私の頭の中の山田哲人


このブログを書き始めたのは2011年のことである。丁度山田哲人のルーキーイヤーにあたる。
ルーキーイヤーながら、いきなりCSのファイナルステージで先発出場を果たした時も、セカンドとして出場機会を増やしていった3年目のシーズンも、一気にスター街道を突き進み始めた4年目のシーズンも「トリプルスリー」を達成し、若くして日本を代表するプレーヤーになった5年目、6年目のシーズンも、コンディション不良も重なり、大きく数字を落としてしまった7年目のシーズンも、3度目の「トリプルスリー」を達成した8年目のシーズンも、苦しみながらも30-30を達成した9年目のシーズンも、結果を残せず、メジャー挑戦を諦めざるを得なかった10年目のシーズンも、キャプテンとして日本一、セリーグ連覇を達成した11年目、12年目のシーズンも山田哲人については、このブログで記し続けてきた。
若くしてその才能を開花し、日本を代表するプレーヤーとなった2015年シーズン、2016年シーズンの活躍は特に印象に残っている。このブログでも山田を称賛する記事を数多く書かせてもらっている。しかし2016年シーズン終盤に田原、岩貞に死球を喰らってしまって以降、私の中では、本来の山田哲人の姿が失われてしまったという認識がある。上記でも触れたように、2018年には3度目の「トリプルスリー」を達成しているし、2019年も打率は3割に届かなかったが、30-30を達成しているし、2021年も30本塁打、100打点という素晴らしい数字を残し、チームの日本一にも大きく貢献してくれている。それでも私の中では「山田哲人はもっとやれるはずだ。」という思いが先走ってしまう。これはファンとして私自身が2016年終盤の2つの死球を引きずってしまっているだけなのか、それとも実際にその2つの死球の影響が大きいのかは分からないのだが、やはり2015年、2016年シーズン終盤までの打撃というものは凄まじいものがあったと記憶している。若くして何でも出来てしまうスーパーマンはこれからどこまで羽ばたいていってしまうのだろう?と期待させるだけの説得力が山田にはあった。
だからこそ2017年以降の山田については、素晴らしい数字は残しているのだが、個人的には物足りなさも感じている。しかしファンの期待を一身に背負い、思うような結果が出なくても、言い訳せずにプレーする山田哲人の姿は尊いとも感じている。私のように2016年の死球が原因ではないか?という人もいるし、身体的なコンディション不良が原因ではないか?という人もいるし、メンタル的な不調があるのではないか?という人もいるし、目の衰えがあるのではないか?という人もいる。やはりヤクルトファン、また野球ファンの中で山田の身に何かしらの異変が起こっているのではないか?と感じている方は多いのではないだろうか?それ程までに2015年シーズン、2016年シーズンの山田のプレーは鮮烈なものであった。
山田哲人は今現在、WBCの日本代表メンバーに選ばれ、本番に向けて戦っているのだが、現在進行形で苦しみもがいている。正直昨シーズンの成績であれば、日本代表を辞退し、自身の調整にあてても全く不思議ではないのだが、山田は日本代表でプレーする道を選んだ。このことからも山田の責任感の強さを感じることが出来る。また栗山監督も山田のことを高く評価し、実戦での打席を数多く与えることで復調することを信じ、願っていたのではないだろうか?しかしここまで山田のバットから快音が聞かれることはなく、今日のゲームでは出場機会がなかった。レギュラーを外れる可能性も高くなってきており、シーズンに向けては実戦感という部分でも不安が出てきてしまう可能性がある。それでも山田はチームのために自分の出来ることを100%こなしてくれるはずである。そういった山田の姿をヤクルトファンは長年に渡って見てきている。あの頃の「飛ぶ鳥を落とす」勢いはないかもしれないが、多くの経験を重ねて、山田は強くなっているはずである。そして私達ファンはそんな山田に大きな声援を送らなければならない。そんな声援が少しでも山田の背中を押せることを願っている。

最後にこれまで山田についてこのブログで触れてきた言葉を振り返ってみたい。








2014年10月6日のブログ記事より
・「今年の活躍は想像を超えている。凄い選手が現れたものだ。」








2015年8月23日のブログ記事より
・「入団した時は池山や現巨人の坂本のように育ってくれれば…と感じていたのだがその2人を凌駕するような選手に育ってきている。とんでもないプレーヤーが現れたものである。」
・『「ヤクルトの至宝」なんて言葉でもまだ足りないような領域に入ってきている。日本野球界の歴史を変えるようなスーパー二塁手である。「打って、守って、走れて、飛ばせる右打者」、今野球をやっている少年たちが最も憧れる選手の1人なのではないだろうか?』








2015年10月27日のブログ記事より
・「福岡で2連敗を喫し、絶対に負けられない状況で迎えたゲームでヤクルトに勝利をもたらせたのはスーパースター山田だった。初回の先制2ラン、3回の勝ち越しソロ、5回の逆転2ランと大事な場面でことごとくホームランを放ってみせた。1人でヤクルトに流れを持っていってみせた。凄過ぎる。」
・「最強集団ソフトバンク相手に日本シリーズで、このシチュエーションで3本のホームランを放ったことに大きな価値がある。打撃の調子が上がらないヤクルト打線の中で異次元の活躍を見せてくれた。」








2015年11月27日のブログ記事より
・『私がヤクルトを応援し始めてから数多くのスタープレーヤーを見てきたのだが、山田のスターっぷりも歴代のスタープレーヤーに負けていない。「ヤクルトの至宝」から「日本の至宝」へ成長する姿を見ることができた今シーズンの活躍ぶりだったのではないだろうか?』








2017年6月1日のブログ記事より
・「2つの死球で山田のバッティングはズタズタに崩されてしまった。それでも新たなシーズンを迎えれば立ち直れるのではないか?と期待していたのだが、全く状態は上がってこない。まだまだ一流とは呼べない投手相手のボールであっても捉える事が出来ず、今日に至っては追い込まれた場面での甘いストレートに手を出す事が出来なかった。
2年連続トリプルスリーを達成するような選手でもこれだけバッティングが狂ってしまうというのが、野球の難しさであり、恐さである。」
・『ファンとしては、「ヤクルトの至宝」山田が鮮やかに蘇る場面を見たいのである。ここ3シーズンヤクルトファンの気持ちに応え続けてくれた山田哲人に対して今度はヤクルトファンがありったけの気持ちで支える時なのではないだろうか?神宮球場で、テレビの前でラジオの前でパソコンの前でみんなで山田を応援しようじゃないか!大きな声で声援を送るも良し、心の中で叫ぶのも良し、数多くのヤクルトファンの想いがきっと山田の追い風になるはずである。応援したくらいでは何も変わらないかもしれない。それでも時として応援が選手を救う事もあるはずである。私は、球場でもテレビでも大きな声を出して応援するタイプのファンではない。しかし山田哲人の復活を強く願っている。山田が打席に入るとき心の中で「やまーだてつと!」と叫びたい。山田哲人の迷いのないスイングを力強い打球をもっともっと見たいのである。』




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