2011年のヤクルトのドラフトを振り返る

「ヤクルトファンの日記」を書き始めてから10年以上の月日が経過した。これまでに数多くの記事を楽しく書くことが出来たと思っている。これだけ長い期間自分のヤクルトに対する思いを書かせてもらっていると、過去に自分がどんなことを感じていたのか振り返ることも楽しみになっている。特にドラフトについては、当時自分がどんな感想を抱いていたのか?どんな選手に注目していたのか振り返るのが中々面白いと感じている。
そこでドラフトから10年経過した時に、10年前私自身がドラフトに関してどんなことを書き記していたのか振り返る記事を書いてみたいと思う。毎年振り返り続けられるかは分からないのだが、今回は、2011年の記事を振り返ってみたいと思う。
私自身まだブログを書き始めたばかりであり、ドラフトには強い興味を持っていたのだが、素人のブログで自分の気持ちを発言して良いのかどうか?という不安も感じており、だいぶ消極的な記事が多かったように記憶している。そんなことも込みで振り返ってみたい。

2011年ドラフト関連の過去記事
・「ヤクルトのドラフト
・「ヤクルトドラフト情報
・「ヤクルトドラフト(個人的な希望)
・「2011ヤクルトドラフト指名選手

やはりブログを書き始めたばかりの頃であり、内容はだいぶ薄いものになっている。自分の思いよりも報道を見て反応している記事が多いなあという印象である。最も獲得してもらいたい選手としては高橋周平(東海大甲府→中日ドラフト1位)の名前を挙げているが、これもおそらくではあるが、ブログ記事を書く前にヤクルトが高橋を指名する可能性が高いとの報道がなされたため名前を挙げたのではないかと記憶している。
ヤクルトのドラフト」の記事の中で「昨年のドラフト後は、絶対に大学BIG3の内の1人を指名して欲しいと思っていたのだが、早々と高橋周平遊撃手(東海大甲府)を1位指名するとの報道があった。この判断は良い判断だと思う。昨年に続いての高卒遊撃手の指名であるが、長距離砲に育つ可能性のある選手の上位指名は絶対に必要である。近年、T-岡田、中田、大田、筒香と非常に評判の高い長距離砲がいたのだがヤクルトは、指名に向かわなかった。その分高卒の投手を指名し順調に伸びてきている。今年は藤岡、菅野、野村という素晴らしい投手がいるのだが、あえて高橋を指名するようだ。是非獲得してもらい、将来はクリーンアップを打てる存在になってほしい。」と書かせてもらっている。個人的な高橋への評価は高かったし、チーム事情的にも必要な指名だとは感じていたと思うのだが、当時の記憶を辿ってみるとおそらく高橋指名濃厚の報道がなければ、私は藤岡貴裕(東洋大→ロッテドラフト1位)を獲得してもらいたいという記事を書いていたのではないか?と思っている。当時はこの藤岡と菅野(東海大→日本ハム1位入団拒否→12年巨人ドラフト1位)、野村(明大→広島ドラフト1位)が大学BIG3と呼ばれていた。どの投手もボールの質、コントロールともに抜群だったのだが、個人的には藤岡を№1評価していた記憶がある。
当時の記事内では高橋の名前を最優先に挙げさせてもらったが、藤岡の個人的な評価も相当高かったのは事実である。ということで、2011年のFIYS的獲得してもらいたかった選手は高橋周平、藤岡貴裕の2人の名前を挙げたいと思う。
高橋に関しては、もしヤクルトに入団していたら、今のアベレージ型の姿ではなく、スラッガー型の選手に成長していた可能性もあると見ている。統一球問題真っ只中に入団したこと、ホームがピッチャーズパークのバンテリンドームナゴヤだったことも高橋のプレースタイルに影響したのではないだろうか?
藤岡もこのブログで数回同じようなことを書いた記憶があるのだが、これだけ完成度が高い大学生サウスポーは、ここ30年という括りで見てもほとんどいなかったと思っている。プロでは怪我もあり、大成できなかったが、この投手も当時は神宮で躍動する姿を見てみたいと思った選手である。
その他の記事では「ヤクルトドラフト(個人的な希望)」の中で予想記事を書かせてもらっている。2011年の段階でこういった記事を書いていたことに自分でも驚いてしまった。当時挙げた選手は下記の通りである。

