2014年箱根駅伝区間エントリー発表

今日は箱根駅伝の区間エントリーが発表されたので、第90回箱根駅伝の展望をしてみたい。

今大会の中心にいるのは間違いなく駒沢大学だろう。出雲、全日本を圧勝し戦力的には頭一つ抜け出していると考えて良さそうだ。今日の区間エントリーを見ても他チームが駒沢大学を意識していることが伺えるオーダーとなっている大学が多いように感じた。それでも箱根駅伝には5区、6区の山上り、山下りという特殊区間があること、そして1区間の距離が約20キロあるため優勝候補でもアクシデントがあればすぐに優勝争いから取り残されてしまう可能性のある駅伝大会となっている。
前回大会は予選会から参加した日体大が5区服部の快走もあり、流れを掴みそのまま総合優勝を果たしている。本命は駒沢大学で間違いないと思うが、5区服部始め、前回の優勝メンバーが多く残る日体大、選手層の厚い東洋大辺りも優勝争いに絡む可能性があると感じている。

それでは各チームのオーダーを見てみよう。(オーダーを見ながらあれこれ妄想するのが箱根駅伝ファンの一つの楽しみ方だろう。)

駒沢大学は、1区中村、2区村山、3区油布と窪田以外のエース級ランナーを1~3区につぎ込んできた。当然の策だと思う。今シーズン絶好調の中村、村山でリードを作り、そのまま逃げ切りを図る作戦だろう。5区、6区の特殊区間だけはどうなるか読めないが、大学スポーツ界屈指の名将大八木監督が山の準備を怠るはずがない。大崩れはないのではないだろうか?もしかすると2012年の東洋大学のような大差での優勝もあるかもしれない。補欠の窪田はおそらく9区に回るのではないだろうか?

日体大も今日のエントリーを見る限り順当なオーダーを組んできたように感じる。ここは5区の服部にどのような形で襷を渡せるかが大きなポイントとなってくる。勝亦と山中を補欠にしているが、これはおそらく駒沢の1区のランナーを確認してから当日変更でエントリーする作戦だろう。中村が1区ということでおそらく山中を1区に持っていくのではないだろうか?(3区に勝亦かな?)少しだけ違和感があるとすると2区本田である。前回くらいの状態に戻っているのなら良いのだが、2区に山中で本田、勝亦を補欠でも良さそうに感じるが…(流石に考え過ぎですかね。)

東洋大は、設楽兄弟を補欠に回してきた。ここはちょっと読めないオーダーである。戦術的な事なのか?アクシデントが発生しているのか?おそらくは戦術的な事だと思うのだが、2区に服部勇を入れてきているので設楽兄弟をどこに配置してくるのか気になる所である。事前の報道などを見ていると5区に設楽啓を入れて3区か9区に設楽悠、延藤のどちらかを配置することになるだろうか?5区で設楽啓が快走しない限り優勝は難しいように感じるがどうだろうか?

とりあえずは上記の3チームが優勝を争うと思うのだが、その他の気になるチームも見て行こう。

明治大は、3強を崩す可能性が最も高いチームだと思う。山上りのスペシャリスト大江が卒業してしまったため、5区をどう凌ぐかがポイントとなってきそうだ。その他の区間に関しては高いレベルで安定している。復路では駒沢大と同等のメンバーを組めるのではないだろうか?展開次第では面白い存在になりそうだ。

早稲田大は、本来ならば5区で起用したい山本が怪我との情報がある。今日のエントリーでも5区ではなく補欠に回っている。どんな状況なのだろうか?5区で山本が走れなければかなり厳しい状況になると思うのだが、ここは1区大迫で貯金を作って他の選手に出来るだけ走りやすい位置で襷を渡していく作戦だろう。大迫の力は大学レベルでは抜けていると思うが、今回は駒沢大の中村を始め1区に有力ランナーが集まりそうなため、以前の佐藤悠基(東海大)選手のような大逃げは難しいだろう。もしかすると「シード獲得」という目標に下方修正する必要が出て来るかもしれない。

優勝に関してはこの5チームに絞られてくるのではないだろうか?(早稲田は少し厳しそうだが…)

その他では、総合力で勝負したい帝京大、中央学院大、予選会トップ通過の東京農大辺りが5区6区を上手く凌げば上位に顔を出してくる可能性もありそうである。(帝京大はオーダーを見ると万全ではないかもしれませんが…)
順天堂、青山学院は、上手くレースの流れに乗れれば大崩れはないだろうが、シード権争いに巻き込まれてしまうことも考えられる。往路を上手く乗り切ることができれば良いのだが…

個人的に気になる選手は、法政大の5区関口の2年連続快走なるか?日大キトニーの5区起用はあるのか?大東文化大は市田兄弟で流れに乗れるか?中央大学はシード権に絡めるか?
ここら辺は注目してみたい。特に毎年応援していた中央大学は、前回大会で途中棄権し、連続シード権が途切れてしまった。今回も5区小谷がそれなりに走ってくれなければシードは相当難しそうだが今回シードを落とすと低迷期に突入してしまいそうな雰囲気があるため何とか踏ん張ってもらいたい。

今回は、1区に有力ランナーが集まったためいきなり差が付いた中でのレースとなりそうである。1区から集団が3~4つ出来るような展開もあるのではないだろうか?非常に興味深い。大迫が好調だった場合、付いて行って潰れる選手も出て来るのではないだろうか?1区から大きな波乱が起きる可能性もありそうである。
この1区と2区で流れを掴んで、レースを進めたいと考えている大学が多そうである。(前回大会のような気象条件になってしまうと下位から順位を上げるのは非常に難しいこともありますしね。)

駒沢の総合力か?5区服部という武器を持つ日体大か?切り札を隠してきた東洋大か?はたまたダークホース明治大か?優勝争いもシード権争いも非常に面白くなりそうである。

ちなみに今年の更新はこれで最後になるかと思います。ヤクルトのブログでありながら最後が箱根駅伝の記事となってしまいました。箱根駅伝の記事に興味がない方も多いかと思いますが、今年1年ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。またヤクルトスワローズにとっても良い1年になることを願っています。
良いお年をお迎え下さい。

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