毎年恒例となっているヤクルトスワローズの今シーズンのポイントについての記事を今年も独断と偏見で綴っておきたい。
2021年シーズンにリーグ制覇、日本一、2022年シーズンにリーグ2連覇を達成して以降は、5位、5位、6位と低迷が続いている。特にチームの大黒柱である村上が長期離脱となってしまった2025年シーズンは、他球団と勝負論を交わすまでに至らないような苦しいシーズンとなってしまった。そして2026年シーズンはその村上が居ない中でチーム作りを進めていかなければならない。2021年、22年のリーグ制覇に貢献した野手陣は、軒並み年齢を重ね、当時のような数字を期待できない状況となっている。その中で若手の台頭に期待したいのだが、そう簡単に主力の穴が埋まるはずがない。そう考えると2026年シーズンから指揮を執る池山監督は、非常に厳しい中で監督を任されたということになる。もしかするとシーズン96敗を喫した翌年に監督を任された小川監督以上に難しい状況下で指揮を執ることになったのかもしれない。
2026年シーズンに関しては、やはり「土台作り」のシーズンになると思うのだが、そうは言ってもプロ野球球団である以上、シーズンを捨てることは出来ない。他球団に喰らい付くためにも、来シーズンは来シーズンで戦えるだけのチームは作っていかなければならない。今ある戦力の中で戦っていくためのポイントをいくつか挙げてみたいと思う。
①チーム防御率2点台
・最初のポイントから夢のような項目を挙げてしまった。しかし、投手陣がこれくらいの数字を残さなければ、来シーズンのヤクルトは勝負できないと思っている。あくまでも「優勝」ということを考えた場合に、村上を欠く中で得点力をアッブさせることは非常に難しいと言わざるを得ない。それであれば昨シーズンリーグ最低だった防御率3.59という数字を改善する方が可能性は高いと判断した。ヒッターズパークを本拠地とするヤクルトがチーム防御率2点台というもの、やはり現時点では夢物語にも思えるのだが、これが実現できなければ、昨シーズンの村上復帰前のような状態が続いてしまうと思われる。競り合いを勝ち切るためには、投手陣の踏ん張りが不可欠である。
・先発については、吉村、高橋の左右の2枚看板にシーズン通してローテを守ってもらい、ここに奥川、山野といった中堅が絡む形になってもらいたい。この4枚が噛み合えば、その他は小川、高梨、青柳などのベテラン、2年目の中村優、ルーキーの増居などで何とか凌いでいきたいものである。状況によっては、田口、清水、松本健、ウォルターズのいずれかの投手が先発に回ることも考えられるだろうか?苦しい布陣ではあるが、何とか形を作ってもらいたい。
※追記 下川の名前を入れ忘れてしまいました。
・リリーフに関しては、昨シーズン後半にクローザーとして結果を残した星、前半戦で奮闘したベテラン石山、セットアッパーとして大活躍し新人王に輝いた荘司の3人でクローザーの座を争うことになるだろうか?ここに実績組の大西、木澤、矢崎、小澤、先発候補にも名前を挙げた田口、清水、松本健、ウォルターズ、新戦力のキハダ、リランソ、大道、ルーキーの飯田辺りが絡む中で勝ちパターンを確立してもらいたい。特に星、荘司の2人が8回、9回を任せられる絶対的な存在になってくれれば、何とか他球団と遜色ないリリーフ陣を形成できるのではないだろうか?
