2.5という数字がよぎった後の4.5

ヤクルト5-6阪神

試合前に小川がコロナウイルス陽性とのニュースが飛び込んで来た。今の所濃厚接触者はなしということで、小川の離脱のみで試合も行われているのだが、コロナ禍の中でのシーズンだけに予断を許せない。感染が拡大しないことを祈るばかりである。

試合の方は先発のスアレスが粘って、6回2失点で試合を作ると打線も4回に山田、村上のタイムリー2ベースで同点に追い付くと吉田大成のタイムリーヒットで勝ち越しに成功してみせた。このまま逃げ切れば首位阪神とのゲーム差が2.5まで縮まるという事実が頭をよぎり始めていたのだが、雨脚の強くなった8回に青木の落球からピンチを招くと、2アウトから梅野に同点タイムリー、大山に勝ち越し3ランを浴びて、試合をひっくり返されてしまった。その裏山田に2ランホームランが飛び出し、追いすがったのだが反撃もここまでだった。2.5という数字がよぎっただけに4.5という数字に重みを感じてしまう。

ヤクルトのチーム状態は決して良いとは言えないと思うのだが、それでも首位と2.5ゲーム差ということになれば、勢い付く可能性があった。そんなゲームは接戦となったのだが、スアレスが6回を2失点で抑え、今シーズンの「7回の男」となった今野がしっかり無失点で抑え、後は清水ーマクガフの勝ちパターンで試合を締めくくるだけというシチュエーションを作ることに成功したのだが、靄がかかるくらいの激しい雨の中で3つのアウトを取ることに苦戦してしまった。先頭の糸原の打球はレフトへのフライだったのだが、青木がしっかり捕球することが出来ず、0アウト2塁のピンチを招くと、その後何とか2アウト1,3塁までこぎつけたのだが、あと1つのアウトを取ることが出来なかった。梅野に同点タイムリーを浴びると大山には右中間スタンドに飛び込む3ランホームランを浴びてしまった。清水の調子のバロメーターはアウトローのストレートのキレとコントロールで測れると思っているのだが、最近の清水はキレがイマイチであり、そのことによって、より際どいコースを狙う必要が出てきており、投手優位のカウントに持っていくことにも苦戦している印象である。今日も苦しい投球となったのだが、大山に3ランホームランを浴びたボールは本来であれば外角低めを狙ったであろうボールが真ん中付近に入ってきてしまい、大山に完璧に捉えらえてしまった。昨シーズン、今シーズンとリリーフでフル回転をしている清水なのだが、ストレートが走らないとどうしても苦しい投球となってしまう。昨シーズン前半戦の好調時と比べれば今の清水のボールは当時に比べ劣っていると思う。それでも持ち前のコントロールの良さと強気の投球でここまでセットアッパーとして粘ってきているのだが、流石に疲れが出てきているように感じる。好調の今野やこの日1軍に登録された石山が8回を担うということもあり得るかもしれない。他のリリーフ投手の力も借りながら、清水には本来のボールを投げられる状況に戻してもらいたい。

打線は好調ガンケル相手に青木、山田、村上の3連続2ベースで2点を上げ、同点に追い付くと吉田大成にもタイムリーが飛び出したり、逆転されたあとの8回に山田に2ランが飛び出したりと粘る姿は見せてくれたのだが、勝利にはつながらなかった。

明日からの広島3連戦は雨も心配されるのだが、何とか勝ち越し、首位争いに留まってもらいたい。4.5ゲーム差という数字は決して楽な数字ではない。これ以上離されたくない状況である。

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コメント

  1. sabo より:

    今年の高津采配を考えるとヤクルトの梅野がいれば清水が失点した時点で変えたかもしれないと思いますね
    星や大下なども頑張ってくれてますが梅野近藤がいないのが痛いのかも

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    近藤、梅野の不在はやはり痛いですよね。その分を他の投手でカバーしてもらいたいのですが、そんな簡単に代役は出てきませんよね。

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