いので勢いに乗ってもらいたいですね。辛島相手なので雄平外してDHに谷内を抜擢してもらいたいですね(畠山はファーストで)
    最後にロッテの渡邉はスライダーに自信があるように見えましたね、スライダーを軸にシュートを見せてというスタイルですかね初対戦だとあのスライダーの軌道は打つのは難しかったかなと思いましたね。

  3. より:

    カラシティーのおかげ(?)で勝ちました(笑)
    初戦カード勝ち越しは古田監督以来だそうですね(驚)
    勝ちパが機能してますが、疲れが見えてきているし
    4連投は避けたいので楽天戦のどこかで休めたらなあと。

    次は左の辛島選手。ヤクルトは左投手を得意とする打者が多いですが
    投手War12球団中3位の楽天先発陣は堅守で序盤に点を取るのは難しそうです。
    頑張ってるリリーフを助けて欲しいけど、野手に力がないですし
    12球団で一番残塁数が多いので昨日のような貧打戦になりそうな予感。
    相手野手も不調気味な様子が救いですが。
    やはりリリーフ頼みかーとなりそうですが、怪我人も復帰してきているので
    投手陣の更なる上がり目に期待したいです。(現在投手War4位にup)

  4. FIYS より:

    > JEF九郎さんへ

    投手陣の奮闘あってこその粘りが勝ちですよね。下位打線もしぶとさが出てきましたかね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    石山は連投になってからどこまで踏ん張れるかが今後のポイントになりそうですね。

    渡邉の特徴を記していただきありがとうございます。スライダーを武器にしながらシュートも使い、内外角を広く使うタイプの投手ですかね。

  6. FIYS より:

    > hさんへ

    楽天との第1戦は、hさんが予想したような展開になりましたかね。とにかく結果が全てなのでどんな内容でも勝ってもらいたいですね。

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