・チーム防御率2点台を現実の目標として捉えることが出来るチームに成長してもらいたい。
②サンタナ、オスナのホームラン数
・現在のヤクルトは得点パターンが非常に少ない印象がある。村上が居ないのであれば、機動力を駆使して、得点に繋げたいという部分はあるのだが、そういった細かい野球を熟知している選手も限られている印象である。そうなるとある程度は、ホームランを含めた長打に期待せざるを得ない状況にある。
そこで、NPB6シーズン目を迎えるサンタナ、オスナという両助っ人外国人選手に期待を掛けざるを得ない。サンタナはコンディションをどれだけ維持出来るか?オスナは、本質は外野の間をランナーで抜くような中距離ヒッターから打球に角度を付けるホームランバッターへの転身が望まれる。33歳からの打撃を変えることは難しく、現段階ではホームラン数をアップさせたいとの情報も入ってきていないのだが、私個人としては、オスナのパワーをホームランという形で見せてもらいたいと思っている。
・こちらも困難であることは理解しているのだが、サンタナ、オスナの2人で合計60本塁打を目安にしてもらいたいと思っている。
その他長打力が期待される山田、塩見は年齢による衰えとコンディション不良、北村恵、澤井へ高い期待を掛けることは現時点では困難な事、モイセエフ、ルーキー松下らの台頭を期待するにはまだ時期尚早ということを考えるとやはりサンタナ、オスナにポイントゲッターの役割を求めたい。
③長岡、内山、古賀が主力に
・これからのヤクルトを引っ張る存在として長岡、内山、古賀の名前を挙げたい。高卒7年目25歳のシーズンを迎える長岡、高卒6年目24歳のシーズンを迎える内山、高卒10年目28歳のシーズンを迎える古賀には、規定打席に到達した中で、ある程度の数字を求めたい。
すでにタイトルも取っている長岡に関しては、絶対的なレギュラーになってもらわなければならないのだが、膝の怪我の状態が気になる所である。内山、古賀に関してもプロ入り後怪我での長期離脱を経験していることが引っかかるのだが、キャリア的にも年齢的にも数字を残さなければならないシーズンとなる。
古賀は中村悠からのレギュラー奪取、内山は山田や茂木、松下らとの競争を勝ち抜いてのレギュラー奪取、長岡は好守両面でチームを引っ張る若きリーダーになることが求められる。これからのヤクルトの顔になってもらいたい選手達である。
④若手の台頭
・ここは、ここ数年ヤクルトの課題になっている部分である。リーグ優勝を果たした時には投手では高橋や奥川、野手では長岡が台頭したのだが、チームが低迷するとともに、頭一つ抜け出すような若手が中々出て来ない印象である。
来シーズン是非出てきてもらいたい選手としては、投手では坂本、野手では澤井、北村恵の名前を挙げてみたい。
坂本に関しては、個人的には先発として菊池雄星のような投手に成長してもらいたいと思っているのだが、現時点で難しいようであればリリーフスタートもやむなしと思っている。来シーズン高卒4年目ということで、ここまで理想的な成長曲線を描いてきているとは思うのだが、そろそろ1軍である程度の数字を残してもらいたい。高卒投手が中々育っていない中で、坂本に掛かる期待は大きい。
野手に関しては、長距離砲の2人に期待したい。大卒4年目を迎える澤井と北村恵には、何とか1軍の投手のボールにアジャストしてもらい、山田や塩見までとは行かなくても、試合数、打席数をある程度与えられるだけのポジションを掴み取ってもらいたい。2人とも打撃で結果を残す他ないタイプの選手だと思っている。打撃で突き抜けることが出来るだろうか?
2026年シーズンに関しては、上記4つのポイントに注目してみたい。しかし戦力的には今シーズン以上に厳しい状況にあることは、一ファンとして忘れないようにしたいし、冷静にチームのことを見守っていきたいと思う。池山新監督の船出は、非常に厳しい状況下でスタートすることに違いはない。
毎年、箱根駅伝のポイント記事が年末最後のブログ記事になることが多かったのですが、今年は、ヤクルトの来シーズンに向けてのポイント記事を年末最後のブログ記事にすることとしました。
正直今年以上に来年は厳しいシーズンになる可能性がありますが、それでもヤクルトスワローズを応援する気持ちは変わりません。
私がヤクルトファンになった時に大スター選手だった池山が新監督になるということで、そういった部分も楽しみながら、ヤクルトを応援していきたいと思います。
「ヤクルトファンの日記」に関しては、長年書き続けているのですが、おそらく読者の数は減少傾向にあるのかな?と感じています。それでも読んで下さっている読者の皆様には感謝申し上げます。今後とも細々とでも付き合って頂けると嬉しく感じます。
今年一年、本当にありがとうございました。そして来年もよろしくお願い申しあげます。よいお年をお迎えください。
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