アビラとヤフーレ

2025試合結果


ヤクルト2-5巨人

前回の来日初登板となった中日戦である程度の実力は示してくれていたため、今日はアビラの投球に期待をしていたのだが、初回からコントロールが定まらず、投手不利のカウントを作ってしまう場面が目立ってしまった。苦しい投球に終始する中で2回に3点、3回に2点を失ってしまい、3回5失点でマウンドを降りることになってしまった。前回と今回の投球を見てみて、昨シーズンヤクルトに在籍したヤフーレに投球スタイルは似ているな。という印象を持っている。メジャー実績という意味では、完全にアビラに軍配が上がるのだが、メジャー実績がなくとも、しっかりNPBの野球にアジャストするべく調整したヤフーレの存在が今になってクローズアップされることになった。今日は東京ドームでアビラ、楽天モバイルパーク宮城でヤフーレが先発したのだが、対照的な結果になってしまった。

今日のアビラはとにかくコントロールに苦しんでしまった。ファストボール系のストレート、ツーシームが抜け気味であり、カーブ、スライダーも効果的に使うことが出来ていなかった。前回の登板は、初回にコントロールに乱れがあったものの、2回以降は、修正することが出来ていたため、今日も2回以降徐々に修正していけるかな?と楽観的に見守っていたのだが、2回以降もコントロールが乱れ続け、常に苦しいカウントで投球する形になってしまった。3回の失点に関しては、不運な部分も重なってしまい、巨人打線に完全に打ち込まれてしまったという訳ではないのだが、それでも投球内容は良くなかったと言わざるを得ない。今の巨人打線は岡本を欠いており、普段のメンバーより多少破壊力という部分で劣っているように感じている。だからこそ、しっかりゾーン内で勝負することが求められるし、アビラ自身そういったタイプの投手のはずである。今日のようにコントロールが乱れてしまうと、NPBレベルでも抑えきることは難しくなってしまう。
アビラのヤクルト入団が決まったのは、2月中旬のことであり、そこからNPBで先発としての調整が始まったと思うのだが、1軍デビューは5月まで遅れてしまった。おそらく日本のボールやマウンドへの慣れ、リリーフから先発への転向、日本野球自体への慣れ、理解という部分で想像以上に課題が多かったのかもしれない。内外角を広く使いながら配球で勝負することは出来ていると思うのだが、メジャー時代に一番の武器と言われていたチェンジアップについては、ここまでそれ程使えていない印象である。これもまだまだNPB球に慣れていないからこそのことなのだろうか?フィールディングや牽制に関しては、大柄な体格の割には機敏にこなしており、投手として必要な最低限のスキルは持ち合わせていると感じる。それだけに一にも二にもコントロールということになるだろうか?
ちなみにヤフーレは、メジャー実績はほとんどなかったのだが、シーズン前年の12月にはヤクルト入団が発表され、その後キャンプ、オープン戦で日本野球にもアジャストしていき、開幕ローテに入り、いきなり4勝を上げる活躍を見せてくれた。その後勝ち星は5勝までしか伸びなかったのだが、アビラ同様ムービング系のボールと緩急を使うカーブに特徴がある投手だった。ヤフーレは育成という部分も含めての獲得であり、私自身そこまで即戦力として見ていなかったのだが、そんな私の予想を良い意味で裏切る投球を見せてくれた。
アビラについては、年齢的にはヤフーレとほぼ変わりないのだが、完全に即戦力として獲得した選手だけにヤフーレ以上に高いハードルで評価したいと思っている。今日はヤフーレが結果を残し、アビラが結果を残せなかったのだが、ここからアビラがヤフーレ以上に成績を残すことが出来るだろうか?年齢も国籍も投球スタイルも共通項があるこの両投手がヤクルト、楽天でどのような結果を残すのか?ヤクルトファンとして注目していきたい。


リリーフ陣は、4回からマウンドに上がった小澤が3イニングを無失点に抑えてみせた。これは非常にありがたかった。投手事情が厳しいだけに先発が3回でマウンドを降りてしまったゲームで誰かにロングリリーフを担ってもらいたいシチュエーションだった。もちろん打順の巡りというものもあるのだが、その中で3イニングを投げ切ったことは高く評価されるのではないだろうか?ストレートで空振りを奪える場面も少しずつ増えてきているように感じる。

