小川故郷で完封!上田はレギュラー奪取なるか?

ヤクルト4-0中日

小川が地元愛知で躍動した。特別調子が良いという内容ではなかったと思うのだが、9回121球を投げて、被安打8奪三振6与四球1の完封という結果は素晴らしかった。課題とされていたランナーを出してからの投球もまずまずだったのではないだろうか?
バレンティンの特大2ランや上田の猛打賞など見どころのあるゲームとなった。

小川ー大野の先発で始まったこの試合、3回までは両チーム無得点の0行進が続く。均衡を破ったのはバレンティンの一振りだった。四球のミレッジを1塁に置いた場面で、大野の甘いストレートを捉えた打球は、NHKのテレビカメラでも捉えきれない超特大2ランホームランとなった。ここまでノーヒットに抑え込まれていたヤクルトだったが、バレンティンらしい豪快なホームランで2点を先制した。
そして7回には2アウト1,2塁の場面で今日2番で起用された上田がそのまま打席に立つとレフト線を破る2点タイムリー3ベースを放ち、点差を広げる。

ヤクルト先発の小川は、7回にクラーク、森野、和田に3連打を浴び、0アウト満塁のピンチを招くものの、後続をきっちり打ち取り、反撃を許さない。小川は、8回9回にもヒットと四球でランナーを許すものの、後続をダブルプレーで切り抜け、プロ入り2度目の完封勝利を飾った。これで成績は9勝2敗となった。

小川ー中村の同学年バッテリーが躍動した。冒頭にも書いた通り、今日の小川は特別調子が良かったというわけではなかったと思うのだが、中村が小川の豊富な球種を上手く使い、中日打線に的を絞らせなかった。7回の0アウト満塁のピンチでもインコースを上手く使う中村らしいリードが冴え、平田を三振、谷繁をセンターフライ、井端をセカンドゴロと1点も許さない投球を披露してくれた。
8回9回は明らかに小川に疲れも見えていたが、ピンチでも大崩れはせず、2イニング連続でダブルプレーでピンチを凌いだところに小川の投手としての引き出しの多さを感じた。毎回小川の投球を誉めてばかりになってしまうのだが、今のところ文句のつけようがない投球をしてくれている。
前回の登板時にも書いたと思うのだが、やはりストレートのキレが落ちた時にどういう投球ができるかが今後の小川のポイントになりそうな気がする。

打線では上田が存在感を見せてくれた。7回に大野から2点タイムリー3ベースを放つのだが、2アウト2塁から山田が勝負を避けられた中でのタイムリーとなった。ここは上田に代打を出さずにそのまま打席に送った小川監督にも拍手を送りたい。正直相川、飯原辺りを代打で出す可能性もあったと思うのだが、個人的には前の打席でヒットを打っていた上田に賭けるべきだと感じていただけにこの起用法は嬉しかった。上田も3-1のカウントからボール球に手を出してしまい、危うく期待を裏切るところだったが、最後にきっちり結果を出してくれた。9回の最終打席でもヒットを放ち、その直後には盗塁を決めるなど上田らしさ満載のゲームとなった。昨シーズンからずっと課題だった1,2番コンビが山田、上田によって埋まることになれば何とも魅力的なコンビになる。期待してみたい。

P.S 相変わらずバレンティンの打球は凄まじいですね。その飛距離は一見の価値ありですね。

にほんブログ村 野球ブログ 東京ヤクルトスワローズへ
にほんブログ村







コメント

  1. 久保田 より:

    今さらながら、よくぞバレンティンを獲得できたものですね。過去最高クラスの外人野手でしょう。ペタやラミ、そしてホーナー以上です!マニエルと並ぶかもしれませんね。小川投手には、ここまできたら新人王をゲットしてほしいです。山田・上田は、やっと育ってきた感じですね。ミレッジも若いし、1番から4番まで、これから数年間は不動のオーダーで行ってほしいです。まだ最下位ですけれども、ようやく浮上の兆しが見えてきたように思います!

  2. パイン より:

    山田、上田の成長でようやく小川監督の目指した形が見えてきたように思いますね。
    ヒロヤス、川端と入るべき選手が欠けていますが。
    上田を代えなかった場面は、私も正解だと思いました。

    小川は疲れが溜まらないよう無理はして欲しくないですが、今のところ完投が一番、勝利に近いのが辛いところです。

    本当の意味で修正能力の高い投手なので、まだ余裕もありますが、今後は代え時も問題になりますね。
    中村のリードも重要です。今は息が合っているようですね。

    5,6番の立て直しですが、ハタケは力不足の印象。
    フォームも相手から見て穴だらけで怖さなし。バレンがいいだけに、その差は歴然です。
    長打はなくても、勝負強い打者が欲しいですね。

  3. トマト より:

    今日もバレンティンは流石でしたね。あんなに凄いバッターが見方にいるなんて心強すぎます!(バレンティンがいて最下位というのも情けない話ですが…)

    上田も今日はいい働きをしてくれましたね、上田は意外と勝負強いので期待して見ていたのですが、見事期待に答えてくれました。仲がいい弟分のような存在の山田が敬遠されて、上田自身も燃えてたでしょうね。

    小川の話もしたいのですが、個人的にはミレッジが心配です。去年も夏場から調子を上げてきたので、今年もそろそろかなと思っていたのですが、横浜戦の2打席連続ホームランから少し大振りになってる気がします。今日も6回のバントは恐らく独断でやったのだと思うのですが、バレンティンが敬遠されるのが分かりきってるあの場面でバントをするあたり、それほど調子が悪いと自覚しているのか、なにか空回りしてるように見えてなりません。

  4. FIYS より:

    > 久保田さんへ

    バレンティンは波が大きいですが、確かに最近凄みを増してきていますね。私は、久保田さんが挙げた選手の中でリアルタイムで知っているのはペタジーニ、ラミレスだけですが、今シーズンだけに限ればバレンティンも過去最高クラスと言うのも頷けます。

    山田、上田、ミレッジ、バレンティンの並びは確かにかなり魅力的ですね。

  5. FIYS より:

    > パインさんへ

    山田、上田については今シーズン中に出てきてほしかったのですが、ようやく形になってきましたね。それにしても山田がこういった形でブレイクするとは思ってもいなかったので驚いています。(田中浩の不振によるセカンドでのレギュラー奪取。)

    小川の代え時は確かに今後の課題かもしれませんね。個人的にはどうしても元広島の山内投手と被ってしまうので、怪我が心配です。それでも小川の気持ちの強さを見ていると、今シーズンは多少無理をしてでも投げ続けるシーズンになるかもしれませんね。

    畠山が5番に収まれば一番良いのでしょうが、まだ分かりませんね。決して勝負弱いバッターではなかったと思うのですが…小川のように精神力の強い選手になってもらいたいですね。

  6. FIYS より:

    > トマトさんへ

    バレンティンは本当の意味で心強い存在になってきましたね。シーズン終了まで突っ走ってもらいたいものです。

    上田は2軍でオープンスタンス気味のフォームに修正したことが功を奏しているようですね。このままレギュラーを奪取してもらいたいです。

    ミレッジに関しては、いつも全力でプレーしていて好感を持っています。確かに昨日の試合では甘い球を大振りしてしまう場面もありましたが…
    バントに関しては、実はベンチのサインだったのでは?と勘ぐっています。まあミレッジはセーフティー気味にバントをすることもある選手ですが…空回りしながらも頑張っている姿が個人的には好きですよ(笑)。

タイトルとURLをコピーしました