MVPはバレンティンと田中将大

今年のプロ野球を総括する「プロ野球コンベンション2013」が26日、都内で行われ、今季の最優秀選手(MVP)に、パ・リーグは楽天の田中将大投手(25)が、セ・リーグはヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(29)が選ばれた。
(スポニチアネックス引用)

今年のセ・パの顔とも言って良い二人がMVPを受賞することとなった。2人とも球史に残る数字を残しての受賞となった。

バレンティンは、130試合に出場し、439打数145安打、60本塁打、131打点で打率3割3分、出塁率4割5分5厘という記録を残し、ホームラン60本という記録は、王貞治氏、ローズ氏、カブレラ氏が持っていたプロ野球記録55本を更新する日本プロ野球新記録となった。打率と打点はブランコに競り負けてしまい惜しくも三冠王は逃してしまったが、それでも素晴らしい成績である。

田中は、28試合に登板し24勝1セーブ(0敗)、防御率1・27、投球回数212回、8完投、183奪三振、勝率10割。というこちらもとんでもない数字を残した。そして個人タイトルだけでなくチームを楽天初となるリーグ優勝、日本一に導いた。文句なしの受賞である。

私は、ヤクルトファンなのでここからはバレンティンの受賞について書いていきたい。個人的に一番見たいのはやはりヤクルトが優勝するところなので、個人タイトルは二の次なのだが、それでもチームが最下位に沈んでしまった中でも小川の新人王やバレンティンのMVPのニュースが飛び込んでくると嬉しいものである。

バレンティンに関しては、ホームラン記録を更新して三冠王に輝けば文句なしでMVPかな?と思っていたのだが、打率、打点のタイトルは獲得できなかったため、もしかすると例年通り優勝チームの巨人からMVPが選ばれるのかな?とも思っていた。しかしふたを開けてみると思いのほか大差でバレンティンがMVPに選ばれた。やはり日本プロ野球界において非常に大きな記録だったシーズン55本のホームラン記録を更新したことが高く評価されたようだ。
王貞治氏が、ホームラン55本という記録を達成したのが1964年ということでそれから約50年間並ばれることがあっても破られることがなかった記録がついに破られたのである。今シーズンは統一球の反発係数が変わっていた問題もあり、ボールについても様々な議論が巻き起こったシーズンではあったが、それでも今シーズン使われていたボールもどちらかというと「飛ばないボール」に分類されるボールだと思う。そのボールで60本のホームランを積み重ねたバレンティンは、日本プロ野球史上に残る外国人選手となった。
チームが最下位に沈んでしまったのは非常に残念だったが、バレンティンのホームランとその明るいキャラクターに救われたというファンが多いことも事実だろう。球場に足を運んだファンもチームが負けてもバレンティンのホームランが見れれば多少は満足することができたのではないだろうか?私も今シーズンは、1試合のみだが神宮球場で観戦することが出来た。ヤクルトは負けてしまったのだが、その中でもバレンティンはホームランを含む4安打と気を吐いてくれた。個人的にもバレンティンのホームランが生で見れたことは良い思い出になっている。

バレンティンのホームラン60本という数字も凄いのだが、そのホームランの飛距離、弾道もそんじょそこらではお目にかかれないインパクトのあるものが多かった。場外ホームランあり、弾丸ライナーで突き刺したものあり、ボール球を強引に持って行ったものありと凄まじかった。

個人的に印象に残っているのは、4月に神宮で菅野、マシソンから2夜続けて放った逆転アーチ、その翌日横浜スタジアムで放った場外ホームランを含む3発、7月にナゴヤドームで大野から放った特大ホームラン、8月に神宮で小野から放った低めのボール球を弾丸ライナーでレフトスタンドに突き刺したホームラン、9月に神宮で前田健の高めの吊り球を豪快に運んだホームラン、辺りである。皆さんもそれぞれ思い出に残るホームランがあるのではないでしょうか?

バレンティン選手MVP獲得おめでとうございます。そして最下位に沈むチーム中にあって明るい話題を提供し続けてくれてありがとうございました。来シーズン以降も数多くのアーチを描き続けて下さい!

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