リリーフ陣の起用法を考えてみませんか?

ヤクルトは現在30勝36敗1引き分けでセリーグの最下位に沈んでいる。幸運にも首位とは3.5ゲーム差しか差が付いていないのだが、チーム状態は良くない。それでは今後どうやって戦っていくことが必要になって来るのだろうか?

バレンティン、ミレッジが不在、雄平がスランプという状態では打線には多くの期待が出来ない。そうなると投手陣に期待したいのだが…ここの所の記事にも書いているようにリリーフ陣の起用法が定まらない中で疲労だけが溜まってきてしまっているのではないか?という不安がある。

ここまで助っ人外国人投手3人衆はそれなりに良い数字を残してくれている。ロマンは29試合で36回1/3を投げ防御率1.49、オンドルセクは32試合で32回2/3を投げ防御率2.48、バーネットは26試合で29回を投げ防御率0.31という数字を残している。10年ほど前から日本プロ野球界は終盤7,8,9回を投げる投手の重要性が増している。阪神の「JFK」、ロッテの「YFK」などから始まり、最近では巨人の「スコット鉄太郎」辺りが有名だろうか?ヤクルトもかつては「MOL」を擁してセリーグの優勝争いを演じたことがあった。しかしこの「MOL」解体とともにチーム成績は下降し、ここ2シーズンは最下位に沈んでしまった。
今シーズンに関してもリリーフ陣には不安が残ると感じていたのだが、開幕直後はこの助っ人外国人投手3人衆以外にも中澤、徳山、古野辺りも良いピッチングを披露しチームを救ってみせた。その後中澤、徳山は不調で2軍落ちとなるなど徐々にリリーフ陣の頭数が足りなくなり、古野は古野でチーム事情から先発に回ることとなってしまった。そんな中昨シーズンフル回転した秋吉が徐々に調子を上げてきたのだが、それでもチーム成績は中々上向いてこないのが現実である。

さてここからは、今後のリリーフ投手の起用方法を考えてみたい。ヤクルトの首脳陣は首脳陣なりに起用法に法則を持っているのかもしれないが、今の所それが見えてこない。そのため負けゲームであってもロマン、オンドルセク、秋吉を投入してそのまま負けてしまうゲームも目立ってきている。助っ人外国人投手3人衆と秋吉以外のリリーフ陣があまりに安定感がないため起用しづらい状況にあるのは分かるのだが、このままではクローザーを任されているバーネット以外は夏が本格化する前に疲労が溜まってしまう危険性があるのではないだろうか?
正直7,8,9回を任せられる投手がいれば、Aクラス入りは狙えると感じていたのだが、ここまでは7,8,9回を任せられる投手がいても最下位ということでここら辺はベンチの継投が冴えていないという言い方も出来るのではないだろうか?
ここに来てロマン、オンドルセク、バーネットにもそれぞれ疲れが見えてきているようにも感じるのだが、現状ではこの3人に頼らざるを得ない状況である。そうなると他の投手の奮闘がどうしても必要にはなるのだが、ロマン、オンドルセク、バーネットに関しては、チームがリードしている状態もしくは同点時に限って起用するように起用法を制限してしまっても良いのではないだろうか?ここに秋吉が絡んでくるような起用法で勝てるゲームをしっかり拾っていきたい所である。
僅差でリードを許したまま終盤を迎えたゲームでも上記の投手を使いたくなる気持ちは分かるのだが、ここら辺は思い切って割り切るということも必要ではないだろうか?開幕直後に結果を残した中澤や徳山、実績組の松岡、山本哲、貴重な左のサイドスロー久古辺りに任せても良いのではないだろうか?

今のヤクルトのチーム状態を考えた時に最も勝つ可能性があるパターンは先行逃げ切りである。とにかく6回までリードを奪い助っ人外国人3人衆+秋吉に繋ぐことを最優先に考えて戦って良いのではないだろうか?

助っ人外国人投手3人衆と秋吉を起用するんだったら出来る限りそのゲームは勝ちたい所である。中途半端な起用法は逆にチームの首を絞めることになるのではないだろうか?

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コメント

  1. trefoglinefan より:

     必勝パターンはいくらあるにせよ、毎日使っていてはブルペンが持たないたらです。小川監督は2011年、状態を考えて林や松岡など過度に使うことがないよう、この日どうしても休ませたい日には使いませんでした。やはり先発投手にできるだけ頑張ってもらうのがいちばんです。
     その代り引っ張り過ぎてピンチを迎えた時のことを考えて、火消し役を用意します。それが6回であれ7回であれ、あるいは5回であることも予想されますが、こういう投手が居れば先発をある程度引っ張ることができます。しっかりした火消し役が居れば、先発投手が8回まで投げられるケースも増える筈です。
     中継ぎ投手でランナーを残されたら抑えれる投手が1人も居ない、なんて情けなさ過ぎます。ロマンかオンドルセクか、場合によってはバーネットでも良いくらいで、火消し役はクローザと同等の位置づけをしてもいいと思うのです。
     その代わり7回に日本人投手で誰かを用意します。松岡にしろ山本哲にしろ、クローザの実績があるのですからもっと信頼したっていいのですし、火消しが仕事をした後次の回で打たれる可能性はありますが、それでもリードを許してから勝ちパターンの投手を使うよりは余程マシであることは言うまでもありません。
     また相手の打順によってはセットアッパを7回にして、8回の代打攻勢に対して小刻みな投手リレーで凌ぎにいく、といった方法を考えてもいいと思います。私はむしろそれくらいに柔軟に考えて欲しいですね。相手に代打攻勢を仕掛けさせるということは、それだけ駒を使わせていることなのですから。むしろ駒を使わせることなくすんなり勝たせることの方が問題なのですから。また駒を使わせればそれだけ今度こちらが攻撃した際に隙も生まれます。
     それと負け試合を最大限に活かすことです。勝ちパターンでない投手が負け試合で実績を積むうちに、勝ち試合に使えるようになっていくのものですし、どのチームだってそうしている筈です。なのにヤクルトはどうしてそのようにしようとしないのでしょうか。4月から10月まで勝ちパターンの中継ぎが固定されているチームなんて、見たことがありません。
     真中監督は本当にそれが良いと思ってそうしておられるのでしょうか。まさかビハインドの場面で山本哲や松岡を使って試合が壊れたら、ファンにどうして良い投手を出さなかったのだと非難されるのが怖くて、オンドルセクやロマンを使って非難されないようにしているのだとしたら、言語道断も甚だしいと思います。私などはこういうのに一番腹が立つのですから。ロッテ戦でのオンドルセクの失態は、必要もないのに前の日に投げさせたことと、無関係でないとも言い切れない筈です。また前の日に投げているのでしたら、火消しの役割りが終えたら次の回にクリアな状況で他の投手に任せていいのです。
     そもそも日曜日はそのカードの最終戦になることが多いのです。ですから試合をぶち壊しにして相手の抑えを温存させたところで、何のデメリットもないのです。むしろ敗戦処理の投手を勝ちパターンに昇格させる絶好のチャンス、というふうにどうして考えないのかと思います。

  2. k より:

    私も勝ってるか同点の展開ではロマン・オンドルセク・バーネットの起用は賛成です、6・7・8・9回を秋吉を含めた4人に任せてあげて、それ以外は起用しない方向でお願いして欲しいですね。
    先発が五回以降崩れる事が多いのと五回が終わって勝ってるか同点なら調整もしやすいと思いますし勝てる確率も上がると思います。
    阪神がチーム打率・防御率がリーグ最低なのに2位にいるのは捨てゲームと勝たないといけないゲームには勝てる投手をつぎ込んでメリハリのある継投をして上手く休ませているからだと思います。
    投手交代は監督の判断なので力量が試されますがフロントも真中監督を育てる意味なのか知りませんが継投は今のヤクルトには生命線なので、このままの采配をするなら1年で監督交代も考えて欲しいですね。

  3. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    熱いコメントありがとうございます。火消し役が出来そうなのはロマンか秋吉ということになりますかね?

  4. FIYS より:

    > kさんへ

    今日はシンプルに繋いで勝利をものにしましたね。先発がもう少し長いイニングを投げてくれればリリーフ陣の負担も減るんですけどね…

    個人的には監督をころころ変えて欲しくないのですが…どんなもんでしょうかね?

  5. sabo より:

    交流戦明けを見てもヤクルト打線が最弱にしか思えないのでQSでは勝てないのが最大の問題です。
    そこでいっそ先発制度を止めてしまえばいいと思ってます!
    小川(館山)以外は先発というくくりから外して、
    まず中2日とかで2イニングづつ3人投げてもらい6回終わりまででリードもしくは同点なら外人3人に任せればよいです。
    成瀬、新垣でも2イニングなら0失点で抑えられそうですし、古野、山中、石山、秋吉そして石川も1まわりならいける。
    それに山哲松岡にも決まった日にちで準備とチャンスを与えられる。あと徳山戻す。

    これくらいすれば優勝争いに参加できそう。

  6. trefoglinefan より:

     拙ブログで述べましたが、どうせQSを期待できる投手がそんなに居ないのですから、むしろ先発7人制にしてそのうち3本柱が中6日で火曜日、金曜日、土曜日を受け持ち、残り4人は中10日、中10日、中5日で水曜日、木曜日、日曜日に割り当てて、これによって浮いた一軍枠2人で中継ぎの枚数を増やす方法はあろうかと思います。4人は館山のような故障明け選手や、風張や児山など若手の選手、村中や赤川のような復活待望組を使うのです。中継ぎの枚数を増やしておけば、こうした思い切った起用もできようかと思います。

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    投手起用に関しては、革命的な起用法をする監督がいつか現れるのではないでしょうか?saboさんの案も面白いですよね。

  8. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    非常に興味深い案だと思います。投手の起用法はまだまだ色んなアイディアがあっても良いと思います。

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