ヤクルト1-0阪神
開幕カードは3連敗スタートとなっていたのだが、ホーム神宮で何とか立て直し、3勝4敗1分けという状況で今週の6連戦を迎えることとなった。甲子園、横浜スタジアムでの阪神、DeNAとのビジター6連戦ということで耐える1週間になると思うのだが、そんな6連戦の初戦は、高橋が才木との投げ合いを制して、1-0というスコアでの完封勝利を飾ってみせた。今のヤクルトが乱打戦を制して勝利する姿は、あまりイメージできない。やはりロースコアの競り合いを拾っていきたいのだが、そのためには先発投手の好投が不可欠になってくる。逆にピッチャーズパークである甲子園を味方にするようなゲームを展開してもらいたいものである。そういう意味では、今日は理想的なゲームとなった。高橋が同年代の才木に投げ勝ったという部分でも「勝った!」感の強いゲームとなった。個人的には満足度の高いゲームである。
今日の高橋は、ボールが良く走っていたのではないだろうか?中村悠もシンプルに高橋の良さを活かすリードに徹しているように感じた。投手から向かってベース右側へのボール(右打者にとってのインコース、左打者にとってのアウトコース)を効果的に使っているように感じた。今日のボールの勢いであれば、高橋が投げやすいコースを軸に組み立てた方がベターだと判断した部分もあるのではないだろうか?ストレートのキレも抜群だったのだが、右打者には喰い込ませ、左打者からは逃げていくスライダー、カットボールも有効活用することが出来ていた。
ピンチらしいピンチは、球数が90球を超えた7回に大山、前川を四球で歩かせてしまった場面くらいだったのだが、この場面も代打原口を低めの変化球でショートゴロダブルプレーにとってみせた。狙って取ったダブルプレーと言えるのではないだろうか?
正直これで高橋はお役御免になると思っていたのだが、8回表の0アウト1塁の場面で高津監督はそのまま高橋を打席に送る判断をした。高津監督と言えば、選手のコンディションに人一倍気を遣う監督という印象があるのだが、言葉を大切にする姿勢にも表れているように選手にメッセージを送るような采配をふるうことがある。今日の高橋続投の判断は、「才木に投げ勝ってこい!」というメッセージが多少なりとも込められていたはずである。
この回高橋の送りバントでチャンスを広げるとサンタナに先制タイムリーヒットが飛び出し、1点をリードすると、8回のマウンドに上がった高橋は、先頭の木浪にヒットを打たれたものの、その後の代打佐藤輝、近本、中野という怖い左打者をしっかり抑えてみせた。
結局高橋は、8回で119球を投げ、被安打3、与四死球3の9奪三振で阪神打線を無失点で抑え込んでみせた。シンプルな配球でこれだけの投球が出来る高橋は、やはり投げる能力が高い投手である。
1-0というスコアの9回のマウンドを任された石山は、先日の中日戦での三者連続三球三振の勢いそのままに先頭の代打高寺を三振に斬って取ると、続く森下、大山も抑えきり、三者凡退で試合を締め括ってみせた。開幕戦で9回のマウンドに上がった田口がリードを守り切れず、その後クローザーをどうするか?という部分は、大きな課題となっていたのだが、まずは石山に任せることになりそうである。
打線は、阪神先発才木の前に抑え込まれてしまったのだが、今日の才木はボールに威力があり、ストレートとフォークのコンビネーションの前に抑え込まれて行ってしまった。それでも8回に先頭の中村悠がヒットで出塁すると高橋の送りバントや長岡の四球も絡んで、2アウト1,2塁という場面を作る。ここで打席に入ったサンタナは、才木が投じたアウトコースへの渾身のストレートをライト線へ運ぶ先制タイムリー2ベースを放ってみせた。おそらく今の才木のアウトコースへのストレートに力負けせずにライト線へ強い打球を放てるのはヤクルトではサンタナくらいではないだろうか?才木にとってアウトコースのストレートは、得意なボールの一つだと思うのだが、このコースにツボを持っているのがサンタナである。サンタナならではのバッティングになったのではないだろうか?
明日のヤクルトの先発は石川である。広い甲子園を味方に付けて戦ってもらいたい。明日もヤクルトが勝つとしたらロースコアの競り合いだと思う。まずは石川の好投に期待したい。
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コメント
なんとなく投手陣は良い形になってきましたね!
あとは主砲が戻ってくるまで打撃陣が踏ん張ってくれてたら4月は何とかなりそうですかね。
アームさんへ
村上、バウマンが戻ってくるまで何とか粘ってもらいたいですね。