打線は、昨日のゲームを欠場したサンタナがスタメンに復帰し、ファンとしてはホッとした部分がある。
今日は1番岩田、2番西川、3番サンタナ、4番オスナ、5番山田、6番茂木、7番北村拓、8番古賀、9番アビラというオーダーになった。私自身は保守的な考え方を持っている部分もあるため、今日のオーダーは現時点でのベストに近いオーダーという印象がある(山田7番で5番、6番を茂木、北村拓でもOKかな?)。
1番に脚が使えるスピードタイプの打者に2番に何でもこなせる野球IQが高い左打者、3番~5番にチームの長距離砲を固め、6番、7番にもパンチ力のある打者を配置するという並びは、私がイメージする先発オーダーである。特に1番岩田、2番西川の並びは個人的には好みである。1番にスピードタイプの打者を配置する場合には、2番には1番が出塁した時に様々な策を取りやすい左打者を配置したいというのが私の希望であり、打ってつなぐことも犠打で繋ぐことも出来、策によって待球することも出来る西川は岩田の後ろの2番に適任だと感じている。
今日は初回に先頭の岩田がヒットで出塁した後に2番西川に打順が回る場面があった。初球を見送った後の2球目に結果としてはバントエンドランとなるプレーが飛び出し、1アウト2塁というシチュエーションが作られたのだが、この場面の作戦は興味深かった。初球はバントの構えを見せることなく見送ったのだが、2球目は岩田がスタートを切り、西川はセーフティ気味に一塁側にバントを敢行した。結果としては、バントエンドランでの送りバント成功という形になったのだが、実際ベンチからはどういったサインが出ていたのだろうか?おそらく「バントエンドラン」のサインが出ていたとは考えづらい場面である。単独スチールと西川のセーフティバントがたまたま合わさってしまったのか?エンドランのサインに西川がアドリブでセーフティバントで自分も生きようとしたか?のどちらかではないだろうか?西川はあわよくば0アウト1,2塁を作りたいという意図があったのではないだろうか?結果は送りバントになったのだが、いきなり岩田、西川の1,2番コンビが良い形を作ってくれたように感じた。個人的には、もう少しこの1,2番コンビを続けてもらいたいと思っている。
今日の打線は、10安打を放ち、毎回のようにランナーを出したのだが、得点は3回に2アウトから西川、サンタナ、オスナの3連打で奪った2点のみに終わってしまった。3回の3連打があっただけに5回に先頭の岩田が出塁し、盗塁を決めて0アウト2塁という場面を作った際には、1点は返しておきたかったのだが、この回は西川、サンタナ、オスナがしっかり打ち取られてしまった。8回にも大勢を攻め、2アウト満塁のチャンスを作ったのだが、代打内山がセンターフライに倒れ、得点を奪うには至らなかった。
今シーズン状態が上がらない戸郷相手に何とか喰らい付きたかったのだが、最終的には今シーズン初勝利を献上することになってしまった。
今日の敗戦で引き分けを挟んで5連敗となってしまった。来週は少しでも巻き返してもらいたい。

P.S 今日のアビラ登板時の古賀のリードは興味深いものがありました。ファストボール系のボールを要求する時は中腰に構えて高めに要求する場面が目立ちました。アビラはゴロボールピッチャーと聞いており、内外角への出し入れと低めのボール中心の配球になるのかな?と思っていたのですが、右バッターでも左バッターでもインハイに投げ切ることで投球の幅を広げようとする意図がありましたかね?前回登板はハイライト映像しか見ていないため、分からなかったのですが、今後もアビラは高めのファストボール系のボールを多用するスタイルになるのでしょうか?




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感想(3件)




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コメント

  1. 超匿名 より:

     元々相性の良くない東京ドームでしたが、今の戦力では厳しい結果に終わるのは仕方ないですね。
     岩田がどこまで頑張れるか、並木や赤羽、濱田など一時的にスタメンで使われることがあっても、その座を勝ち取れてるのは近年長岡くらいなので、そろそろ定着してくれる選手が出てきて欲しいなと思っています。

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