16安打、15安打、17安打で巨人を3タテ!

ヤクルト11-4巨人

打線爆発で対巨人3連勝である。「打って勝つ。」これが今年のヤクルトの野球である。打線が「線」として機能し始めた。

今日は打線から振り返っていこう。昨日も書いたのだが、オーダーが固まってきた。得点パターンが増えてきており、非常に面白い打線になってきた。打線でDeNAに3連敗し、打線で巨人に3連勝した。せっかくなんで1人ずつ振り返っていこう。

1番 セカンド 山田ー今日は5打数3安打1盗塁。非常に魅力的なトップバッターである。バットが振れているし、低めの変化球を上手く見極められるようになっている。昨シーズンまでは線の細さが気になっていたが、今年は体重も増量し長打力も付いてきている。小さくまとまらずに良い感じで育ってきた。久しぶりに現れたスケールの大きなセカンドである。

2番 センター 比屋根ー元々バッティングに変な癖がなく、スムーズにバットが出るタイプの選手だと感じていたが、2軍での実戦経験を積む中で器用なバッティングができるようになってきている。盗塁は昨日今日と刺されてしまっているが、積極的にスタートがきれるだけでも大きな武器である。3番川端をアシストできるような2番打者になりつつある。

3番 サード 川端ーミスタースワローズ候補である。怪我の多さは気になるが、バッティング技術は確かなものがある。今日のホームランなどは芸術的なバッティングだった。守備では身体の固さが気になるのだが、バッティングは逆に柔らかさを感じる。

4番 レフト バレンティンー言わずと知れたホームラン王である。今までは孤軍奮闘でホームランも勝利に繋がらないことが多かったが、これだけ打線が繋がり始めるとバレンティンも打席に入る際の気持ちに変化が現れるのではないだろうか?すなわちチームバッティングの意識である。これだけのパワーを持っていながら後ろに繋ぐ意識が出始めれば相手にとっては脅威だろう。

5番 ライト 雄平ーこれだけバットを振れる日本人選手は中々いない。それでいて以前に比べてコンタクト率が高くなっているように感じる。私は雄平のレギュラー起用には懐疑的な見方をしていたのだが、ヤクルトファンの中ではこの雄平に期待する声が多かったように思う。ファンの皆さんの見る目の確かさを感じている。破天荒な5番打者に成長してもらいたい。

6番 ファースト 畠山ー元々が天性の長距離打者である。昨シーズンはバレンティンの後ろを打つ重圧に潰されてしまったが今シーズンは結果を残している。6番に畠山がいることは相手からしたら嫌だろう。配球も上手く読めているのではないか?打率とホームラン両方を期待できる状況である。

7番 ショート 荒木ー昨シーズンのイースタン首位打者がついに1軍でも結果を残し始めた。先日も書いたのだが、詰まらされてもヒットコースに打球を運ぶ技術がある。追い込まれてからもファールで粘ることが出来るようになったのも打率の向上につながっていると感じる。ここに力強さが加われば恐怖の7番打者になりそうだ。

8番 キャッチャー 中村ー相川とレギュラー争いを繰り広げている若手捕手だが、打撃の進歩が著しい。比屋根同様元々変な癖がなく、素直にバットが出るタイプのバッターだったと思うのだが、今年のバッティングは一味違う。スイングスピードが多少上がりましたかね?得点圏打率は5割越えということで勝負強さも抜群である。

たった3試合打線が爆発しただけで浮かれすぎかもしれないが、こんなに打線を誉める記事を書いた覚えがない。もう少しこの調子が続けば打線にニックネームを付けても良い気がする。ミレッジがいない中でこれだけ魅力的な打線が出来上がるとは思わなかった。
もちろんこんな試合が何試合も続くわけはないのだが、リリーフ陣に大きな不安を抱えているだけに出来るだけ打線が援護してもらいたい。
今日のゲームでは畠山、雄平、川端がそれぞれ「らしい」ホームランを放ってみせたが、それだけでなく、山田2ベースの後、比屋根がきっちり送り、川端の内野ゴロの間に奪った先制点や、得点は出来なかったものの1イニングで大竹に40球投げさせた5回の攻撃、その後の6回の攻撃での畠山、荒木、中村の3連打など素晴らしい攻撃が随所に見られた。巨人からしたらヤクルトに対して非常に嫌な印象を持ったのではないだろうか?

投手陣では先発の木谷が7回を被安打6与四死球3の3失点としっかり試合を作った。ストレートが球速表示以上に伸びてきている印象が残った。5回のピンチも阿部のセカンドゴロによる1点に食い止め、試合の流れを渡さなかった。先発投手としての安定感が出てきている。これだけのボールが投げられるのなら今後も期待できそうだ。

そして今日はルーキーの岩橋がプロ入り初登板を果たした。独特の小さいテークバックからストレート、変化球ともにコントロール良く投げ込み、阿部、村田を連続三振に斬って取るとロペスはインコースのストレートで詰まらせてみせた。上々のデビュー戦である。解説の江川氏が言っていたように変化球を投げる時にリリースの直前で投球動作がゆっくりする癖があるように感じられたが、そこは岩橋の伸びしろと捉えて良いのではないだろうか?基本的には先発投手として見てみたい気持ちが強いが、チーム事情もあるため与えられた役割の中でしっかり結果を残してほしい。

P.S セペダはいきなり4番でデビューしましたね。やはり打席での雰囲気はペタジーニと重なりました。選球眼が良く簡単にはアウトになってくれなさそうなバッターである。

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コメント

  1. でぶちゃん より:

    でぶちゃんがシーズン前に言ったでしょ、もしかしたら球団創設最強の打撃陣になるかもって(ミレッジが万全ならもっと凄かったのになあ)投手陣がそこそこ試合を作ってるのも大きいですね。

  2. つばめろう より:

    小川がいない今、もはやヤクルトのエースは木谷ですね。
    この勢いで中日にも勝ち越して、気持ちよく交流戦に入りたいです。

  3. パイン より:

    ラジオでは、同じ左腕の宮本和知が岩橋の投球を絶賛していました。
    ストレートにタイミングを合わせるのが難しいと言っていましたね。
    オープン戦の頃より状態が上がっているようなので、次も期待したいですね。

  4. FIYS より:

    > でぶちゃんさんへ

    でぶちゃんさんがシーズン前に言っていたことが現実となっていますね。しかしこのオーダーで固まるとは思っても見ませんでした。

  5. FIYS より:

    > つばめろうさんへ

    木谷はボールの威力もあり、安定感が出てきましたね。今後が楽しみです。
    中日にも勝ち越して良い形で交流戦を迎えたいですね。

  6. FIYS より:

    > パインさんへ

    これだけ空振りを奪えることに驚きました。明らかにオープン戦より球がはしっているのでしょうね。要注目選手となりそうです。

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