石川が抑え、若手が奮闘し、最後は山田哲!

ヤクルト11-2阪神

最下位に沈むヤクルトだが、この日はベテラン石川が好投し、先発出場を果たした若手が結果を出し、最後は山田哲にも3ランが飛び出すという「ヤクルトスワローズフルコース」での大勝となった。観戦したヤクルトファンは大いに楽しめたのではないだろうか?1日くらい幸せな気持ちに浸りたいものである。

先発石川はここ数試合安定した投球を披露してくれている。この暑さの中で大したものである。この日も2回にマルテに先制ホームランを浴びてしまったものの、その他は危なげなく阪神打線を抑え込んでみせた。ストレート、変化球を内外角、高低に巧みに投げ分け、阪神の各打者に自分のスイングをさせなかった。6回で83球を投げ、被安打2(被本塁打1)、与四球1の1失点という数字は見事である。打席できっちり送りバントを決めた事を含め、石川らしさ満載のゲームとなった。これで通算168勝である。まだまだ勝ち星を増やしてもらいたい。

打線は青柳対策で左打者をずらりと並べてきた。そんな中で太田、山崎、村上、奥村と若手が結果を出してみせた。
太田は、ここ数試合結果を残していた廣岡に代わって1番サードで先発出場を果たしたのだが、同点のタイムリー2ベースを含む2安打としっかり役割を果たしてみせた。特に3回に放った同点タイムリー2ベースに関しては、2アウトからのタイムリーであり、試合の流れを引き寄せる貴重な一打となった。当分は先発投手によって廣岡との併用になると思うのだが、1番バッターが固定されそうな雰囲気が出てきた。切磋琢磨してもらいたい。
山崎は太田と1,2番を組むこととなり、こちらも2安打と気を吐いた。得点には繋がらなかったのだが、青柳相手にいいアピールが出来たのではないだろうか?
村上は8月に入り再び打球に角度が付き始めた。打率は中々伸びてこないのだが、ホームランは量産態勢に入ってきている。この試合でも同点の4回にインコース低目のボールを上手く掬い上げ、右中間スタンドに飛び込む特大の3ランホームランを打ってみせた。荒削りではあるが、チャンスの場面で一段と集中力を高めて打席に入れるのは才能の1つなのではないだろうか?打率2割2分台でも打点王争いを繰り広げていることに驚きを感じている。
そして奥村もここ数試合、結果を残し続けている。試合出場を重ねる中で1軍のレベルに徐々にアジャストしてきているのではないだろうか?この日もタイムリー2ベースを含む2安打としっかり結果を残してみせた。ショートを守りながら打撃でも結果を残し始めているところに頼もしさを感じる事が出来る。これまでの経験値を活かしながら大きく開花する日が待ち遠しい。

そんなゲームで最終打席までヒットが出ていなかったのが山田哲だったのだが、8回に代打バレンティンのタイムリーが飛び出し、もう一打席回ってきた。ここで岡本のインコースのストレートにものの見事に反応し、打球はレフトスタンド上段に飛び込む3ランホームランとなった。山田哲はオールスター明けも中々調子が上がらず、打率も2割6分台まで落ち込むなど苦しんでいたのだが、この日のホームランは「お見事」の一言である。2015年シーズンや16年シーズン前半に見せてくれていたようなインコースの捌き方だった。インコースのストレートをこの日のように捌けたのが以前の山田哲の姿である。本人がどのような感触を掴んでいるのかは分からないが、今後のゲームに期待感を抱けるような一発となった。

冒頭にも書いたのだが、最下位に沈むチームではあるのだが、この日のゲームはファンが幸せに浸れるゲームとなった。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     素晴らしいゲームでした。3本のホームランに石川が勝利投手とヤクルトファンとしてはこれ以上ないのではという展開でした。
     村上は先月はペースが落ちていましたが勢いが出てきましたね。30本も射程に入ってきましたね。雄平も会心のスタンドインでした。彼に求めていたのはまさにあのような当たりです。山田のは素晴らしすぎて言葉がありませんね。今季1番の本塁打じゃないでしょうか。
     石川のバントも決まっていたし、廣岡も抜け目なく塁を進めていたりと細かい部分でもきっちりしていました。
     今日は今季無敗の山田が先発ですしホームでの3タテも狙えますね。流れが良くなっていると感じます。

  2. k より:

    前日の1点差をモノにした勢いの差が出ましたかね。今年初の神宮3連勝で、8月に入って村上や山田にホームランが出るようになって得点力は上がってヤクルトの勝てる形になりつつありますかね、それと相手も優勝争いやAクラス争いで今永・菅野・柳と各チームのエース級が中5日でヤクルト戦からズレてきてローテも良い廻り合わせも追い風になってきたかなと(あとは石山が戻ってくれば、もっと勝てると思うのですが……肉離れとかでしょうかね??)。
    村上は一流打者になるには夏場にどれだけ打てるか?という目線で見てましたが暑くなってホームラン量産は来年再来年ともっと打てる打者になりそうですね(打率が低いのですが追い込まれてからの打撃が上手くならないと率は上がらないかなと)。
    あと石川は交流戦後から上手くタイミング外してますよね。足を上げて軸足でしっかりタメてから、ゆっくり下ろして腕を振ってるのですが遅れて出てきてるように感じますね(これならあと2、3年は1軍でやっていけそうですかね)
    試合の方は太田のタイムリーが大きかったですね、太田も若いですから秋季キャンプで練習し守備が安定してサードで打率が3割近く打てるようになったらポスト川端の存在になりそうなですかね(タイプは違いますがバットの振りはよいので広岡と太田でサード争いですかね)。
    阪神には、まだまだ大きく負け越してるので3つ勝てるか大事な試合ですね。阪神は打線が夏バテ気味に感じるので勝てるときに勝っておきたいですね、勝ててる投手の山田大がQSならヤクルト優位かなと。
    打線はバレンティン戻るのと、この試合で2併殺でいいとこなかった青木とバレンティンがカギですかね。

  3. タラちゃん より:

    ここに来て、キャンプで練習量増えていることでの成果と7月末のカープ戦からずっと関東にいることで、体調管理がマイペースにでき容易になっていること。
    これは他球団の批判になってしまうのですが、
    練習量を金本監督時代から明らかに落として(減らして)調子を落としているタイガースと対照的な展開。
    試合は皆様の言われる通りで、お任せします。

    昨日の試合。高津2軍監督と田中浩康氏がスワローズライブの解説で、
    選手への愛のある解説でけなさないので、
    ストレス全くなく見れたのは良かったです。
    池山、川崎、ギャオスなどフリーのOBも多々いるわけでもっとOBの方解説で起用してほしいです。

  4. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    3本のホームランは確かにどれも素晴らしいホームランでしたね。

    石川もナイスピッチングでした。 

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    村上は夏場でも本当にタフにプレーしてくれていますよね。私は村上に関しては、スイングスピードが早く、ボールをしっかり呼び込む事が出来るタイプの打者と感じているため、率も残せるバッターになってくれると信じています。

  6. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    高津2軍監督が解説をしたのですね。2軍の監督が1軍の試合の解説をするというには非常に珍しいことですよね。

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