井上尚弥がネリを倒す！

【ボクシング】井上尚弥が日本人初４団体統一王者として防衛成功　ネリを６回TKO／ライブ詳細 – ボクシングライブ速報 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

日刊スポーツ引用

上記の日刊スポーツの記事の通り、井上尚弥が6回TKOでルイス・ネリを破り、スーパーバンタム級4団体の統一王者として防衛に成功した。
※ルイス・ネリ絡みの過去記事は下記の通り
・山中V１３ならず | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)
・ネリVS山中２　感想 | ヤクルトファンの日記 (ysfan-nikki.com)

過去記事にも書いた通り、個人的には、ネリと日本人ボクサーとの対戦は、見なくても良いと思っていた。しかしこれもブログで触れているのだが、いつかは、ネリ対日本人ボクサーの対戦は実現してしまうのだろうとも思っていた。その日が今日であり、ネリと対戦する日本人ボクサーは、日本ボクシング界の歴史に残る偉大なチャンピオン井上尚弥だった。
山中と対戦して以降のネリの試合は、全く追っていなかったのだが、山中と対戦した時の印象としては、若くて身体に力としなやかさがあり、パンチの回転力と身体の推進力をフルに活かしてワイルドでラフなパンチをまとめてくるボクサーという印象が残っていた。しかしそれもドーピングや体重超過という中で行われた試合だったため、何とも評価の仕様がないボクサーだと感じていた。

今日の対戦についても、世間の下馬評通り、私も9－1で井上有利と感じていた。しかし1つだけ引っ掛かりがあったのは、井上が対ネリについて高いテンションでインタビューに答えていた部分である。プロ入り以来、常に強い相手と戦いたいと語ってきた井上は、対戦相手が強いと感じている時ほど、テンションが高くなると感じていた。今回のネリに対しても対戦することにワクワクした気持ちを持っているようだった。ということは、「井上は、ネリを高く評価しているのだろうな。」ということは、推測することが出来た。「私達素人が思っている以上にネリは難敵なのかもしれない。」という気持ちも私の中で持つようにはしていた。

その引っ掛かりは、第1ラウンドで現実として表れた。ネリ独特の角度で放たれる左フックが井上の顔を捉え、その瞬間井上は、プロのリングで初のダウンを喫することとなった。あまりに綺麗に倒された場面は、衝撃的だった。これがボクシング、格闘技の怖さである。井上最大のピンチと言えばドネアとの第1戦で左フックをもらい、目をカットし、その後9回に右ストレートをもらい、腰が落ちかけた場面だと思っていたのだが、今日のネリ相手のダウンはそれと同等と言っても良いピンチだったと思う。井上は常々、ダウンを奪われることも想定して練習を重ねているという主旨のコメントを残していたと思うのだが、今日はプロ入り後初めてそういった展開となった。推進力とパンチの回転力のあるネリに対して、1ラウンドを凌ぎ切れるのか不安な部分はあったのだが、ここを冷静に凌ぎ切ってみせた。ここが並大抵のボクサーとの違いなのだろう。ダウンを喫し多少なりともパニックに陥っている状況でネリの攻勢を冷静に凌ぐのだから恐れ入ってしまう。
そして2ラウンドに井上が左でダウンを奪い返すと、ここからは、完全に井上ペースの試合となった。ネリはパンチ力があるため、常に緊張感の高いボクシングにはなったのだが、ペースを握っているのは井上だった。5回に左フックで2度目のダウンを奪うと、6回には右のカウンターでネリをマットに沈めてみせた。終わってみれば井上の強さが際立つ試合となった。

初回にダウンを喫してもこれだけ強さを見せ付けるところに井上の凄さを改めて感じたのだが、その一方でこれからの対戦相手に僅かながら勝機を与えるダウンになったという部分もあるように感じる。

今後の井上のボクシング人生がどうなっていくのか、最後まで楽しませてもらいたい。

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