2016年箱根駅伝区間エントリー

今日は、箱根駅伝区間エントリーが行われる日ということで、毎年恒例になっている第92回箱根駅伝の展望を行ってみたい。

神野がしっかり5区をこなせるようなら青山学院大の圧勝ということも考えられるのだが、全日本を素晴らしい内容で制した東洋大、毎年安定した力を維持し続けている駒澤大も絡んだ中での3強対決と見て良いのではないだろうか?5区を上手く凌げば早稲田大や山梨学院大にもワンチャンスあるかもしれない。それでは各チームのオーダーを見ていこう。

青山学院大
・選手層が厚く、大きなブレーキがなければ圧倒的な優勝候補と見て良いだろう。しかし不安材料もある。前回大会で5区の区間記録を更新し、圧勝劇を演出した主役の神野の状態が万全ではないことである。山の適正だけでなく、大学レベルでは高い走力を持つランナーなのだが、全日本大学駅伝では8区で区間8位と予想外の走りを披露してしまった。その後も故障の影響で思ったような練習がつめていないのでは?との話もある。もし走れたとしても前回大会ほどのアドバンテージを奪うことは出来ないかもしれない。
もし一色が補欠に回っているようなら5区に一色を入れてくる可能性もなくはないのかな?と感じていたのだが、順当に2区にエントリーされてきた。また今日のエントリーを見ると何人か入れ替えがありそうなため、おそらく神野はそのまま5区を走りそうである。
補欠にも有力ランナーがずらりと並んでいるため、どう入れ替えてくるのか気になるのだが、特に1区に久保田を使ってくるのかどうか?に注目してみたいと思う。

駒澤大
注目は5区である。今シーズン好調の大塚が5区に入るようならワンチャンスあるのでは?というのが私の見立てである。例年に比べて選手層という意味ではやや薄く感じる部分もあるのだが、1区其田、2区工藤、3区中谷の並びは強力だし、登りに強い大塚が快走するようであれば往路で青山学院大と互角に渡り合う可能性もありそうである。
復路は、流石に青山学院大の方が強く感じるが、往路でリードできれば最後まで面白い展開になりそうである。個人的に今大会最も注目しているランナーは大塚である。

東洋大
・駒澤大大八木監督、青山学院大原監督同様東洋大の酒井監督も若くして名将と呼んでも構わない戦略家の監督だと思っているのだが、今回のオーダーも中々面白い。特に6区口町、7区櫻岡という並びは予想外だった。口町のスピードを山下りの6区で活かし、7区は青山学院の小椋とも渡り合える櫻岡の起用ということなのだろう。
おそらく往路も復路も先行逃げ切りを狙うようなオーダーなのではないだろうか?1区か3区に服部弾を入れてくると思うのだが、ここは青山学院原監督との読み合いとなりそうである。青山学院が1区に久保田を持ってくるようなら服部弾を1区に使いたいというのが酒井監督の思惑ではないだろうか?久保田が1区に回らなければ1区のペースが上がらない可能性もあるため、そのまま堀を投入し、他の区間で服部弾を使いたいのではないだろうか?青山学院ほどではないが、層は厚い、先頭でレースを進められれば総合優勝のチャンスもありそうである。

明治大
・前回大会4年生だった主力がごっそり抜けてしまっているため、苦戦は免れないと感じる。5区の藪下が1時間20分ほどで走れなければシード権争いに巻き込まれる可能性もあるだろうか?スピードランナーの横手が補欠に入っているためどの区間に入ってくるか気になるのだが、序盤から波に乗りたいと考えれば1区に起用する可能性が高いのではないだろうか?横手、木村で勢いをつけたい。

早稲田大
3強の一角を崩すとしたらこの早稲田大なのではないだろうか?上級生が着実に力をつけ、箱根で戦えるチームになっている。安定感のある選手が揃っているため、5区の安井がしっかりと走れれば面白い存在になりそうである。往路は実力者が1区~3区にしっかりエントリーされ、復路も6区三浦をはじめ、粒ぞろいのメンバーが揃いそうである。とにかくポイントは5区の安井だろう。

東海大
・来年度強力な1年生が大量に入部してくる東海大だが、今回の箱根は耐えるレースになってしまうかもしれない。前回大会の2区で1年生ながら1時間8分台で走って川端が故障もあって7区に回っている(当日変更で外れる可能性もあるだろうか?)。5区宮上が実力を発揮して初めてシード権争いに加われるような展開になってしまう可能性もあるのではないだろうか?