1位 高橋 周平 (東海大甲府)右投左打 遊撃手→中日1位
外れ 松本 竜也 (英明)   左投左打 投手→巨人1位
2位 伊藤 和雄 (東京国際大)右投右打 投手→阪神4位
3位 土生 翔平 (早稲田大) 右投左打 外野手→広島4位
4位 戸田 隆矢 (樟南)   左投左打 投手→広島3位
5位 冨田 康祐 (香川OG)  右投右打 投手→横浜育成1位
6位 塚田 正義 (白鴎大)  右投右打 遊撃手→ソフトバンク3位
7位 田島 慎二 (東海学園大)右投右打 投手→中日3位
8位 横山 雄哉 (山形中央) 左投左打 投手→新日鉄住金鹿島→14年阪神1位

皆さんはどんな感想を持つだろうか?おそらく伊藤、富田、田島辺りが事前報道を見て名前を挙げた選手、松本、土生、戸田、塚田、横山辺りが個人的な好みで名前を挙げた選手だったと思う。

実際の2011年のヤクルトのドラフト指名選手は下記の通りである。

1位入札 高橋 周平(東海大甲府)右投左打 遊撃手 抽選外れ
外れ1位 川上 竜平(光星学院) 右投右打 外野手
  2位 木谷 良平(日本文理大)右投右打 投手
  3位 比屋根 渉(日本製紙石巻)右投右打 外野手
  4位 太田 裕哉(日本製紙石巻)左投左打 投手
  5位 中根 佑二(東北福祉大) 右投右打 投手
  6位 古野 正人(三菱重工神戸)右投右打 投手
育成1位 徳山 武陽(立命館大) 右投右打 投手
育成2位 金伏 ウーゴ(白鴎大) 左投左打 投手

当時私は、「皆さんはこの指名をどのように感じたでしょうか?私は3年連続で少しモヤモヤ感が残る指名でした。最初に結果を見たときは、『うーん…』という感想だったが、それでも楽しみな選手が多い指名だと今は感じている。」と書き記している。
1位川上、2位木谷という並びはやはりかなりのサプライズ指名だったことが伺える感想となっている。
10年経って振り返ってみるとやはり「失敗ドラフト」と言わざるを得ない指名だったのだと思う。高橋を獲得することが出来ず、同じ高校生でアスリート系選手の川上を外れ1位で指名し、ショートとして育てようとしたのだが、今思えば、高校時代外野手兼投手だった川上をショートで育てようとしたこと自体、川上にとっては重荷になってしまったのかもしれない。もし高橋を獲得できていれば、また違ったドラフトになったのだろう。この不確定要素の多さがドラフトの面白さなのだと思う。

皆さんは2011年のヤクルトのドラフトに何を思いますかね?

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コメント

  1. sabo より:

    ネットでもよく挙げられる迷ドラフトですよね
    2位以下でも他球団には活躍している選手がいるのでなんとも……もうちょっとなんとかならなかったのかと思ってしまいますね

    それでも比屋根、古野、徳山は優勝に貢献したので意地を見せたと捉えることもできるかな

    sportivaで八重樫幸雄さんがこの頃のスカウトについて語っていましたが、上層部と折り合いが合わなかったり自由に試合を観戦しに行けなかったりで苦労があったようですね
    2010ドラフトではスカウト間では斎藤佑樹の評価は高くなかったのですが初めから1位指名は決まっていたそうです

    個人的には小川SD体制になってからはドラフト指名の意図がはっきり分かり易くなったと思います

  2. FIYS より:

    saboさんへ

    1位川上、2位木谷の指名は驚きました。木谷に関しては全くのノーマークでした。

    スカウトにはスカウトの事情があるのでしょうね。

    いつまでブログを書き続けられるか分かりませんが、年に1回、10年前のドラフトを振り返ることが出来ればと思っています。

  3. sabo より:

    10年ブログ続けるだけでも凄いのに全試合書くのは偉業です!
    無理ない範囲で続けてもらえると嬉しいです

  4. FIYS より:

    saboさんへ

    自分でも「よく書き続けられたな。」と思っています。書くこと自体は楽しいので出来るだけ続けていきたいと思います。

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