吉田大喜が掴まり、力なく敗れる。

ヤクルト0-6巨人

昨日は非常に満足度の高いゲームを提供してくれたヤクルトナインだったのだが、今日はいかにも消化試合らしい展開で力なく敗れてしまった。

吉田大喜に関しては、初回に決め球の無さからアウト1つ取るのに大苦戦し、結局1安打と押し出し四球含む3つの四球で先制点を奪われてしまった。この回だけで43球を擁してしまった部分に、吉田大喜の苦悩が表れていた。それでも何とか1失点に留めた辺りはいつもの吉田大喜の姿かな?とも感じていたのだが、3回に先頭の松原にホームランを浴びると続く坂本にヒットで繋がれ、岡本にも手痛い一発を浴びてしまい、結局2回0/3で降板となってしまった。3回の投球に関しては、吉田大喜らしさは感じられず、丁寧さに欠けた印象である。松原にはカウントを悪くし、ストライクを取りに行ったところを完璧に捉えられてしまったし、岡本には追い込みながらもインコースを狙ったボールが真ん中に入る失投となってしまった。こういったボールを極力少なくすることで、プロの世界でも何とか試合を作ってきたのが吉田大喜の特徴なのだが、今日はコントロールが定まっていなかった。少しでも丁寧さに欠けてしまうとプロの打者には通用しない。それが吉田大喜の現時点での実力である。
リリーフ陣では金久保がプロ初登板を果たし、2イニングを無失点で切り抜けてみせた。東海大市原望洋高校時代からしなやかな腕の振りに将来性の高さを感じさせてくれていたのだが、まだまだバランスが悪く、右バッターのインコース、左バッターのアウトコースを狙ったボールが抜けやすい印象が残っている。しかし今日の投球を見ると投球フォームのバランスが良くなっており、それに伴いコントロールも良くなっているように感じた。徐々にプロ仕様の身体、プロ仕様の投球が出来るようになってきた印象である。来シーズン以降は先発候補として名前が挙がってくるのではないだろうか?

打線は今日も沈黙してしまい、4回のビッグチャンスを逃してからは、何の抵抗も出来ず完封負けを喫してしまった。消化試合となる中で打線が線として機能し辛くなっていることは間違いない。しかしそれにしてもあっさり抑え込まれ過ぎである。ホーム神宮でのゲームであり、ここまで無抵抗だと寂しい気持ちになってしまう。20歳の4番村上、ベテラン青木が今シーズンはコンスタントに結果を残してくれたのだが、それでも得点力がアップしないところに今シーズンのヤクルトの課題を見付けることが出来る。ここ数年「ヤクルトは投手が頑張れば上位争いが出来る。」と言われることが多かったが、今シーズンは打線にも強さを感じない。これでは最下位に沈んでしまうのも頷ける。厳しい現実を見せ付けられるゲームとなってしまった。

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コメント

  1. 超匿名 より:

     一夜にして夢から醒めて現実に引き戻されたゲームでしたね。消化試合とはいえ、毎試合エースと当たっているのか、という位の点の取れなさが寂しく思います。タイトルが射程圏内にある村上のみがポイントゲッターとして頑張っています。コンディション不良らしい山田と、故障のせいで昨シーズン何か掴んだかの様に打っていた中村の状態がリセットされてしまったのが痛いですね。
     吉田については140キロを下回る速球が多く見られたのが気になりました。去年だったか、達川解説でSBの一軍投手は145キロを下回るのはいないとの発言がありました。球が遅くとも勝てる石川という例外はいますが、まだ若いのだからオフに体作りに励んでほしいですね。
     順位争いからは脱落していますが、個々の試合をもう少し楽しめる様な展開に持って行ってもらいたいです。

  2. FIYS より:

    超匿名さんへ

    最下位のチームですからそう上手くはいかないですよね。

    確かに中村は昨シーズンいい感じで打てていたのですが、リセットされてしまった印象がありますね。

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