見せ場は作ったが。皆さんのクックの評価は?

ヤクルト5-7阪神

0-7から5-7まで追い上げ、終盤に何とか見せ場は作ったのだが、来日初登板となったクックは4回6失点で負け投手となり、相手先発の西勇には危なげなく抑えられ、負けるべくして負けたゲームとなってしまった。

クックに関しては、オープン戦に入る前段階でコンディション不良により離脱してしまったため、このブログではほぼ取り上げてこなかった。取り上げたとしてもネガティブな表現を使うことが多かったように記憶している。イノーアの評価が高かったのとは正反対である。しかしあまりにも登板機会が少なかったため私の中ではベールに包まれた存在だった。そんな存在であり、チーム状態が上がらない中での初登板ということで過度な期待はしていなかった。しかしこんな状況だからこそクックにすがりたい気持ちも持っていた。
そんなクックの立ち上がり、近本、上本と内野ゴロに打ち取り、簡単に2アウトを取ってみせた。思った以上に打ちづらいボールを投げているのかな?という気持ちにもなったのだが、その後糸井四球、サンズ死球でピンチを招き、続く大山に先制3ランホームランを浴びてしまった。ポンポンと簡単に2アウトを取ってからの3失点ということでクックにとっては大荒れの船出となった。その後2回、3回は無失点で切り抜け、4回も連続三振を奪い、初回同様簡単に2アウトまでこぎつけたのだが、木浪にヒットを許すと続く西勇にタイムリー2ベース、近本にタイムリー3ベース、上本にタイムリー2ベースと4連打を許してしまい、この回も2アウトランナーなしから3点を失ってしまった。
初回も4回も点の獲られ方があまりにも良くなかった。結局クックは4回で70球を投げ、被安打7(被本塁打1)、与四死球2の6失点で負け投手となってしまった。1試合の中でも良い場面と悪い場面があまりにもはっきりしていたため、非常に評価し辛い投球内容だったという印象である。クックを獲得した当初に映像を見た印象は元日本ハム、阪神でプレーしたメンドーサのような投手かな?と想像したのだが、やはり似た部分はあるかな?と感じた。私自身の評価は、想像していたよりは良かったという評価になる。ムービング系のファストボールとカーブ、チェンジアップで打者のバットの芯を外しつつ、緩急でタイミングを外そうとする投球の意図は感じることが出来た。しかし2アウトランナーなしからこれだけ失点を重ねてしまったということはランナーが出てからの投球に課題があるということなのだと思う。この内容であればおそらく少なくとももう1回は先発としてチャンスが与えられると思われる。その投球内容でもう少し評価がはっきりとしてくるのではないだろうか?皆さんのクックに対する評価はどんなものでしょうか?

打線は阪神先発西勇の前に手玉に取られてしまった。正直初回から追い掛ける展開となった中で西勇と対峙しなければならなかったことは厳しかった。こういった展開では西勇のコントロールの良さとテンポの良さは大きな武器となる。6回まではわずか1安打に抑え込まれ、7回に村上のホームランで1点を返すのがやっとだった。完敗と言って良い内容だった。唯一村上が追い込まれながらも西勇の変化球に対応し、ドでかいホームランを放ったことが救いだった。この一発は西勇に嫌なイメージを残す一発になったはずである。
8回からは点差も付いていたため、阪神は普段の勝ち継投ではない投手である尾仲を投入してきた。ヤクルト打線はこの尾仲からチャンスを作り、1アウト満塁というチャンスを作ると青木が、代わった岩貞の変化球を完璧に捉える満塁ホームランを放ち、点差を2点に詰めてみせた。その後も8回、9回と同点、逆転のチャンスを作るところまではいったのだが、そこからあと一本が出なかった。村上のホームランも凄かったのだが、青木のホームランも技術の高さを感じる見事なホームランだった。しかし勝てなかった事実は重くのしかかる。苦しい日々は続きそうである。

P.S 7番ライト濱田の起用は相手投手が百戦錬磨の西勇であることを考えるとちょっと無理があったかな?という気がします。打撃に関しては高卒2年目としては十分合格点を与えられる選手だと思うのですが、守備、走塁に課題があり、まだまだ2軍で実戦経験を積む必要がある選手だと感じています。特に西勇のような繊細なコントロールを持った投手相手では荷が重かったと感じます。

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コメント

  1. JEF九郎 より:

    クックですが、あの真ん中にすぅーっとシュート回転して入ってくるボールは怖いですが(特に右打者に対して)、完璧に打ち取った内容なんかを鑑みると、短いイニング(6回あたり)の方が面白いように感じました。(今のマクガフより期待できそう)

    また、逆に総合力で勝負する今野あたりは、本当に先発居なければ、一回くらい最初に行かせてもいいように思います。(今の実力じゃ後ろは厳しいでしょうから、敗戦処理の2〜3イニングが主戦場になってしまう。まだ成長も期待できる選手なので、それも勿体ないなぁくらいの感覚ですが。) うまくいけば5回3〜4失点くらいに纏めてくれるのではないかと期待(?!)してしまいます。

  2. sabo より:

    クックはどうかな。もっと引き出しがあるのかもしれないけど、私が見る限りだとかなり厳しいかな
    こういったピッチングスタイルで成功してる投手はフォーシームツーシームの球速があって、場面によっては球速を抑えて制球を上げたりしているのに対してクックは球が遅すぎる気がする
    ただこの日の調子がたまたまかもしれないし、もっともっと調子が上がるのなら良いですね

    しかしもう8月終わりますからね。もうすぐ半分の試合が消化されるわけで……お試しと言ってる場合ではない気もするが……

    Wikipediaを見る限りクックは2019年はフォーシームの平均球速が150キロ(最速153)。カットの平均球速が145キロ。この球を投げてくれれば期待できます

  3. FIYS より:

    JEF九郎さんへ

    大山に浴びた一発はまさにシュート回転して甘くなったボールでしたよね。ちょっと危なっかしいですかね?

    今野に先発を任せるのであれば吉田大喜をリリーフ起用という形になるでしょうね。現状では現実的ではないかと思います。

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    確かにお試しという時期ではないですよね。他の方のブログなどを見ていると厳しい評価をしている方のほうが多いですかね。

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