7-0→9-10x

ヤクルト9-10x巨人(延長10回)

今年はこんなゲームもあった。→「19失点。坂本勇人はまだまだ過小評価されている。」、「5-0→6-7x 課題多き交流戦初戦
そして今日のゲームである。打線はコツコツと加点し、小川は4回までパーフェクトとと負ける要素のないゲーム展開に感じていた。しかしホームランと守備のミスが重なり、じりじりと追い上げられ、8回の岡本の3ランホームランで試合を振り出しに戻されると最後はマクガフが亀井にサヨナラ犠牲フライを浴び、大逆転負けを喫することとなってしまった。同じようなゲームが1シーズンに複数回あるのだからファンはたまったものではない。投手陣も野手陣も個々ではそれほど調子の悪さは感じなかったのだが、やはり細かいミスが重なると勝てるゲームも勝ち切れなくなってしまう。

小川に関しては、7回を投げ、ホームラン3本を被弾し、5失点という数字が残ってしまったのだが、今日もボール自体は走っているように感じた。これだけのボールが投げられているのにも関わらず勝ちが増えないのは小川だけの原因ではなく、守備力の弱さによる部分も大きいと感じるゲームとなった。坂本のホームランもゲレーロのホームランも岡本のホームランも痛い一発ではあったのだが、全てソロホームランであり、これだけ大差の付いたゲームであれば大事には至らないはずだった。しかし5回に阿部に死球を与えた後で青木に代わってセンターのポジションに入った山崎が増田大のライナーを後逸してしまったことにより無駄な2失点を与えてしまったことで巨人に反撃の糸口を与えてしまったことは間違いない。こういったミスがあってもこれだけ点差があれば逃げ切れるのが普通なのだが、今のヤクルトにはこういったミスが出ると試合の雰囲気がガタガタと音を立てるように崩れ落ちてしまう。終わってみれば非常に痛い5回の3失点となってしまった。それでも小川は7回まで投げきったのだからまずまずの出来ではあったと思う。
打線が8回に1点を加えたこともあり、楽な形でハフを投入する事が出来たと思ったのだが、そのハフがゲレーロに2打席連続となるソロホームランを浴びると、その後1アウト1,2塁のピンチを招いたところでベンチはハフを諦め近藤をマウンドに送った。ハフが多少イライラしており冷静さを欠いているように見えたのかもしれないが、岡本を苦手としている近藤をマウンドに上げることは非常にリスキーな選択のようにも感じた。結局近藤が岡本に同点3ランホームランを浴びてしまい、継投の結果は最悪の形を招いてしまった。
こうなると巨人の勢いを止めることは出来ない。10回はマクガフが坂本に2ベースを浴びたことをきっかけに0アウト満塁とピンチを広げると最後は亀井に犠牲フライを浴び、サヨナラ負けとなってしまった。マクガフのボールも威力を感じたし、悪い出来ではなかったと思うのだが、完全に東京ドームの雰囲気に飲み込まれてしまった。この雰囲気では仕方なかったのだが、強いて言うならば0アウト2塁、バッター丸の場面はまずは勝負をし、カウントによって敬遠する形を取っても良かったように感じた。申告敬遠したことでマクガフー中村のバッテリーがより慎重に岡本との勝負をしなければならなくなり、非常に苦しい配球となってしまった事が伺えた。
それにしても勝てないものである。特に小川は完全に勝ち運に見離されてしまった。7点のリードで被安打3本(被本塁打3本ですが…)に抑えながら勝ち投手になれないとは…小川にとってもチームにとっても苦しい日々が続きますね。

打線に関しては5回まで毎回得点を奪うなど9点を上げたのだから今日は責めることは出来ない。欲しい場面でしっかり追加点を奪い、前半はきっちり流れを掴んでいた。3回の中村のダブルプレーなどは終わってみればもったいないと感じたが、逆にダブルプレーで1点を追加したのだからその時点では決して悪くないと感じていた。

それにしても調子の上がらない巨人相手にこの敗戦は痛すぎる。巨人にとっては息を吹き返す材料を与えてもらったゲームになったのではないだろうか?

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コメント

  1. sabo より:

    正直何故負けたのかわかりません
    ハフやマクガフだって打たれる日もあるでしょうけど……なんでしょうね。今年は「試合を作れない」ですね。小川中村バッテリーは点差をみて大量失点と先発ノックアウトだけは絶対防ぐという考え方で大体は思い通りの試合を作れたはずなのに終わってみれば「試合が壊れてた」というか…
    ヤクルトらしい「勝ち方」というのを見つけられないというか。ファンとしては納得いかない試合が多いですね

  2. k より:

    今シーズンのワースト3に入る試合でしたね(以前も東京ドームで小川先発で同じようにやられましたからチームとして全く勉強してない証拠ですね)
    ポイントは山崎の後逸ですがライナーで難しい打球でしたがグラブや体にも当てられないのはダメですね、山崎は守備範囲は広く率も260位は打つのは良いのですが大事な所でバント失敗や進塁打が打てないのと肩が弱く補殺が少ないですよね。表情を見るとプレッシャーに弱い感じを受けるし厳しいですが山崎を使っても試合に勝てる選手ではないですね(そこそこ数字は残りますが2017年は山崎が固定されて96敗でしたからね)
    あと奥村も守備で球際に強くなりましたが打撃はチャンスで勝負強さがないので期待は薄いですね(宮本慎也みたいに率は270は最低でも欲しいですね)厳しい言い方になりますがこの二人がスタメン出ても勝てないので現状は途中出場ですね。
    ヤクルトが強かった時のセンター飯田はここぞという時にファインプレーやホームで刺してましたし終盤に盗塁を決めたり勝負師のようなセンターが欲しいですね(私は塩見の方が相手からしたら怖い存在だと思いますね、ショートも西浦の牙城は奥村・広岡では現状崩せないですかね)。
    あと8回は継投ミスですね三点差でセットアッパーのハフを変える意味が分からないですね(小川監督の継投の悪さは昔から変わってない)
    それとゲレーロ・岡本に2打席連続ホームランは中村の配球ミスですね(あと衣川バッテリーコーチが来年もやったら防御率は5点台になりますね)二死ランナー無しでホームランしか狙ってないゲレーロに3-2から勝負球に裏かいて真っ直ぐ選択する配球は理解できない(外のボールになる変化球で仕留められた)岡本も前の打席で外をホームラン打たれて狙われているのに次の打席で1球もインサイドいかないで外ばっかりでは打たれますね、今年の中村は打撃好調で外す理由はないのですがこういった投げやりなリードは評価はされないですね(昨年の野口に戻ってもらうか、達川・谷繁あたりに指導してもらった方がいいですね)
    次は星ですが今年の初先発ですから5回3失点ならOKでしょうね、フォームを変えたように感じるので上手くハマればですが勢いついた巨人を止めるのは厳しいかなと(ランナー出てからどうなるかですね)
    打つ方は桜井なのでそこそこ得点すると思いが中継ぎもバテバテなので巨人の中継ぎから得点出来るかに掛かってますかね。

  3. タラちゃん より:

    ジャイアンツにはなめれているって自覚しないと。
    菅野、山口俊も出さないでOKって思われているところ。
    でも、
    おいらからしたら全くもって強いとは思えないチームなんですけどね。
    ベイスターズやカープのほうが強いと思いますけどね。
    ただ、菅野、山口俊の2枚看板と坂本、丸、岡本の中軸をつなげている強烈だけどね。

    ライアンは絶好調だったと思うが、詰め甘いのか?過信したのか勿体ない。
    山崎はお話にならないし、しばらくは戸田で練習してください。

    采配。
    ク○すぎて、監督、投手コーチ、バッテリーコーチはすぐにでも辞表提出してほしいレベル。

    もうジエンドなんで、
    主力は無理せずに、若手使っていきましょうよ。

  4. 超匿名 より:

     途中までは2試合前の阪神戦の様なグッドゲームになると思っていたのですが、巨人戦の大逆転サヨナラ負けということで、いつぞやの19失点を上回る個人的今季ワーストゲームとなりました。
     青柳登板の時に相性の悪いバレンティンを外すという采配ができるのに、なんで岡本に相性の悪い近藤を行かせたのか不可解でした。 
     この負けでこのシリーズ、巨人は多少の点差があっても逆転できると思うでしょうから、1つ勝つのも難しくなったと思われます。
     廣岡はナイスホームランでした。

  5. FIYS より:

    > saboさんへ

    そうなんですよね。小川ー中村のバッテリーはおおよそ予定通りのピッチングが出来てたはずなんですけどね…終わってみたら「試合が壊れていた。」この表現はしっくりきます。

  6. FIYS より:

    > kさんへ

    宮本慎也や飯田哲也の名前を出したくなる気持ちは何となく分かります…

  7. FIYS より:

    > タラちゃんさんへ

    来シーズンにつながる戦いを期待したいですね。

  8. FIYS より:

    > 超匿名さんへ

    私もほぼ同じ気持ちです。 

  9. trefoglinefan より:

     8回裏の守りで、坂本をレフト・フライに打ち取った場面です。ランナの石川が飛び出していて慌てて戻り、小川監督がリクエストするくらいにギリギリのセイフでした。私はあくまでラジオで聴いていただけなのですが、村上に最初から「アウトにしよう」という気概が感じられなかったプレイだと思います。
     もし通常の内野ゴロの送球のように、体を伸ばして返球を取っていれば、アウトにできたのです。それを適当に捕球した為にアウトを取れなかった、というのは実にお粗末ですし、こういういい加減なプレイは禍を招く、典型的な例だったと思います。

  10. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    私は返球の角度とランナーの位置、送球がワンバウンドした事を考えるとあのプレーが精一杯だったのではないか?と考えております。少しでも体を伸ばして捕球できれば理想的ではありますが… 

  11. trefoglinefan より:

     ひとつには村上が後逸に備えて中村が控えていたこと。もうひとつはランナが石川一人だったことを考えれば、「勝負すべき」所だったと思います、というのが「ラジオ解説者の弁」でした。井端氏だったかな。そして曰く「取れる閉鎖を取れなかったら往々にして得点が入るもの。」結局その通りになりました。

  12. FIYS より:

    >  trefoglinefanさんへ

    勝負すべき場面で勝負が出来なかったということですかね。この辺りはまだ経験不足だったということでしょうか。

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