今日も実力差を思い知らされる。何とか引き分けるので精一杯。

ヤクルト3-3広島(延長12回)

今日も防戦一方のゲームではあったが、5回の好機に3点を奪い、先制し、投手陣もバックの攻守にも助けられて何とかリードを保っていたが、先日大逆転負けを喫してしまった小川がまたしても新井にタイムリーを浴び、同点に追いつかれてしまった。何とか引き分けに持ち込んだが、勝ちたいゲームではあった。

先発の由規は、バックの攻守にも助けられて、5回まで広島打線を無失点で抑えてみせた。スライダーを多投する投球スタイルが徐々に馴染んできているだろうか?6回に2点を失ってしまったものの、5回1/3を被安打7与四死球1の2失点ということで、由規らしからぬ粘りの投球を披露してくれた。6回に球威が落ち、ボールも甘く入ってしまっていたが、まずまずの投球だったのではないだろうか?気持ちを感じる熱投だった。
9回に小川が追いつかれてしまったが、その他の投手は良く粘ってみせた。6回のピンチから石山、近藤、ルーキ、小川、松岡、山本、中澤と由規を含めると合計8投手を使って継投したのだが、今の好調広島打線を相手に良く粘ったと思う。特に9回に追いつかれて以降は、普段こういった緊迫した場面で登板する事が少ない、松岡ー山本ー中澤のリレーだったのだが、良く持ちこたえてくれた。
そして7月7日のゲームも7月9日のゲームも投手陣で唯一合格点を与える事が出来ない投球となってしまった小川について振り返りたい。7日は5点差を逆転されたのだが、この日は1点差で9回のマウンドを任された。小川のルーキーイヤーからこのブログでは小川の精神力の強さを高く評価していたのだが、今日の登板はこれまでの登板の中でも最もプレッシャーが掛かった中での登板だったのではないだろうか?チーム全体で、ヤクルトファン全体で小川を支えなければならない雰囲気にはなっていたのだが、先頭の安部にヒットを許すと送りバントと盗塁で1アウト3塁のピンチを招き、7月7日に逆転3ランホームランを浴びてしまった新井に同点タイムリー2ベースを浴びてしまった。クローザーというポジションの厳しさを改めて感じさせるゲームとなってしまった。それでも何とか後続を断ち、敗戦は免れたのだが、小川の精神的なダメージが気になるところである。首脳陣がどのような判断を下すだろうか?

打線は廣岡を昇格させ、8番ショートで起用してきた。交流戦時に先発起用した時はどちらかというと否定的な意見(2軍で経験を積ませた方がプラスになるのでは…)を述べさせてもらったと思うのだが、ここまで負けが込んでしまうと来シーズン以降も見据えて戦う必要があると感じるし、大引が離脱してしまった中で西浦、谷内も結果を残せていないので、廣岡を起用するというのも「あり」だと感じ始めている。
その打線は5回に1アウトから藤井、廣岡の連打でチャンスを作ると上田、坂口のタイムリーで3点を奪い、先制することに成功する。由規が送りバントを失敗するなど攻撃としては決して上手く機能していなかったのだが、藤井、廣岡、上田、坂口の4本のヒットで3点を獲ってみせた。こんなにヒットが連なることは中々ないため、ラッキーだった部分もあるのだが、レギュラーに定着していない藤井、廣岡、上田がよく打ってくれたし、チャンスで中々一本が出ない坂口も今日は、いい場面でいい仕事をしてくれた。
しかし結局この回以外は広島投手陣の前にほぼチャンスすら作ることが出来なかった。復調気配かな?と感じていた山田が昨日と今日ともにノーヒットで三振6つと大ブレーキとなってしまい、打線が寸断されてしまった。気持ちは入っていると思うのだが、中々上手くいかないものである。

7日の大逆転負け、ファンから真中監督への解任を要求する声、石川の涙など様々な出来事が重なった中で今日のゲームはチームとして気持ちの入ったゲームをみせてくれたと思う。もちろん私は、勝ちゲームが見たいのでそういった部分では小川が追い付かれてのドローという結果は残念ではあるのだが、広島をはじめとする他球団との実力差が広がってしまった中では、今日のような気持ちの入ったゲームを続けて行ってもらうほかないのではないだろうか?モチベーションを下げる事なく戦い続けてもらいたい。

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コメント

  1. k より:

