ヤクルト2-6阪神
高津監督は、前回の青柳登板後に、次回は10月2日の甲子園での阪神戦で先発させる旨を公言していた。「エンタメです。」との発言も飛び出していた。古巣阪神相手に甲子園で登板させるというエンタメ起用に青柳が応えてくれることを期待したのだが、前回の登板時と同様に佐藤輝にホームランを浴びるなど、今シーズンのチャンピオンチームである阪神相手にシンプルに力負けを喫する格好になってしまった。
青柳に関しては、昨シーズンも結果を残すことが出来ておらず、今シーズンはメジャーに挑戦するも、メジャー昇格することは出来ず、状態が上がっていないことは目に見えていた。ボールやマウンドへのアジャストという部分でも時間がかかっている様子があるため、もう少し長い目で見なければならないのかな?という気持ちは持っているのだが、その反面元々サイドスローながら力投型のスタイルであるため、勤続疲労や年齢的な衰えをどのようにカバーするか?という部分でも不安が残るのは事実である。
今日も初回から阪神打線に掴まり、佐藤輝に犠牲フライを浴び、先制点を許してしまうと3回は、2アウトランナーなしからピンチを招き、前川に今季第1号となる3ランホームランを浴びてしまった。前川は長打力がある左バッターではあるのだが、外角低めのストレートを深い甲子園の右中間スタンドまで飛ばされてしまったことにショックをおぼえた。結局青柳は5回に佐藤輝にも2ランホームランを打たれてしまい、5回で85球を投げ、被安打6(被本塁打2)、与四球3の6失点で負け投手となってしまった。
慣れ親しんだ甲子園のマウンドでこれだけ打ち込まれてしまった事実は重い。今日は大山に3四球を与えた以外は、与四死球はなかったのだが、投球がこじんまりとしてしまっているのが気になった。来シーズンの開幕前までにどの程度復調できるか分からないのだが、何とか先発ローテに入る所までは仕上げてきてもらいたい。
佐藤輝の第40号ホームランはもちろん凄かったのだが、村上の第22号ホームランも凄かった。阪神先発村上のインコースへのストレートをすくい上げると打球は滞空時間の長いライトスタンドへのホームランとなった。甲子園でこれだけ滞空時間の長い打球をライトスタンドへ放り込めるバッターは稀である。2022年に岩崎から放った逆風の中でのライトスタンドへのホームランも印象に残っているのだが、今日の阪神村上相手のホームランも印象に残るものとなった。
それにしてもこの村上のいない来シーズンのヤクルトを考えると強い不安に襲われてしまう。今シーズンも実感したように、村上のいないヤクルトは相手チームからすると迫力を感じず、どんどん攻め込まれてしまう印象がある。村上が居ない中で得点力を上げるような策があるだろうか?オスナやサンタナといった助っ人が爆発しない限りはかなり苦しいというのが現実ではないだろうか?
今日も打席が与えられた西村や田中がグーンと伸びれば面白いのだが、現時点でそれを期待するのは虫が良過ぎるというものだろう。
最後の最後まで阪神の強さを感じる甲子園最終戦となった。
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