粘って粘って、拾って拾って。

2025試合結果


ヤクルト4-1DeNA

見方によっては「しょっぱいゲーム」に映るかもしれない。しかし今のヤクルトには、どんな形でもとにかく勝利が求められる。投手陣が粘る中で、攻撃陣が終盤に上手く追加点を上げてみせた。こういう粘り強い戦い方をしながら1つの勝ちを拾っていく他ない状況である。

ここの所、ヤクルトの先発投手は、初回に失点することが続いていた。それだけに山野の立ち上がりに注目が集まったのだが、蝦名の2ベースと度会への四球などでピンチを招いてしまう。ここで先制点を許してしまえば、今日も苦しい試合展開になることが予想されたのだが、山野は牧、佐野を抑え、何とか無失点で立ち上がってみせた。いくらホーム神宮球場でのゲームとは言え、今のヤクルトは初回に失点してしまうと、かなり苦しい試合展開になってしまうことは目に見えている。そういう意味では、山野が初回を無失点で切り抜けたことは、今日の試合のポイントの一つになったと思われる。
山野はその後4回に度会に同点ソロホームランを打たれてしまうのだが、6回のピンチを何とか凌ぎ切り、DeNAにリードを奪われることなく、6回を投げ切ってみせた。今のヤクルトの先発投手には、今日の山野くらいの投球を期待したい。初回を無失点で立ち上がること、先制点を許さないこと、相手にリードを許さないこと、ハードルが高い目標であることは理解しているのだが、これくらいの投球をしてくれなければ、今のヤクルトが勝利を拾うことは難しくなってしまう。
今日の山野の投球は、今シーズンのこれまでの2試合と比べて、特別良いようには感じなかったのだが、それでも各球種をある程度コントロールすることが出来ているため、安定して試合を作れる雰囲気は出てきている。今日含め、各試合でホームランを浴びているため、高評価は出来ないという識者の方もいると思うのだが、個人的には山野のこれまでの投球はある程度評価したいと思っている。今日に関しては、初回と6回のピンチを良く粘り切ってみせた。6回に関しては、最後の最後に松尾に粘られたのだが、根負けせずに抑えきってみせた。精神的にも成長を感じさせる投球内容だった。
味方が逆転した後の7回からは、木澤ー荘司ー石山と現在の勝利の方程式と言っても過言ではない3人で1イニングずつを任せる形となった。これまで圧倒的な投球を見せていたルーキーの荘司が、今日はバタつき、あわや失点、という場面も作ってしまったのだが、佐野、山本の打球はギリギリフェンス手前までの打球となり、事なきを得た。荘司は、DeNA戦は初登板ということで、各打者はまだボールの軌道、タイミングに慣れていないと思うのだが、今日はきっちり対応されていた。これがプロの実力ということなのだろう。これから荘司がプロの打者相手にどのような投球を見せていくのか改めて注目してみたいと感じた。
クローザーの石山もピンチを招いたものの最後は度会、牧と打ち取り、きっちり逃げ切ってみせた。

投手陣が踏ん張る中で打線もしぶとく得点を重ねてみせた。正直DeNA先発の吉野の調子はそれ程良いとは感じなかったため、降板した5回までに何とか得点を重ねたかったと思うのだが、ランナーを出してもタイムリーが飛び出さなかった。2回にバッテリーエラーで1点を先制していたのだが、その後のチャンスを活かせなかった。それでも先発山野が粘る中で、6回に山田に勝ち越しタイムリーが飛び出し、リードを奪うと7回には赤羽の犠牲フライ、8回は西川のタイムリーと1点ずつ積み重ね、試合の流れを最後まで手放さなかった。8回に関しては、2アウトランナーなしから繋いで奪った1点であり、今日のゲームの中でも価値のある1点となった。
今のヤクルトは個々の打者の能力で相手にプレッシャーを掛けることは難しい。とにかく競り合いに持ち込み、試合展開込みでプレッシャーを掛ける今日のような展開に持ち込みたい。結果としては勝てるかどうかという部分は紙一重であり、簡単に勝てるゲームはないと思うのだが、チームとして今日のような試合展開に持ち込みたいという思いはあるだろう。




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感想(3件)




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コメント

  1. grass より:

    初回を無失点で立ち上がること、先制点を許さないこと、相手にリードを許さないこと。
    ホント、それに尽きます。加えるなら、6回まで投げて試合をなんとか作ること。
    怪我人の続出と、昨日のひどすぎる試合で、なんかチーム全体が開き直った感じがしたのですが、気のせいでしょうか。キャプテン山田哲人の、山田哲人らしからぬヒーローインタビューに、「昨日の敗戦はもしかしたら意味があったかも」なんて思ってしまったのですが、それもこれも、明日以降の戦い次第です。山野の、松尾の打席の粘り、荘司と石山に来始めたっぽい試練。泥臭くても、無様でも、戦う気概を失わないチームであって欲しいです。なにせ、四月が終わったばかりなのですから。

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