最終戦はサヨナラ負け

ヤクルト3-4×巨人

最終戦は先発の小川が好投するも最後にゲームをひっくり返されてしまい、サヨナラ負けに終わってしまった。今日は、小川と石山の明暗が分かれてしまったが、今シーズンはこの2人が本当によく頑張ってくれた。小川の成績が圧倒的なだけに小川と石山を並べて評価してはいけないのかもしれないが、2012年のドラフト1位、2位コンビは今シーズンのヤクルトの数少ない収穫ポイントだったと思う。

試合は、初回に打線が巨人の先発内海を攻めて、満塁のチャンスを作ると、バレンティンの押し出し四球でまず1点、その後飯原のショートゴロの間とユウイチのタイムリーで2点を追加する。
ヤクルト先発の小川は4回に長野にソロホームランを打たれたもののそれ以外はパーフェクトピッチングを見せる。そのまま逃げ切れれば最高だったのだが、8回にボウカーのタイムリーで1点を返されると、9回に石山が巨人打線に掴まり、そのまま勢いを止められず、最後は村田にサヨナラタイムリーを許してしまった。最後まで巨人との実力差を感じるゲームとなってしまった。

試合の振り返りはここまでにしたい。ここからは小川と石山について書いていきたい。

まずは先発の小川から。今日は勝ち星が付かなかったものの最後まで素晴らしい投球を見せてくれた。今シーズンの成績は、26試合で178イニングを投げ、16勝4敗、防御率2.93という数字が残った。ヤクルトに久々に現れたスーパールーキーである。16勝の内3試合は完封勝利ということで安定感も抜群だった。
最多勝と最高勝率の2冠に輝き、新人王もほぼ間違いないと思われる。この小川、大学時代から注目されており、即戦力として期待できるとは思っていたのだが、ここまでの成績を収めてくれるとは思わなかった。プロ1年目のシーズンは相手打者も小川の情報が少なく、そういった面では投手有利の部分もあるとは思うのだが、キャンプ、オープン戦からアピールを続ける中でのこの成績は圧巻である。

オープン戦での快投を見た中で私は、オールスターまでは勢いで突っ走れるのでは?といったことをブログに書いた覚えがあるのだが、オールスター明けも大きく調子を崩すことなく最後まで投げ切ってくれた。今日の巨人戦も7回2/3で被安打は3本だけという素晴らしい投球を披露してくれた。
小柄な体格ながら、「ノーラン・ライアン」を彷彿とさせる豪快なフォームから投げ込むボールは威力抜群だったし、多くの球種を操れるコントロールも素晴らしかった。非常に投手としての引き出しの多い選手であり、調子が悪い日でもそれなりに試合を作れる姿は先発投手の見本となるようなものだった。また技術面だけでなく、いつでも冷静にそれでいて熱い気持ちが伝わってくるようなマウンド姿は、ヤクルトファンを熱くさせた。

開幕早々館山が離脱した中でその館山の後を継げるような投手が現れたことはチームにとって非常に大きな出来事だったと思う。来シーズンはこの小川の投球に他の投手たちが発奮してくれることを期待したい。
小川自身は、1番は身体の状態が心配である。1年間フルにローテーションを守った姿は立派だったが、その反動が怖い。まだ2年目だが、今年のキャンプ、オープン戦は今年のように急ピッチで仕上げる必要はないだろう。開幕を意識して、じっくり調整していってもらいたい。今シーズンは本当にありがとうございました。

そしてもう一人はドラフト1位の石山である。個人的には小川の活躍以上に予想外の活躍をしてくれたという印象である。昨年のドラフト直前にいきなり名前が挙がり始め、ネットで情報を集めてもあまり多くの情報を得られないような投手だったのだが、私の想像では先発ローテーションに入って丁寧な投球をするようなタイプの投手だと勝手に思い込んでいた。しかし実際の姿は私の想像とは全く違うものだった。
キャンプ、オープン戦の時点で先発としては合格点を得ることはできなかったのだが、シーズン序盤に1軍に上がって来ると豪快に投げ込むストレートを中心に力でねじ伏せるピッチングを披露してくれた。これだけストレートで押せる投手だとは思ってもいなかったので本当に驚いた。背番号は「12」だったのだが、これは以前にイム・チャンヨンが背負っていたものである。最初は何故「12」なのだろう?似合わないなあ。と思っていたのだが、どうしてどうして「12」という背番号がすぐに馴染んできた。今までの報道を見たり聞いたりしていると石山はあくまでも先発投手として獲得したのだと思うのだが、もしスカウトを始めとするヤクルト球団がこの豪快に投げ込むピッチングを期待して「12」という背番号を与えていたとするならば驚くべきことである。
小川の成績が凄過ぎるのだが、石山も60試合で58回1/3を投げ、3勝3敗24H10S、防御率2.78という成績が残った。「普段のシーズンなら新人王も…」というところまでは行かないかもしれないが、それでも素晴らしい投球を見せてくれたと思う。来シーズンの起用法に注目なのだが、あまりにも今シーズンの短いイニングでの登板が様になっていたので個人的には来シーズンもリリーフ起用の方が良いのかな?と感じている。

ヤクルトファンにとっては苦しいシーズンとなってしまいましたが、それでも144試合ブログを更新することが出来ました。読んで下さった皆さんありがとうございました。

P.S 自分の生活環境の変化もあり、もしかするとこのように毎試合更新できるのは今年で終わりかもしれません。仕事と家庭の両立にブログが入ってくるとやはり負担が大きく感じています。難しいとは思いますが、もし来シーズンも全試合更新できたならブログの有料化も少し考えてみようかな?と思っています。(正直難しいと感じていますが…)時にはコメントも頂き本当にありがとうございました!オフの話題、その他スポーツに関してもぼちぼち書いていきたいと思います。

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コメント

  1. つばめろう より:

    まさに今シーズンのヤクルトを象徴するような試合でしたね。
    最期は気持ちよく勝って締めて貰いたかったのですが、この悔しさをバネにオフは猛練習に励んでもらいたいですね。
    全試合更新お疲れさまでした。
    仕事と家庭を両立しながらの更新は本当に大変だったと思います。
    また来シーズンもよろしくお願いします。

  2. FIYS より:

    > つばめろうさんへ

    心強いコメントありがとうございます。今シーズンはヤクルトファンにとって厳しいシーズンでしたね。

    来シーズンもできるだけブログを更新して行けたらと思っています。

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