開幕戦は激闘！ミレッジがチームを救う！

ヤクルト４－２広島（延長11回）

開幕戦はいきなり4時間越えの大激戦となった。ここ2年苦戦し続けてきた延長戦を制して白星発進となった。

開幕投手となった小川は、昨年の開幕戦に続いて安定感のあるピッチングを見せてくれた。相手の先発が前田ということで、先制点だけは奪われたくなかったと思うのだが、攻撃陣が初回に先制点をプレゼントしてくれたことによって乗って行けたのではないだろうか？
立ち上がりを三者凡退と完璧なピッチングを見せるとその後はヒットは許しても後続をしっかりと打ち取り、得点を許さなかった。結局7回で103球を投げ、被安打７無四球の無失点とプレッシャーがかかるゲームで小川らしい投球を披露してくれた。開幕戦というだけでもプレッシャーがかかると思うのだが、完全アウェーの広島でこのピッチングは見事としか言いようがない。「球界を代表する投手」と言っても過言ではないだろう。しかしこの小川に白星をプレゼントすることは出来なかった。

8回秋吉、9回バーネットでの逃げ切り勝ちを狙ったと思うのだが、8回の秋吉が2アウトから連続四球でピンチを招くと松山にしぶとく運ばれ、同点に追いつかれてしまう。ショートの大引もよく追いついたがボールをグラブに納めることが出来なかった。
嫌な雰囲気が漂う中回跨ぎで9回のマウンドに上がったオンドルセクは連打でピンチを招くと、菊池にもレフト前に運ばれてしまう。セカンドランナー木村が一気にホームを狙うが、ここはレフトミレッジの好返球でサヨナラ負けを免れると続くピンチではオンドルセクが丸を三振仕留めて延長戦に突入する。

すると11回表、9回に守備でチームを救ったミレッジが、今度はバットでチームを救う。2アウト1，2塁のチャンスで右中間を破る勝ち越し2点タイムリー3ベースを放ち、勝負を決める。開幕戦から2イニング登板となったバーネットが10回、11回を完璧に抑えて勝利を呼び込んだ。

リリーフ陣はやはり不安が尽きないが、秋吉はボール自体は悪くなかったと思う。今日の2失点は忘れて、次の登板で結果を残してほしい。
オンドルセクは結果的には1回１／３を無失点に抑えたが、3連打を浴びるなど内容的には良くなかった。結果を出している間は終盤の重要な場面での登板が続くと思われるがやはり心配である。
そんな中バーネットはいきなり回跨ぎの2イニング登板となったが、6人の打者をパーフェクトに抑え、球数も13球という少なさだった。どうしても勝ちたいゲームだっただけに好采配だったと感じる。そしてその起用に応えたバーネットも見事だった。

野手陣も広島のエース前田相手に食い下がって見せた。初回はいきなり山田がヒットで出ると初球に単独スチールを仕掛けてきた。これは広島バッテリーも驚いたのではないだろうか？前田は牽制、クイック含めてレベルの高い投手である。その前田相手に初球スチールとは！今シーズンのスローガン「つばめ改革」をいきなり見せてくれたという印象を持った。そして山田が作ったチャンスに4番雄平がタイムリーを放ち、しっかり仕事をしてくれた。素晴らしい速攻だった。
7回にも四球で出た山田が、盗塁に成功すると続く川端がタイムリーを放つという真中監督が思い描いたような1，2番コンビの活躍で追加点を奪ってみせた。
前田相手に足で揺さぶりをかけるということは難しいことだと思うのだが、山田が積極的に仕掛けてくれた。2つの盗塁が得点に結びついたことで、今後も積極的に仕掛ける姿が見られるかもしれない。

そして今日は何と言ってもミレッジである。肩の故障でレフトの守備位置に入ったのはオープン戦の後半戦からだったのだが、サヨナラ負けのピンチで素晴らしい返球をしてくれた。広島もミレッジの肩に不安があることを知っているからこそ勝負を賭けたと思うのだが、ミレッジの肩が勝った形となった。
そして打撃でも中崎の甘い球をしっかりと弾き返し、勝ち越しタイムリーを放ってみせた。同点に追いつかれてからは嫌な雰囲気が漂っていただけに今日のミレッジの好守での活躍は非常に大きかった。

どんな形でも勝ちたかった開幕戦だけにリリーフ陣に課題は見えたもののファンとして勝利の喜びに浸りたいと思う。ナイスゲームと呼びたい！

P．S　セリーグの3試合はどの試合も素晴らしい試合だったようですね。久々に「混セ」の予感がします。


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