中央学院大
・潰滝、大森、塩谷の3人で上位につけてレースを進めたいところだろう。2区の大森は急成長中ではあるがまだ不安な部分もあるだろう。ということで、潰滝は好調であれば自分からレースを引っ張って区間賞を狙っていきたいところだろう。ちょっと選手層が薄い印象もあるが、上位でレースを進められればシード権のチャンスは十分にありそうである。

山梨学院大
注目の2区には1年生のニャイロが入った。オムワンバ以上の潜在能力を持った選手と言われているだけに楽しみではあるが、箱根の2区で留学生ランナーが失速することも何度か目にしてきているため、安定感をとるのであればオムワンバを入れてくる可能性もあるだろうか?全国高校駅伝を制した2年生世代や田代、秦といったスピードランナーが噛み合えば上位進出も可能だろう。

日本大
・前回大会と同じく1区荻野、2区石川と組んできた。ここで踏ん張ることが出来れば3年連続5区となるキトニーがいるだけにシード争いに加わることも出来そうである。日本人選手の実力も前回大会よりも上がっているように感じるためチャンスはありそうである。天候はキトニーに味方するだろうか?

帝京大
今回の帝京大は、高橋という2区で勝負できるエースがいるだけに往路で粘れればシード権獲得の可能性が高いのではないだろうか?中野監督がしっかり鍛えて上級生が長い距離をしっかり走りきれるチームを作り上げてきている。誰が入るにしろ1区で大きく出遅れることだけは避けたいところだろう。

順天堂大
・花澤が選手エントリー段階で外れてしまったのが残念である。長い距離を安定して走れる田中を5区に起用し、2区には1年生の塩尻を起用してきた。松枝、稲田、栃木など前回大会を経験しているメンバーをどの区間に入れてくるだろうか?

神奈川大
・楽しみなのは、我那覇、西山の4年生2人である。1年次から主力として活躍している2人のラストイヤーは1区に我那覇、5区に西山となった。2人が区間上位で走れればシードのチャンスもあるのではないだろうか?

拓殖大
・帝京大中野監督同様、拓殖大岡田監督も長い距離をしっかり走りきれる選手を育てることには定評がある監督である。2区に留学生のデレセが入り、1区金森、2区デレセで上位に付けたいところだろう。5区も「それなりに自信がある。」というような岡田監督の言葉もあったような記憶もあるので、1年生馬場の走りにも注目である。

中央大
・私が応援している中央大は、苦しいシーズンが続いている。スカウティングも育成も後手後手に回っており、中々浮上のきっかけをつかめないでいる。今大会でシードを逃すといよいよ連続出場も途切れてしまいそうである。冬の時代に突入させないためにも何とかシード権を取りたいところである。1区町澤、2区徳永、5区小谷、6区谷本が100~120%の実力を発揮して初めてシード争に加われそうな戦力だと感じるため苦しい戦いになりそうだが、何とか踏ん張ってもらいたい。

自分が注目しているチームのみコメントを書き込んでみました。城西大、大東大、日体大、法政大、東京国際大、上武大も面白い選手はいるのだが、シード争いという意味では少し厳しいようにも感じる。もちろん1区間のブレーキで大きく順位が入れ替わる箱根駅伝のためシード獲得のチャンスも十分にあるのだが…

全体を見渡した中での注目ポイントは1区である。青山学院大が久保田、東洋大が服部弾、明治大が横手をここに使ってくるのかどうかで展開が大きく変わるような気がする。大きく分けると、あまり差のつかないスローペースの1区になってほしいと感じている大学、実力者を配して下位チームとそれなりに差を話して優位にレースを進めたい大学、というように2つに分かれると思うのだが、思惑通りのスタートを切れる大学はどの大学になるのだろうか?
そして何と言っても5区だろう。個人的には神野VS大塚のハイレベルな戦いを見てみたい。

一応優勝予想は、無難に青山学院大にしておきたいと思う。

そしてシード権に関しては、青山学院大、駒澤大、東洋大、早稲田大、山梨学院大、拓殖大、明治大、東海大、帝京大、中央大の10校としておきたい(結構大胆予想ですよね…)。

1月2日3日が楽しみである。

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