長嶋茂雄氏、松井秀喜氏国民栄誉賞受賞へ

政府は1日、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄(77)、巨人や米大リーグのヤンキースで活躍した松井秀喜(38)両氏に、プロ野球の発展に貢献したなどとして国民栄誉賞を授与する方針を固めた。異例の同時授与となる見通しだ。
(スポニチアネックス引用)

2人同時の授与と言うことで驚いたが、野球界にとって大変明るいニュースである。国民栄誉賞と言う賞が授与される基準はあいまいなものなため、賛否両論あるのかもしれないが、長嶋氏、松井氏に関してはこの賞にふさわしいのではないかと感じている。

私はヤクルトファンであるため巨人のことは正直言って嫌いである。それでも間違いなく今日までのプロ野球を盛り上げてきたのはこの巨人という国民的な球団があったからだと考えられる。長嶋氏、松井氏ともに巨人でプロ野球の時代を作ったことは大いに評価されるべきだと考える。

長嶋氏に関しては現役時代を全く知らないため、一時はあまり良い感情を抱いていない時期があった。監督として才能があるようには感じず、他球団の主力選手をかき集め、「巨人は常勝が求められており、捨て試合は作れないからそれなりの戦力が必要だ。」といったようなニュアンスのコメントも残していたと思う。長嶋監督時代から多くの選手を引き抜かれてしまったヤクルトファンとしてはどこか納得がいかなかった。なぜ長嶋監督ばかり特別扱いされているのだろう?と…
しかし歳をとって気付いたのは長嶋氏は現役時代からスーパースターだったということだ。スーパースターは特別扱いされて当然である。日本プロ野球界を人気スポーツに押し上げ、野球ファンだけでなく国民に愛される人物、それが長嶋茂雄である。そう考えるとこれまで国民栄誉賞が授与されていなかったことのほうが驚きである。国民栄誉賞という賞にぴったりの人物だと感じる。

その長嶋氏が監督時代に4番として育て上げたのが松井秀喜氏である。松井氏に関しては星稜高校時代からテレビで見てきたのでその活躍ぶりは脳裏に焼き付いている。1年生で名門高校の4番に座り、3年のセンバツでは開幕戦でラッキースタンドが無くなった甲子園で2ホーマー、夏は明徳義塾戦の5打席連続敬遠と高校時代から怪物と言われ相手チームから恐れられていた。
ドラフトで長嶋監督が引いたくじで巨人へ入団するとめきめきと頭角を表し、日本最高の長距離打者に成長した。時代が時代ならこのまま巨人でプロ野球人生を全うしたのかもしれないが、野茂、イチローがメジャーで結果を残す中で松井もメジャー挑戦を選択した。この選択は素晴らしかったと思う。当時は巨人というチームの4番がメジャーに挑戦することに否定的な意見もまだまだあった時代だったように記憶している。その中で強い決意を持って松井氏はメジャーに挑戦した。ホームランバッターとして通用したのか?と聞かれれば「?」が付いてしまうが、間違いなく名門ヤンキースに必要不可欠な選手として活躍した。09年のワールドシリーズMVPなど勝負強さも健在だった。

長嶋氏も松井氏も素晴らしい個人成績を収めているのだが、それ以上にチームのために闘う姿が評価されたのではないだろうか?長嶋氏はV9の中心選手であり、松井氏は日本一、世界一の座に輝いている。

様々な娯楽がある現代ではプロ野球が昔のような国民的な人気スポーツではなくなってきている。もしかすると日本のプロ野球界が最も暑かった時代のスーパースターが長嶋氏と松井氏なのかもしれない。おめでとうございます。

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