結局黒田の引き立て役か…

ヤクルト1-2広島

開幕戦の激闘を制したものの結局開幕シリーズは1勝2敗と負け越してしまった。そして今日は注目された黒田との対決だったのだが、こちらも結局「引き立て役」となってしまった。プロだったらやられっ放しで終わる訳にはいかない。チーム全体が今日の敗戦に対してどれほど悔しい思いを持っているだろうか?「心は熱く、頭は冷静に。」次こそは黒田を打ち込んでほしい。

注目していた杉浦VS黒田の投げ合いはほぼ互角だったのではないだろうか?おそらくお互い絶好調という形ではなかったと思うのだが、それでもそれなりに試合をまとめられるのが両投手の武器である。ちなみにオープン戦の記事はこちらから→「開幕第3戦杉浦VS黒田に刮目せよ!
杉浦は相手の黒田が0を並べる中で、また完全アウェイの環境の中でも落ち着いたピッチングが出来たのではないだろうか?ここら辺が杉浦の凄さである。ボール自体は絶好調という訳ではなかったと思うが、それでもそれなりにまとめてみせた。しかしやはり5回の失点の場面は頂けない。菊池、丸という嫌らしいバッターを打ち取り、その後のグスマンも0-2と追い込んだのだが、ここから2者連続で四球を与えてしまい、結局梵に外のスライダーを上手く合されて、1点を失ってしまった。杉浦と黒田どちらが勝ち投手になってもおかしくないゲームだったと思うが、この失点シーンがあまりにも痛すぎた。バッテリー共々反省してもらいたいシーンとなってしまった。
そして気になったのが、杉浦のスタミナである。昨シーズンも試合中盤から目に見えて球威が落ちることがあったのだが、今日も70球前後を境に球威が落ちている気がする。オープン戦では負傷してしまったこともあり、スタミナの部分までしっかり確認することが出来なかったのだが、これは大きな課題である。結局ローテを守ってもらうことを優先するのであればどんな展開でもイニングに関係なく100球で交代したほうが杉浦の為なのかもしれない。

そして打線は前回のオープン戦ほどではなかったが、黒田を打ち崩すことが出来なかった。冷や汗をかかせる場面も作れなかった。唯一2回の先頭打者の畠山が2ベースで出塁したのがチャンスらしいチャンスだったと思うのだが、ユウイチ、大引、中村の下位打線がバッティングをさせてもらえなかった。黒田の方が1枚上手だったという所だろうか?もう少し嫌らしい攻撃を仕掛けてもらいたい気持ちもあるのだが、今のメンバーにそれを求めるのは酷なのかもしれない。それならそれで打って点を獲るしかないのだが…開幕シリーズは4点(延長11回)、0点、1点と打線が沈黙してしまった。

そして問題の9回の攻撃にも触れておきたい。先頭バッターの雄平が内野安打で出塁するとヒースの牽制悪送球もあり、0アウト2塁と同点のチャンスが訪れる。畠山三振の後、田中浩が気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取り(映像を見る限りはアウトくさかったですが…)1アウト1,3塁とチャンスを広げ、打席には大引。ここでヤクルトベンチが取った作戦は「セーフティースクイズ」だった。確かにセーフティースクイズを仕掛ける条件はそろっていたのかもしれない。①3塁ランナーが俊足の雄平。②1塁ランナーにこれまた俊足の上田を代走で送り、1塁手のグスマンに上田のケアをしなければならない(前進守備を許さない)状況を作った。③大引にまだヒットが出ていない。④大引は小技が得意。⑤とりあえず同点にしてしまえば今の広島打線の状態と広島のリリーフ陣の状態を考えるとヤクルトの方が若干優位に試合を進められると首脳陣が踏んだ。
おそらくこんな条件が重なった中での「セーフティースクイズ」という選択だったのではないだろうか?個人的にはビジターのゲームであるため⑤に関しては、相当怪しいと感じている。同点に追いついただけではちょっと不利なのでは?と感じるくらいなので、大引にそのまま打たせるかもしくはオープン戦で結果を残していた藤井辺りを代打で起用するというのも選択肢の1つだったかもしれない。もちろん上田に走らせて併殺打の可能性を減らすというのもあっただろうし…
皆さんはどう考えるでしょうか?(まあ結局は結果論なのですが…)


しかしベンチの選択肢は「セーフティースクイズ」だった。確か昨シーズンはセーフティースクイズを選択することはほとんどなかったと思うのだが、今シーズンに向けての秘策の1つだったのだろうか?正直驚きの采配だった。もちろん失敗に終わってしまっては意味がないのだが…

せっかく開幕戦を取ったのだが、開幕シリーズは負け越してしまった。戦力的に劣っているだけに開幕シリーズで勢いを付けてシーズンを戦いたかったのだが…今後の戦いぶりが心配になってくる。

P.S 今日は上智大学でヤクルトスワローズ検定の2級を受験してきました。ヤクルト戦と受験時刻が丸被りという日程には疑問も感じましたが、「スワいち部屋」という部屋で笑福亭べ瓶さんや山本裕香さんと一緒に受験してきました。詳細は明日以降に時間があれば記事にしたいと思います。正直難しかったので合格できるかどうかは分かりません…ギリギリのラインかと思います。

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コメント

  1. sabo より:

    なんだかひたすらケチばかりつけたくなる釈然としない試合でした
    黒田のゾーンは広く感じたのに対して杉浦は連続四球からの失点だし
    かといってヤクルトが逆転してたら田中の出塁はどうなの?って気がするし
    やっぱり判定には機械導入して欲しいです。

    大引のスクイズは有りだと感じます。ただ初球で失敗しといて続けるのは意味不明ですが。今浪が残っているわけだし、飯原を代打で犠牲フライ狙いでもよかったんじゃないかな

  2. k より:

    大引のセーフティースクイズは作戦としては有りだと思うのですが(キャンプで練習してたから実行したのかな?)スタメンでヒット打ってないのは責任感が強い大引だけなので精神面を考えたら代打を出すか上田を走らせてランエンドヒットの形が大引にとっても余計な事を考えずに良かったかなと思いました。
    それと作戦に関しては二戦目の山田がチーム初ヒットで出て川端へバントのサインを出して失敗し普通に打たして結果オーライで二塁に進めはしたが・・・川端にはバントさせないって言っていたのに一点欲しい場面はバントを選択するなら川端2番はどうなんだろうと感じました。新人監督なのでどんな采配をするのか、まだ分かりませんが去年みたいに先発が崩れないから終盤に采配が影響すると思うので相手が嫌がる事をして欲しいです。

  3. ケマル より:

    おしい試合でしたね。実におしい。
    あとちょっとで同点でした。

    次は今のところ一番調子の良さそうな阪神が相手です。
    先発陣がどこまで投げれるか注目したいと思います。

  4. FIYS より:

    > saboさんへ

    昨日は黒田の為のゲームになってしまいましたね。判定に関してはやはり人間が行うものなので仕方ないかと思っています。

    大引のセーフティスクイズに関しては、皆さんのコメントを見ていると肯定的な意見が多いですかね。ヒースのフィールディングも良かったですかね。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    大引のセーフティスクイズはおそらくキャンプで練習してきたものなのでしょうね。それにしても上手く決まりませんでしたね。川端のバントもそうですが、開幕シリーズはバントに苦しみましたね。

  6. FIYS より:

    > ケマルさんへ

    先発投手が上手く試合を作れていましたよね。

    しかし次は神宮での阪神戦ということで先発投手陣がどこまで踏ん張れるかに注目ですね。まずは成瀬ですね。

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