    勝てる試合でしたね。
    小川は抑えには向いてないのは分かったと思うのですが首脳陣はオールスター明けもクローザーで起用するのですかね??(首脳陣に人を見る目がないのが分かりますね)
    試合は9・10回に無死一塁での采配ですが相手投手が四球でくれて次打者の初球がボールから入ってるのでコントロールがバラついてると判断するとバントさせて一死取りたいバッテリーの心情を考えてストライクを取りに来ると思われるのでエンドランという選択はなかったのかなと(ランナーも比屋根・廣岡で足ありますしね)配球を読んだ采配がまるで出来てない、一度決めたらそれしかしないんですよね・・・・・それと11回も無死一塁で代打で併殺の恐れがあるグリーンって・・・・しかも空振り多いのにエンドランはあり得ない(比屋根も走ってる途中でファウルと思って緩めて走ってるし)
    細かい野球が出来ないから去年から負けてる事実を理解してるとは思えない、相手の配球を考えて采配してればこんな風にはなってないと思うのですが・・・。
    あと廣岡ですが三振3つしてましたが空振りなので悪くないと思いますね、相手も廣岡に一発あるので、そこそこ警戒して変化球から入ってきてるので雰囲気はありますね(新人王のチャンスあるので期間限定なのか分かりませんが今のチーム事情なら仕方ないですかね)
    それと山田は速球派の右投手が課題になってきましたね、まだまだ怖がって内角の見極めが出来てないですね。
    今日から巨人との三連戦で星かブキャナンで一つは勝てると思うのですが、スタメンもローテ、中継ぎ含むて再編が必要ですね。中澤も左にはかなり安定感が出てきましたし抑えも固定せずに石山・ルーキを相手の打順で変えればいいと思いますね(石山は牽制上手いので足の上位打線、ルーキは球の力はあるので主軸から下位打線での起用)

  2. trefoglinefan より:

     新田をまた急遽育成契約とは、いったい何を考えているのかと思います。同じ失敗を繰り返しているということです。こういうのを育成枠の無駄遣いだと言えるでしょう。そもそも大村だって、どのような選手になって欲しくて育成で獲得したのかさっぱり分かりません。単なる二軍野手不足対策要員だったのでしょうか。
     私は昨年のドラフトで、リストに上げていた高卒野手を、ソフトバンクが育成で総取りしたことが、本当に羨ましく思いました。このなかの1人、どうしてヤクルトが指名できないのかと思ったのです。
     こんなことをやっているから、今年弱いだけでなく将来的にも、何の楽しみの見えないチームになってしまっているということ、球団側はどのように考えているのかと思います。

  3. sabo より:

    廣岡は楽しみだし、上田藤井も良いところでヒットを打ってくれる
    バレンティンは序盤は守備頑張ってるし

    あと荒木がサブポジション扱いでもショート守れるのなら出番増えそうですね
    でも当分は一軍スタメン廣岡がいいかな

    小川は先発でもリリーフでも二軍に落とした方がいい
    高津二軍監督に見てもらえば何がおかしいか分かるはず
    多分フォームが変。球の出所がバレバレだから

  4. 井野ファン より:

    この広島戦ではクラブハウスで真中監督への抗議があったみたいですね。ファンの不満も限界を超えたのでしょうか?
    私も来年は監督は変わってほしいと思いますが、真中は退団はしなくてもいいと思っています。一軍でも二軍でも打撃コーチならばよろしいと思います。
    ただしここまで悪くなったのも原因は打線と怪我人ですね。
    打撃についてはリベロが来ることで多少はよくなればよいですが、オールスター期間中に臨時コーチを呼んで全選手に打撃セミナーをしてほしいですね。
    怪我人はトレーナーの責任とかよく聞きますが、やはり選手自身の問題だと思います。
    社会でも体調崩して会社を休むと自己管理がなってないと言われることがありますが、それと同じです。ですから怪我が多い選手はたとえスター選手でも育成落ちもありえるくらいになればいいと思います。

  5. FIYS より:

    > kさんへ

    試合展開的には勝ちたかったですよね。ここで勝ち切れないのが、ヤクルトの弱さであり、こういったゲームで負けないのが広島の強さですかね。

    比屋根の盗塁の際のミスは痛かったですね。こういうプレーを減らしてもらいたいんですけどね。スピードは抜群ですからね。

  6. FIYS より:

    > trefoglinefanさんへ

    そうですね。こういったことが立て続けに起こってしまったことは残念ですよね。チームとして考えなければならない事態ですね。 

  7. FIYS より:

    > saboさんへ

    ここに来てのショート荒木は、ちょっと寂しい感じもします。廣岡は楽しみな素材ですよね。

  8. FIYS より:

    > 井野ファンさんへ

    怪我人の多さはここ数年に渡って続いており、異常事態ですよね。この事態を何とか改善してもらいたいのですが…難しいですかね?

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